世界で最も飲まれているビアスタイル“ピルスナー”。生まれはチェコ共和国(以下、チェコ)で、年間のビール消費量はなんと一人あたり約192リットルで世界第一位!日本は年間で約40リットルなので、チェコ人は日本人より約4.8倍ものビールを飲んでいることになります。(キリンビール大学レポートより)
そんなビールが大好きな国・チェコ出身の醸造家が手がけるクラフトビールが、神奈川県海老名市にはあります。その名前は「EBINA BEER(エビナビール)」。チェコスタイルのピルスナーを基本とし、麦の味わいがある、見た目も味わいもきれいなビールです。
今回は、何杯でも飲みたくなる「EBINA BEER」の醸造所併設パブ(ブルーパブ)をご紹介します!
開放的な気持ちで過ごせるブルーパブ
ブルーパブ「EBINA BEER」はJR海老名駅から徒歩5分、小田急電鉄・相模鉄道の海老名駅からは徒歩約10分のららぽーと海老名の向かいにあります。
ガラス張りの店内は明るい雰囲気です。座席数は28席でカウンター席とテーブル席があり、ひとりでもグループでも利用できます。
お店に入って左側にある扉の向こう側が醸造所では、タイミングが合えば醸造作業を眺めることができます。
チェコスタイルにこだわる醸造所
醸造はチェコ出身のレハク・トーマスさんが一人で行っています。チェコスタイルのピルスナーを基本として、トーマスさんが好きなビール、自分が飲みたいビールを造っているそう。
大事にしているのは、香り、苦み、味のバランスが取れていること。おかわりがしたくなるような、飲みやすいビールを目指しています。
500Lの発酵・貯酒タンクは3基あります。
ここで行われる作業にもトーマスさんのこだわりがあります。下面発酵ビールは、上面発酵ビールよりも発酵期間が長く、また貯酒期間も長くなります。貯蔵に時間をかけることで、酵母がタンクの底に沈み、クリアできれいな味わいのビールに仕上がります。たとえ看板ビールの『エビナラガー』『ピルスナー』が品切れになったとしても、ここで手を抜くわけにはいかないと、クリアになるまで出荷しないこともあるそう。
チェコスタイルのビールは、本場の家庭料理に合わせて
タップ数は8個で、常に提供するのは『エビナラガー』『ピルスナー』『ダークラガー』『へフェ ヴァイツェン』『ペールエール』『うっぷんIPA』の6種類。残りの2種類は、『ゆずピルスナー』『グレープフルーツエール』など季節限定のビールを提供しています。
提供サイズは、1パイント(480ml、税別850円)、ハーフパイント(260ml、税別500円)です。テイクアウトも可能で、1パイントが税別800円(プラカップ)でお得!
おいしいビールは料理と楽しんでほしいと、チェコの家庭料理で、じゃがいもを使ったチェコ風“お好み焼き”『ブランボラーク(税別500円)』『チェコ風ポテトサラダ(税別500円)』『フィッシュ&チップス(2サイズあり、税別850円、650円)』のほか、ピクルス、串揚げ、唐揚げ、ソーセージなどが揃います。
それではさっそく、トーマスさんのこだわりが詰まったビールをいただきます。最初に『ピルスナー(パイント、税別850円)』をお願いしました。
EBINA BEERの「ピルスナー」は、ピルスナーの中でも「ボヘミア・ピルスナー」という種類で、チェコで人気のビアスタイルです。チェコから取り寄せた麦芽と、2種類(ザーツ、プレミナ)のホップを使い、ホップの香りとほどよい苦みがある“きりり”とした味わいが特徴。
続いて、『ナチョス(ビッグサイズ、税別900円)』と『ペールエール(パイント、税別850円)』をオーダー。
「ペールエール」は3種(アマリロ、シトラ、カスケード)のホップを使い、香りが楽しめるアメリカンスタイルです。ほどよい苦みで飲みやすいビールとのこと。
ペールエールはグラスから漂う華やかな香りがとてもいいです。細やかな炭酸が心地よく、麦の味をしっかり感じ、きれいな苦みが余韻に。
チェコではチューバ奏者、日本では醸造家
EBINA BEERを開業したのは、チェコ出身のトーマスさんと平井史香さんご夫婦。
トーマスさんは、プラハ国立歌劇場とプラハフィルハーモニック交響楽団で約20年間演奏していた一流のチューバ奏者でした。演奏ツアーで世界中を旅することが多く、そのなかで訪れた日本に興味を持ったそう。そして、日本語が話せるようになりたいと勉強するうちに、史香さんと出会いゴールイン。お子様にも恵まれ、家族一緒にチェコで暮らしていました。
トーマスさんはビールが好きで、旅先では現地のビールをいろいろと飲んでいました。また、趣味としてホームブリューイングでビールを造っていたそう。醸造技術の研究を重ね、経験を積んだトーマスさんのビールは家族や友人にとても好評で、いつしか自分の醸造所を持ちたいと考えるようになりました。ちなみに、ホームブリューイング(自宅でビールを醸造すること)は、日本では禁止されていますが、チェコでは許されています。
演奏家としてツアーに出ると何ヶ月も家から離れることになり、トーマスさんは家族と過ごす時間を大切にしたいと考えるようになりました。史香さんと何度も相談し、とうとう日本で醸造所を開くことを決め、2017年2月に史香さんの地元である海老名に醸造所を開設しました。
本場チェコの味わいをぜひ海老名で楽しんで!
トーマスさんはビール造りのモチベーションに繋がるとのことで、お客さんからフィードバックをもらえるのが楽しいのだそう。海老名でチェコのビールのことを知ってもらいたい、もっと楽しんでもらいたいからこそ、ポジティブな意見だけでなく、ネガティブな意見もどんどん聞かせてほしいと言います。醸造担当のトーマスさんがパブに立つことはほとんどないそうですが、ビールの感想や希望があればぜひ史香さんや店員さんに伝えてくださいね。
パブでは持ち帰り用のボトルビール(330ml、税別550円)も販売されています。現在、「5本買うと1本おまけ(店頭での購入のみ対応)」というお得なキャンペーンを実施中。遠方の方にも届けられるように通販での販売もありますので、気になった方はサイトをチェックしてください。
ビールの香り、苦み、味のバランスを大事にし、おかわりしたくなるようなビールを目指すEBINA BEER。チェコに行かずして本場のボヘミア・ピルスナーが飲めるおすすめのブルーパブです。ぜひお腹を空かせて、海老名に飲みに行ってください!
EIBNA BEER
〇住所:神奈川県海老名市扇町5-4 104
〇TEL:046-259-8730
〇営業時間
【火~金】17:00~22:30
【土・日・祝日】14:00~22:30
〇定休日:月曜
〇座席数:28席
〇支払い形式:レジ会計
〇チャージ:なし
〇Facebook:https://facebook.com/EBINABEER
〇Instagram:ebinabeer
〇ネット通販サイト:https://ebinabeer246.company.site/
※「5本買うと1本おまけ」キャンペーンは、店頭での購入のみ対応。ご注意ください。