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Momokoのビールと味わう美味しい空間 Column ビールと味わう美味しい空間 vol.3 〜赤い路地裏の遊園地と、ヨーロッパのビール【Pigalle Tokyo】<後編>〜

2017/02/26

今回も居心地のよい空間『Hygge(ヒュッゲ)とビール』を求めて伺った三軒茶屋にあるビアバーPigalle Tokyo。
前編ではビアバーオープンに関して、そして独創的な店内装飾などをお伺いしました。こちらは後編になります。

>前編はこちらから

ピガール入り口

入り口にもお花がいっぱい! 入ってすぐに併設のボトルショップ、その奥がお店のカウンター。

自宅のテーブルの上にもクラフトビールを


オープンから4年、2014年9月にPigalle Tokyoにボトルショップが併設されました。これによりお店でビールが味わえるのはもちろん、買って帰り家でも飲めるようになりました。お店の看板にある『クラフトビール、飲める、買える』の文字通り、買えるPigalle Tokyoの誕生です。

今でこそ飲食店にボトルショップを併設するというスタイルをちらほら見かけるようになりましたが、当時Pigalle Tokyoは先駆け的存在でした。前例がないためお客さんにボトルや缶ビールを小売り販売をするための酒販免許を取るのも一苦労だったそうです。

「店を始める時よりある意味がんばって取得した大切な免許です」と、チエさん。免許を取得した直後からどうしたらPigalle Tokyoのように飲食店が酒販免許を取れるのかを聞かれる機会が多くなったそうです。北は北海道から南は九州まで同じ業態をやりたいという方々がはるばる訪れて来るようになりました。

ピガールボトルショップ

 

「クラフトビールが一時のブームで終わらないように、自宅のテーブルの上にもクラフトビールを」ヒデさんのその強い想いから執念でボトルショップを併設。想いが通じているようで、Pigalle Tokyoではお店で飲んだ後、さらに自宅用に買って帰る方達をよく見かけます。来た人たちの日常に根付くきっかけになったのは間違いないようです。

 

ビールと人と旅が交わる空間


店内には、バーカウンターの壁面にたくさんのサインが見受けられます。めずらしいビールのステッカーも貼ってあり、興味を惹かれます。

ピガールの壁

これは、Pigalle Tokyoを訪れた海外・国内の醸造家たちがサインをしていき、ステッカーを残していったもの。

また、山田夫妻はPigalle Tokyoでも提供しているビールの醸造所やその国の伝統的なパブ、最先端のビアバー、造る人たちをより深く知るために毎年ヨーロッパに渡っています。そしてその訪れた醸造所からもらったり送られたステッカーやラベルも貼られているのです。過去にクラフトビールのラベル展を開催した事も。

そんなPigalle Tokyoだからこそ、店内には人とビールと旅が交差する空間が生まれています。お店に来るお客さんも旅好きが多く、時にはまるでツーリストインフォメーションのように、旅先の国のビールや美味しいレストラン、美しい風景について、様々な情報交換がされています。

カウンターに運良く座れたら、ヒデさんチエさんが訪れたヨーロッパのビールや文化について、訊ねてみるのもおすすめですよ。

カウンター

特等席 とも言えるピガールのカウンター。ヒデさんチエさんから旅やビールの話をぜひ。

 

『伝統』と『最先端』のビールを届ける


最後にPigalle Tokyoで取り扱うビールに対するこだわりを聞いてみました。

扱うビールはヨーロッパのビールが中心。そしてPigalle Tokyoとしての哲学があります。

「『クラシック』がわかってこその『最先端』」

例えばランビックを知ってこそ、サワービールの面白さが発見できたり、昔ながらのセゾンを造る醸造所のビールの味を知ってこそ、モダンセゾンの味わいが生きてくると考えているそうです。
「流行や最先端はいつか変わるけど、伝統やクラシック、スタンダードという普遍的な事も伝えていきたいんです」と語ります。

伝統的なビールも最先端のビール同様に愛するヒデさんチエさんの共通の想いは、ビールのメニューを見てもその考え方が反映されているのが一目瞭然。イギリスやベルギーで造られた昔ながらの伝統的なビールも飲めるし、それらの国々や北欧、スペインなどで造られる最先端のビールも味わえます。また、リンゴを発酵させて造るサイダー(シードル)もレギュラーメニューとしてラインナップされています。

ホットドッグ

ホットドッグと一緒にクラフトビールを味わえます。デンマーク式にこだわりパンの真ん中に穴があいていてソーセージが入っている。

Pigalle Tokyoストーリー、前編・後編と紹介してきました。

人、ビール、旅、音楽、日常と非日常、伝統と最先端。様々な人やモノ、想いが交差する、小さな路地裏のビアバー。 ゆっくり1杯味わいながらPigalle Tokyoのこだわりがたくさん詰まった独創的な空間に浸ってみてはいかがでしょうか。

『ヨーロピアンビアバー&ボトルショップ Pigalle Tokyo(ピガール トーキョー)』
○住所:〒154-0004 東京都世田谷区太子堂2-15-8(三軒茶屋駅北口より徒歩約1分)
○電話番号:03-6805-2455
○営業時間:火~土 16:00~25:00 / 日・祝日 14:00~22:00
○定休日:月曜日 ※但し祝日の場合は営業
○URL:http://www016.upp.so-net.ne.jp/pigalle/

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ライターの紹介

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福岡 桃子 ライター

元海外ツアコン(添乗員)。その後インテリア業界へ転身。 ドイツ、イギリス、チェコ、ベルギーなど海外で多種多様なビールに出会い興味津々に。7年ほど前にデンマークMikkellerのビールを味わい、ラベルデザイン、店舗の美しい内装インテリアなどにもときめき急速にビール愛に目覚める。 国内のビール醸造所をめぐり味わう旅にも喜びを見出す日々。 現在はイベントを通して北欧ビールを食やデザイン、文化とともに一緒に学んでいく会の開催を試み中。

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