ビール女子からの人気も高い『ヒューガルデン・ホワイト』の生みの親、故ピエール・セリスが生み出したビールに『セリス・ホワイト』というものがあります。
『ヒューガルデン・ホワイト』と比べると日本での知名度は低く、知らない人が多いかもしれませんね。
そんなビールを生み出したセリス・ブルワリーが、17年の時を経て復活、きたる7月10日からは日本でも『セリス・ホワイト』がの販売が開始されることになりました!ホワイトビールの歴史とともに、『セリス・ホワイト』がつくられた経緯をさかのぼってみましょう。
ホワイトビールを世に広めた、故ピエール・セリス
ベルギーのヒューガルデン村に生まれ、かの有名な『ヒューガルデン・ホワイト』を誕生させたのが、ピエール・セリスです。
ベルギー国内のみならず、世界中にホワイトビールというスタイルを広めた人物でもあります。
しかし、彼が設立した醸造所は1985年、火事によって甚大な被害を受けてしまいました。その後も経済的な理由から復旧することができず、醸造所そのものを手放すことに。
しかしビールへの愛情は衰えることなく、娘のクリスティーヌ・セレスと共にアメリカに渡って再度ビールづくりをスタートさせます。
そこで生まれたビールこそが『セリス・ホワイト』なのです。
“幻のホワイトビール”とよばれる由縁
『セリス・ホワイト』の評判は上々でしたが、醸造所は3年あまりで他社に買収されてしまいます。
その後もベルギーの醸造所でつくられていましたが、2011年4月9日、ピエールが癌でこの世を去ったのをきっかけに醸造がストップしました。
このことから、『セリス・ホワイト』は幻のホワイトビールといっても過言ではないでしょう。
当時の原料やレシピを再現し復活!
亡きピエールの意思を受け継いだのは娘のクリスティーヌと、孫娘のデイトナ。
2017年に当時のレシピを再現してつくられた『セリス・ホワイト』は、オレンジやグレープフルーツを思わせるフルーティーな香りが特長です。ベルギーの醸造所で造られていた時と違い、造り始められた当時のまま"オート麦"を使用したレシピで造られています。
セリス・ホワイト
○アルコール度数:5%
○内容量:355ml、20L Pubkeg、355ml缶
○原産国:アメリカ
○原材料:麦芽、小麦、オート麦、ホップ、コリアンダーシード、オレンジピール
また今回は、『セリス・シトラス・グランディスIPA』も日本で販売が開始されます。
柑橘系の香りの後からトロピカルフルーツのような華やかさのある香りと、後にしっかりと残る苦味が特長のIPA。グレープフルーツといった柑橘系の爽やかさを感じながらも、しっかりとした飲みごたえのある一杯です。
セリス・シトラス・グランディスIPA
○内容量:355ml、20L Pubkeg、355ml缶
○原産国:アメリカ
○原材料:麦芽、小麦、オート麦、ホップ
一家3代にわたって受け継がれてきた味を堪能しよう
『セリス・ホワイト』には、ベルギーのヒューガルデン村から始まった、ピエール一家3代にわたる物語が詰まっています。
こうした歴史を知ったうえでビールを飲めば、また違った魅力が楽しめるかも。お店やビアバーなどで『セリス・ホワイト』を見つけたら、ぜひ味わってみてくださいね。