ビール女子のみなさま、こんにちは! ポートランド在住の東リカです。今回は開店以来、ずっと気になっていた「世界初の犬のタップハウス・ファイドズ(Fido's - The World's First Dog Tap House)」へ行ってきました。クラフトビールを飲みながら、犬と遊んだり、引き取ることもできるというお店の様子をレポートします。
犬好きのためのタップバー
「ファイドズ」があるのは、ポートランド郊外の町、タイガード(Tigard)。それも、スーパーマーケットチェーン「ウォルマート」の駐車場内の一角です。
中に入ると、「犬のタップハウス」だけあって、店内は、犬尽くしです。
バーのカウンターに大きく掲げられた「EAT. DRINK. ADOPT.(食べて、飲んで、飼い主になろう)」のサイン、犬の写真の数々、バスケの試合に混ざってモニターで放映されているドッグショー…ポートランドにも、犬をテーマにしたブルワリーやバーはいくつかありますが、こちらはその中でもダントツ、犬好きが伝わってくるお店です。
お客さんも当然、犬好きばかり。この晩も、2組がお行儀の良い犬をそれぞれ連れて来ていました。
ビール好きも満足!40種類の樽生
注文はキャッシュオン形式で購入するスタイルです(伝表をつけておいて、後でまとめて支払うこともできます)。
タップの数はなんと40。そのうちの30がクラフトビール、6つがハードサイダー、そして4つがワインとなっています。当然のように犬が壁紙のデジタルメニューは、ビールのスタイル、色、アルコール度数、IBUなどの情報付きで分かりやすいものです。
まずは、オレゴン州南部の大学街ユージーンにあるニンカシ・ブリューイング・カンパニー(Ninkasi Brewing Company)のフレッシュホップIPA(Fresh Hop IPA)をお願いしてみます。
フレッシュホップを使ったこの季節のビールは、やっぱり美味しいですね。
タップの大半は、地元オレゴンのブルワリー・サイダリー・ワイナリーのものですが、数が多いだけあって、コロラドのレフトハンド(Left Hand Brewing Company)、ブルックリンのイーブル・ツイン(Evil Twin Brewing)、ドイツ・フライジングのヴァイエンシュテファン(Weihenstephan)など、州外のビールもありました。
いつもオレゴンのビールばかりなので、たまには遠くのものをと2杯目はヴァイエンシュテファンのヘーフェヴァイスビア(Hefeweissbier)にしてみました。
このビールは、数々の受賞歴があるだけあって、やっぱり美味しいです。香り高くて飲みやすく、フードにも合います。
ちなみに軽食は、犬用骨型のプリッツェル(チーズソース付き$7)やジャーマンソーセージのホットドッグ「ジャーマンシェパード」($6.75)など、ここでも犬が出て来ました。
運命の出会いがあるかも?保護犬との触れ合い
店内には、保護犬のための部屋「ファイドズ・ルーム」が設けられています。現在ファイドズでは、9匹の犬を保護しているそうですが、この日は2匹の小型犬がお店に来ていました。
サイトにファイドズで飼い主を求めている犬が掲載されているので、この子に会いたい!という犬がいれば、事前にお店で会えるようリクエストすることも可能です。
30分$4で、「ファイドズ・ルーム」に入って犬たちと遊ぶこともできます(12才以上)。この費用は犬たちのために使われます。
部屋に入らなくても、窓に遊びに来る愛想の良い犬に、ほろ酔いのお客さんはメロメロになってしまうかもしれません。
けれども、引き取るまでには、しっかりとした審査過程があるので、「朝起きたら、家に犬がいて驚いた!」なーんてことにはならないそうです。
猫カフェならぬ、犬タップハウス。犬もビールも好きな方は、ぜひ訪ねてみて下さいね。
Fido's
◯住所:7700 SW Dartmouth #110 Tigard, OR 97223 (Inside Walmart Parking Lot. Same Building As Verizon)
◯電話番号:503-941-5757
◯HP:http://ilovefidos.com/