はじめまして! オレゴン州ポートランド在住の東リカです。
街をあげてビール好きを公言しているポートランドは、「ビール天国(ビアバーナ)」と呼ばれる、ビール女子にとって、とても住みやすい所です。
世界で最も多い70以上のマイクロブルワリー(小規模ビール醸造所)があり、どんなに小さなレストランやスーパー、ガソリンスタンドでさえも、地元のクラフトビールを買うことができます。もちろんビール関連イベントも大きなものから小さなものまで、年間を通して開催されます。
このコラムでは、そんなポートランドの美味しいクラフトビールの紹介はもちろん、ビール文化やビール女子の姿をお伝えしたいと思っています。
記念すべき第1回目は、ポートランドのビール女子にとって至福の一大イベント「ホリデー・エール・フェスティバル」について。楽しんでいるポートランダーのスナップ写真と共にお届けします !
ポートランドの中心でみんなと乾杯 !
ポートランドの「ホリデー・エール・フェスティバル」は、毎年12月初旬にダウンタウンの巨大クリスマスツリーの下で開催されるクラフトビールのテイスティングイベント。
22回目を迎える今年は、11月29日から5日間に渡って開催されました。
主に地元のブルワリーがこのイベントのために特別に作ったクラフトビールが、50種類以上も集結。ビール好きにとっては、気の早いクリスマスプレゼントも同然の、とっても楽しいイベントです。
開幕は水曜日の11時という時間帯にも関わらず、ホリデーの装いで気合いを入れてやってきた人たちが大勢いました。
真のビール好きは、初日狙い
このイベントの参加費用は、一般で35ドル。期間中毎日出入りできるパスと試飲用のお土産グラス、ビール引き換え券12枚が含まれています(前売り券の場合は14枚)。
会場のビールは、通常引換券1枚、限定ビールでも2枚で試飲できるので、だいたい10種類ほど飲めることになります。また限定ビール以外は、4枚でフルグラスを飲むこともできます。
なお、引き換え券は、1枚1ドルで会場内似て追加購入も可能です。また、水や軽食も販売しています。
イベントのオープン早々会場に到着したのですが、すでに大勢がビールグラスを傾けています。聞けば、仕事を休んできた人も少なくありません。
皆口々に、「初日がベスト ! まだ混んでないし、終了してしまうビールもないから、確実に飲みたいものが飲める ! 」とのこと。
確かに週末に勇んで来て、お目当てのビールが無くなっていたら悲しいです。
とはいえ、「明日も明後日も、毎日通う ! 」という人が少なくありませんでした。ちなみに今イベントの来場者数は、14,000人以上だとか。
ビールがあれば話題は尽きない
初日に出会った人の多くは、地元に住むイベントのリピーター。業界の人?と思うくらい、みんな熱心にプログラムを見つめ、どれをテイスティングするか検討しています。
何せ50種類以上も飲んでみたいビールがその場にあるのです。
声をかけると、「楽しんでる?最高だよねー!ところで、どれが美味しかった?」と返される率が高い、高い。
平日の昼間から堂々とビールを飲める幸運を分かち合うのはもちろん、同じビール推しだと妙な共感が生まれます。また、相手が好きなビールを「まだ飲んでいない」と言うと、やたら試すよう説得してくるのにも、ビール愛を感じます。
実はポートランドでは、このイベントの夏版とも言える「オレゴン・ブリューワーズ・フェスティバル」も毎年川沿いで開催されています。けれど、今イベントの参加者は「冬の方が味わい深いユニークなビールが多い。ホリデースピリットに満ちた会場も格別だよ ! 」とごひいきの様子。
恋人同士、親子、それに大勢の友人と集まっているグループもとても楽しそうでした。私も知らず知らずクリスマスソングを口ずさむほど、すっかりこの雰囲気にハマってしまいました。
次回は、テイスティングしたユニークなビールについてお伝えしますね。