ビールとカレーの魅力を探る9月の特集「ようこそ。ビールとカレーの世界」。第三回目は、「おうちカレー」が不得意だという(!?)ライター植井皐月による、イチ押しのカレーレシピのご紹介です。
最初にはっきりと申し上げておきたいことがある。本当に、心から、各方面への失礼を承知で申し上げたい。
わたしは!
「おうちのカレー」が
あまりすきではない!
だって肴にならないんだもの。
にんじん、玉ねぎ、ジャガイモ、お肉、そしてカレールー。日本の国民食として名高い「おうちカレー」は、さすが白米によく合うようにできている。嫌いと申し上げることは出来ない。ただ、正直、肴にするにはパンチが足りないのだ。パンチでないなら、情熱付近の何かが足りない。
ルーを辛口にしようと、ガランマサラを足そうと、白米が欲しくなるばかりで私の求めるものとは違うのだ。あくまで私が飲みたいものはビールなのだから。
もちろん、タイカレーやインドカレーはその限りではない。あれら赤道付近で誕生したカレーは、冷たい氷入りビールをぐっと煽りたくなる情緒がある。
今日は「おうちカレー」という私の一番不得意なジャンルから、ビール女子の皆様にがっかりされない、イチ押しのカレーレシピをお届けしようと思う。
個人的には「チリコンカンの親戚カレー」と呼んでいるものだ。
用意するもの
・挽肉(豚、鶏あたりがおすすめ)
・玉ねぎ
・ジャガイモ(豆でもいい)
・ピーマン(最悪なくてもいい)
・冷蔵庫で余っていた野菜
・トマト缶
・ビール(王道は赤ワイン)
(以下香味)
・大蒜
・生姜
・カレーパウダー
・チリパウダー(お好みで)
・ガラムマサラ
・月桂樹
・ローズマリー
この適当さ加減がお分かりだろうか。挽肉を香味で炒めて、他の野菜と一緒に麦酒とトマト缶で煮ると、このような食べ物になる。カレーは難しくないに越したことはない。だってカレーなのだから。
私の作るこれは、チリパウダー多め、かなり辛い味付けになっている。舌を攻めに攻めてくる熱情が、私の指先を煽ってくる。栓抜きを探し、冷蔵庫を開けば、晩夏の喜びが体中から溢れ出すだろう。無論ビール女子であれば、ビールで煮込む時に残りを既に飲んでしまっているはずだけれど。
チリコンカン由来に倣って、共に添えるビールはやはり「コロナ」をお勧めしたい。ライムがあれば尚好しだ。スパーシーで熱くて辛い。冷えたビールを飲まない道理はどこにもないだろう。
【先着20名】「ビール女子おつまみ料理教室〜ビールとカレーのペアリング〜」
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