sponsored by 大和醸造
旅をするときって必ず目的がある。「美術館をまわりたい」「買い物をしたい」、そして“ビールを飲みたい”。理由は違っても、「好き」や「気になる」が原動力となって旅をしてしまうのが人間というもの。
今回、奈良の地で全く新しいビアスポットがオープンすると聞きつけ、旅をしてきました!
近鉄奈良駅 東口改札から徒歩数十秒。2021年7月1日(木)にオープンする、キャッシュレスオンリーでクラフトビールの立ち飲みができるビアスタンド「YAMATO Craft Beer SWITCH」をご紹介します!
東京から約3時間!新しすぎるビアスポット誕生
東京から新幹線と在来線を乗り継ぎ約3時間。着いたのは近鉄奈良駅。
東改札口を抜けて数秒歩き目線を左側に向けると、なんともビール欲をそそる看板が…。
「CRAFT BEER」!
明々と灯るネオンに導かれるように進むと、今回の目的地である「YAMATO Craft Beer SWITCH」に到着しました。同じ近鉄奈良駅に醸造所を構える「大和醸造」のクラフトビールが味わえる新たなビアスポットです。
全面ガラス張りで、床やテーブルなど木目調に統一された温かみのある雰囲気。この場所が、クラフトビールを立ち飲みで楽しめるお店…?なんだか不思議に感じるたのは、店内がとてもシンプルな空間だからかもしれません。
それもそのはず、キャッシュレスオンリー、さらに購入から受け取りまでセルフと、非接触でクラフトビールの立ち飲みができるという、今までになかった形のビアスポットなんです。
“立ち飲み”と聞くと少し入りにくいイメージをしてしまいがちですが、「YAMATO Craft Beer SWITCH」は店内も明るく、緑もあしらわれていたり照明が可愛かったりと、ふらっと気軽に立ち寄りやすい雰囲気。
店内に入ると、左側に4台のビールサーバーがずらり!ファミレスのドリンクコーナーのようにも見えますが、これ一台で支払いからビールの提供までしてくれるとっても賢いサーバーです。
サーバーには、1台ずつそれぞれ別のクラフトビールが設置。カップはサーバーの右側に取り付けられており、一杯300mlで値段はすべて550円(税込)。
ではさっそく、非接触、そしてクラフトビールの立ち飲みを体験してみます!
スマホひとつで簡単にクラフトビールが楽しめる!
まずは、入り口にある看板のQRコードを認証させて、大和醸造LINE公式アカウントを友達に追加します。
追加後、LINEアカウントから「メニューを選ぶ」→「ビール」→飲みたいビールを「注文する」を押します。
※決済方法を選ぶ項目が出てくるので、「LINE Pay」「Pay pay」「クレジットカード」「キャリア決済」のどれか一つを選択し、必要項目を入れてください。
プラカップをひとつ取り、台座にセットして…
注文後発行されたQRコードを、サーバーのQRコードリーダーにかざしたら準備完了!
QRコードをかざすと、台座が斜めになりビールが注がれていきます。
しばらくして、少し垂直になったと思ったら…
タップから泡が出てくる垂直モードに。これは、眺めているだけでもおもしろい…!
完成品がこちら!ビールと泡の美しい比率には惚れ惚れ。泡もとってもきめ細かい!
スマホひとつで簡単にクラフトビールが購入でき、仕事帰りのさくっと飲みにも嬉しいスポット。編集部が「最寄駅にほしい!」と言っていると、じつはこの形態のお店を広く展開していこうと考えているという情報が…これは楽しみ!
近鉄奈良駅は中心市街地や鹿で有名な奈良公園へのアクセスも抜群。観光地へ向かう前にその土地のクラフトビールを味わってから向かうというのも良いですね!
ビール片手にこれから行く場所のルート確認をするのも楽しそう!コンセントも設置されているので、スマホの電池を気にする必要もありません。
また、サーバーのとなりにはおつまみの入ったボックスも設置されていて、こちらもスマホで購入できます。
おつまみは、奈良産のものをメインに置かれるそう。こちらは堀内果実園の「セミドライミックス」。噛みごたえのあるしっとりとした食感と自然な甘さで、セゾンにとてもよく合いました。
駅に着いてすぐ、奈良を口いっぱいに感じられる。旅のはじまりもわくわくしますね。
大和醸造ってどんなブルワリー?
奈良の玄関口である近鉄奈良駅から徒歩1分の場所にある大和醸造は、2020年1月に開業したブルワリー。現在3名がクラフトビールの醸造を担当しています。
そんな大和醸造、そして新しい時代に寄り添う「YAMATO Craft Beer SWITCH」について、大和醸造を運営する株式会社近鉄リテーリングの砂野瑛里菜さんに教えていただきました。
株式会社近鉄リテーリングは、鉄道構内のコンビニなどの物販、レストランなどの飲食業を展開しています。そのなかで、クラフトビールの需要を直に感じて参入。
クラフトビール事業をはじめると聞いたときの会社内の反応は良かったそう。それまではお店で働く人が9割ほどだったのが、初めての製造業ということで、ブルワーを希望する人も多かったそうです。
ブルワリーを始めるとはいいつつ、全員醸造は未経験。そのため、大阪へ醸造修行に行ったり、クラフトビアバーや飲食店をめぐっては知識や経験を深め、晴れて2020年1月に製造免許を取得しました。
醸造所はレストラン「YAMATO Craft Beer Table」も併設。釜焼きのピザと常時10種類以上の樽生クラフトビールが楽しめ、レストランは入りやすい雰囲気も相まってか、女性客も多いそう。
レストラン内からは醸造所が丸見え!ガラス越しとはいえ、実際の醸造の様子が目の前で見られるのは圧巻です!
定番ビール「はじまりの音(ね)」シリーズは4種類。ラベルはすべて日本の伝統色である「倭色(やまといろ)」で制作され、スタイリッシュなデザインとほっと落ち着く色味。“ドリンカビリティ”を一番に考え、2杯、3杯と飽きずに飲めるよう設計されています。
- ・IPA…ライトな口当たりとは裏腹に苦みの余韻もしっかりと感じられます。塩気の強いものやスパイシーな料理との刺激的な組み合わせも楽しめます。ラベルは紅色(べにいろ)。アルコール度数:8.0%
・Pale Ale…柑橘系のアロマがやさしく香り、キレのある後味。英国のブルーパブ気分を味わえるフィッシュ&チップスやローストビーフとのペアリングがおすすめ。ラベルは鶸色(ひわいろ)。アルコール度数:5.0%
・Stout…スイスイ飲める優しい口当たり、そして香ばしい香りとクリーミーな泡立ち。しっかりと味のついたお肉料理にも合いますが、バニラアイスにかけるとアイスの甘さとスタウトの香ばしさが絶妙です。ラベルは白群 (びゃくぐん)。アルコール度数:4.5%
・Saison…すっきりとした飲み口の後に広がる、芳醇でやわらかな小麦の香り。ピクルスなどの酸味のあるさっぱりとした食事に、小麦のフルーティーさがよく合います。ラベルは灰桜色(はいざくらいろ)。アルコール度数:6.0%
僕らの造ったビールがきっかけになってほしい
「YAMATO Craft Beer SWITCH」で提供されるクラフトビールを造るブルワーさんのお話も聞いてみたい…ということで、大和醸造のディレクター・藤原慶史さんにお話を伺いました!
ーもともと企画開発やお店の店長などをされていたそうですが、なぜブルワーに立候補されたんですか?
新しいことにチャレンジしてみたいというのが一番。今まで現場経験と開発経験を重ねてきたので、新規プロジェクトで今までの経験を生かし、一つのチームを作って事業拡大できたらと思い応募しました。
ーブルワーを始めることで、ビールとの付き合い方は変わりましたか?
応募した理由の根底にお酒やビールが好きっていうのはもちろんありましたが、当初は僕も大手のビールを基本としたものしか飲んだことがなかったんです。でも、ブルワー募集をきっかけにいろいろなビールを飲むようになり、クラフトビールの多様性などを知ってどんどん興味を持っていって。今は実際に造る立場になれて、もうとても嬉しく思っています。
ー未経験のなかブルワリーへ出向き修行もしたそうですが、実際経験してみてどうでしたか?
修行を始める前は、ビール造り自体は輝いて見えて、ビールの出来についてばかり考えてしまうのかなと思っていました。でも、実際にビールができるまでの過程には苦労があったり、逆に単純だけど必要な作業があったりなど、そういった部分が非常に大きなウェイトを占めてるっていうのを実感しました。
ービール造りのこだわりは?
基本はドリンカビリティ(飲みやすい)なビールを造りたいと思っています。奈良は多くの方が訪れる観光地でもあるので、ドリンカビリティなビールの方がより多くの方に飲んでもらえるかなと思っているからです。ビールには麦芽、ホップ、酵母、水という4つの大きなもので構成されていますが、それぞれのバランスを整えるのも大切にしています。
ー定番4種類のビール「はじまりの音(ね)」の楽しみ方は?
まずは、入り口となる「ペールエール」を飲んでビールの味わいをつかんでもらってから、「セゾン」の香りが楽しみ、パンチのある「IPA」にいって締めに「スタウト」っていうのが一番おすすめの飲み方かなと思います。「はじまりの音」は、乾杯のシーンを思い描いていたり、また僕らの造ったビールがきっかけでクラフトビールの入り口となってはじまってほしいという思いもこめているんです。
奈良市の中には大和醸造以外にも、東商店街を進むと「ゴールデンラビットビール」、奈良町には「ならまち醸造所」とこの辺りだけでも三つ醸造所があって、ちょっと離れた郡山には「奈良醸造」があります。そのため、一つの場所に訪れて、いろんなところ飲み歩きできるような場所かなとも思うので、ビール巡りの“はじまり”にもなれたらと思います。
ービール造りの難しい部分は?
目に見えない部分が味に影響すること。やはり一番大切なのは洗浄です。それに、日頃の自分たちがやっている行動が後々ビールに影響してくることが気をつかい、一番大変で難しいと思います。こだわればどこまででもいけるので、終わりがない中でどこまでこだわるか判断するのも難しいなと感じます。
ー面白い部分は?
造る前にどんなビール造ろうと思い描きながら仕込むんですが、結局製品となるのは3週間から1ヶ月後で。想像し、楽しみを重ねていって、時間が経ってからやっと味わえるというのが面白いところですね。
最後に今後の目標を伺うと、「奈良に観光で来るんじゃなくて、“大和醸造にビールが飲みたいから奈良に来る”っていう目的地になりたい」と話された藤原さん。すてきな野望をお伺いして、胸が熱くなりました。
奈良の観光の玄関口にオープンする、全く新しいビアスポット「YAMATO Craft Beer SWITCH」。奈良の地へ繰り出す前の“はじまり”の一杯をぜひ。
YAMAYO Craft Beer SWITCH
〇住所:奈良市東向中町29 近鉄奈良駅構内
〇営業時間:11:00〜20:00
〇定休日:毎週月曜日
〇HP:https://yamato-brewery.com/
〇オンライン販売ページ:https://www.shop.yamato-brewery.com/index.html