
全国第一号クラフトビールのエチゴビールが、2025年2月に30周年を迎えます!
周年をお祝いするべく、今現在予定されている周年ビールの情報をどこよりも先にお届け!30周年をお祝いする特別イベントも開催を予定しています。
そこで今回は、エチゴビールの30年の歴史を振り返りながら、30年を彩るエチゴビールをご紹介。さらに、周年ビールの情報や“中の人”の30周年に向けた想いについてもインタビュー!
特別な節目を迎えるエチゴビールの「今」と「これから」に迫ります!
エチゴビールの30年を振り返る

【エチゴビールの歴史】
1994年7月 ビール試験醸造免許を取得し、試験醸造を開始する
1994年12月 ビール醸造免許取得
1995年2月 全国初の地ビール・ブルーパブ営業開始
1999年4月 量産型の上堰工場(現・本社工場)操業開始
2000年10月 前経営母体より「エチゴビール株式会社」(2000年5月登記)へビール事業を譲渡
2004年4月 アメリカ向け輸出開始
2020年3月 全ての主力商品を新デザインでリニューアルし、創業以来親しまれてきたヤギのマークの表現を統一化
2024年5月 新潟駅にHUBとのコラボ店舗「HUB Echigo Beer PUB CoCoLo新潟店」オープン
2025年 栃木県那須町にて2か所目の生産拠点を操業予定
エチゴビールがビール醸造免許を取得したのは1994年ですが、エチゴビールのはじまりは、元をたどると1970年代後半まで遡ります。
創業者は若き日、舞踊や演劇を学ぶために欧州へ渡り、映画や舞台に出演する日々を送っていました。その生活の中で、ドイツ人の絵本作家である女性と出会います。
そして、彼女の故郷であるドイツ・レーゲンスブルクを訪れた際、ドイツの豊かで深いビール文化に触れました。この経験を通じて、創業者は故郷・新潟を起点に、日本全国へその文化を広めたいという強い思いを抱くようになります。

時は流れ、1994年。
日本では酒税法が改正され、それまでビールの製造免許を取得するには年間2,000キロリットルの製造が必要だったところ、60キロリットルまで大幅に引き下げられました。
この改正によって、大規模設備を持たない中小規模の醸造所でもビールの製造が可能になりました。


エチゴビールが生み出すビール
1994年の酒税法改正を機に、1994年7月にビール試験醸造免許を取得し、試験醸造を開始。1994年12月には、ビール醸造免許を取得します。そして、1995年2月に全国初の地ビール・ブルーパブの営業を開始したエチゴビールは、1995年に初めて瓶ビール(写真左)の販売を開始しました。

1999年に販売されていた缶商品『ピルスナー』(写真右)は、“ビールを片手に微笑む雄ヤギ”のイラストがどどんと正面にあしらわれているデザインです。
今でもエチゴビールのすべての缶に描かれているこの “雄ヤギ” のイラストは、絵本作家でもある創業者のドイツ人の奥様が描かれたものです。雄ヤギはドイツやチェコでは、多産や豊作・商売繁盛のシンボルにもなっています。
日本のクラフトビールの先駆者としてその道を切り開いてきたエチゴビールは、個性をしっかりと持ちながらも、繊細なバランスの取れた味わいを大切にしています。その定番4種は長い間変わらない味わいで、多くの人々に愛され続けています。
2020年からは定番ビールのパッケージが順次リニューアルされました。新しい缶のデザインには「Let's be romantic, act on stage!」というブランドメッセージが記されています。以下の定番4種のビールには、指揮者やシンガーといった “舞台で輝く人々” のイラストが描かれています。

『ピルスナー』…チェコ・ザーツ産ホップを使用した麦芽100%のラガー。爽やかな苦みとモルトの旨みが調和。デザインはチェコの作曲家・ドヴォルザークの交響曲を演奏するオーケストラをイメージ。
『エレガントブロンド』…アロマホップとエール酵母が生み出す、フルーティーな香りとやさしく芳醇な味わいが特徴のエール。新潟の「ジャズの街」にちなみ、女性ジャズシンガーが描かれている。
『プレミアムレッドエール』…赤色が美しい液色。ホップの苦みと柑橘系の香りのミディアムボディの味わうエール。エレガントさを出すべく情熱的な赤のドレスをまとった踊り子が描かれている。
『スタウト』…焙煎麦芽の香ばしさとホップの爽やかさ、贅沢なモルトの甘みと苦みのバランスが良いスタウト。力強い音色をイメージしたサックス奏者のデザイン。
これら4種以外にも限定ビール含めてさまざまなビールが展開されています。

米所・新潟産のコシヒカリを使った『こしひかり越後ビール』は、すっきりとした口当たりとすんだ旨み、後口に米の甘みも感じられるやさしい味わいのラガー。液色はどこまでも見通せそうな透き通ったゴールドが特徴です。パッケージデザインの田植風景の絵は、新潟市(旧巻町)出身の墨彩画家 故・藤井克之さんによるものです。

限定で販売され、好評により定番化された『FLYING IPA(フライング アイピーエー)』は、“クラフトビール好きの20代の男性”を意識して開発。際立った苦みとシトラスの香りが特徴で、今やエチゴビールを代表する商品にまで成長したビールです。

男性を意識した商品に端を発して開発されたのが、“女性”を意識した「白熊シリーズ」。優しい味わいでデザインも愛らしい雰囲気のビール造りを目指し、2018年に白熊シリーズの第一号、『ALWAYS A WHITE』が誕生しました。

さらに白熊シリーズとは別に、IPAスタイルを中心とした「インド象シリーズ」や、使用している2種のホップ“シトラ”と“ストラタ”を“トラ”に見立てた「シトラストラタシリーズ」など、さまざまなシリーズで新しいビールを展開しています。
30周年記念商品が続々登場!
創業当初から変わらない味わいを提供し続けながら、新しい時代に合わせた商品も続々と展開し続けているエチゴビール。2025年は、「30周年記念商品」を続々と展開していくとのこと!まだ未発表の商品も、特別にちらっとご紹介します!
■2月7日(金)発売『オールニッポンこしひかりエール』

エチゴビール営業開始30周年記念ビールの第一弾!エチゴといえばの雄ヤギがスーツを着こなし、エチゴ30周年記念パーティに参加している様子が描かれています。
名前にもある通り、国産原料だけを使用したビール!栃木県産の大麦麦芽、岩手県・北海道産のホップ、 新潟県産のコシヒカリを使用し、日本産ホップ由来の爽やかで優しい柑橘系の香りとモルトとお米のやさしい甘さが特徴のエールです。
■4月18日(金)発売予定『シトラストラタハラタウトラディション』

エチゴビール営業開始30周年記念ビールの第二弾!人気のシトラストラタシリーズ3作目。シトラ、ストラタ由来のグレープフルーツやトロピカルフルーツのような華やかな香りを楽しめます。シトラストラタシリーズの特徴を継承しながら、ドイツの伝統的ホップ、バランスタイプのハラタウトラディションを使用することで、穏やかな味わいに仕上げています。日常的に気軽に飲めるセッションIPA!
30周年記念パーティ会場を2頭の虎(シトラ・ストラタ)が駆け抜けています!その勢いにスタッフが驚いて、持っているカゴからハラタウトラディションホップが飛び散っている様子。30周年にぴったりなストーリーも見どころ!
■7月発売予定『商品名未定(白熊&インド象コラボビール)』

■2025年3月14日発売『創業当初の瓶商品の復刻版三種』

エチゴビールが1990年代の主力商品として販売していた瓶ビール三種(ペールエール/ヴァイツェン/アンバーエール)を、当時のレシピとデザインを再現して限定販売!懐かしさだけでなく新しさも感じる、地ビール勃興期の味わいが楽しめるとのことです。
『オールニッポンこしひかりエール』飲んでみた

エチゴビール営業開始30周年記念ビールの第一弾である、「オールニッポンこしひかりエール」をひと足お先に飲んでみました!

雄ヤギが、30周年記念パーティ会場でビールを片手に乾杯している様子が描かれていますが、後ろをよく見てみると、定番4種(スタウト、エレガントブロンド、ピルスナー、プレミアムレッドエール)のミュージシャンやダンサーが一堂に会し、一緒に30周年のお祝いをしている様子が描かれています。
さらに、左下のカップルは創業者ご夫妻をイメージしているとか…!なんとも素敵すぎる、そして30周年にふさわしいイラストはエチゴファンは必見です!

グラスに注いでみると、柑橘系の華やかな香りがふわっと鼻に届きます。優しくまろやかな口当たりで、麦の甘みとホップの苦みが見事にバランス良く感じられる味わいです。後味にも柑橘香が爽やかに感じられ、おかわりを誘います。
国産の原料だけを使用しているという、こだわりと30周年への想いが存分に詰まった一杯で、30周年という記念すべき日をお祝いしたいですね!
2月・3月は特別イベント開催!
エチゴビールの30周年を祝うイベントが、東京と新潟で開催される予定です。記念すべき30周年を、ぜひ一緒に乾杯してお祝いしましょう!■『エチゴビール30周年パーティ in 神楽坂ラ・カシェット』

・開催場所:神楽坂ラ・カシェット
・日時:2月8日(土)・9日(日) 16時~19時
・参加費:お一人様 7,000円(税込)
・内容:フリーフード、フリードリンク、お土産付
・予約方法:神楽坂ラ・カシェットにお電話(03-3513-0823)もしくは以下の予約サイトより
・予約サイト:https://la-cachette.co.jp/event/echigo2025/
■『エチゴビール30周年感謝祭~第2回エチゴビールとロマンを語る会~』

・開催場所:HUB Echigo Beer PUB CoCoLo 新潟店
・日時:2月16日(日) 16時~18時 ※15時半~入場・飲食可
・参加費:お一人様 3,000円(税込)
・内容:ドリンク全品飲み放題、軽食付
※キャッシュオンデリバリーで追加注文も可、お土産付
・予約方法:HUB Echigo Beer PUB CoCoLo 新潟店にお電話(025-288-1582)
■『エチゴビール30周年感謝祭~エチゴビールとロマンを語る会~』

・開催場所:HUB 高田馬場店
・日時:3月8日(土) 17時~19時 ※16時半~入場・飲食可
・参加費:お一人様 3,000円(税込)
・内容:エチゴビール5種+HUBエール・ソフトドリンク飲み放題、軽食付
※キャッシュオンデリバリーで一般メニューの追加注文も可、お土産付
・予約方法:HUB 高田馬場店にお電話(03-5292-3339)
“中の人” に30周年に向けた想いを聞いてみた

私たちエチゴビールが考える「クラフト」とは、「つくり手の想い」です。これが伝わるビールを届けることが、全国第一号クラフトビールメーカーとしての使命だと考えています。エチゴビールの30周年は、日本のクラフトビールが誕生して30年を迎えるということでもあります。この大きな節目を機に、さらに多くの方々に、つくり手の想いが詰まったビールをお届けするため、地元での繋がりは勿論、より多くの方の手に取って頂ける様、お取り扱いいただく店舗を増やし、生産能力を高めていきたいと思います。これからのエチゴビールに是非ご期待ください!

エチゴビールのブランドメッセージ「ロマンを語ろう、舞台に立とう!」は、つくり手である私たち自身を鼓舞する言葉であると同時に、飲み手であるお客様の人生を応援する言葉でもあります。30周年を迎えるにあたり、皆様の前向きな気持ちを後押しするようなビールを送り出していこうと志を新たにしています。これから発売する30周年記念ビールや定番ビール、私たちのビールを手にして、ご家族ご友人と夢を語りあったり、ステージに上る勇気を奮い起こしてもらえたら、これほど嬉しいことはありません。

私はビールを醸造する仕事に従事しています。ビール造りで念頭に置いていることは妥協をしないということです。このことがおいしいビールとそれを手に取ってくれる人の笑顔につながると信じ日々励んでいます。これからも全力でおいしいビールを醸造していきたいと思います!「オールニッポンこしひかりエール」は、爽やかな香りと優しい甘みを感じることのできるお米を使用したエールビールです。定番のこしひかり越後ビールはラガータイプのビールですので、飲み比べをしてみると面白いと思います。
30周年、そしてその先へ

私たちWEBマガジン「ビール女子」はありがたいことに、これまで何度も「エチゴビール」を取材させていただく機会をいただきました。
そのなかで、阿部社長をはじめ、マーケティング室長の別所さんや工場長の佐々木正幸さん、ビールの開発に携わっているブルワーの方々にも、これまでもたくさんのお話を伺うことができました。
お一人おひとりから発せられることばの数々に毎回胸を打たれながらも感じたのは、多くの方がビールづくりに熱い想いを注いでいること。そして、衛生管理を徹底しながら、ビールの品質管理も徹底し、ビールづくりに情熱を注いでいるお話もたくさん聞かせていただきました。

創業当初から現在まで、本当に数え切れないほどさまざまなご苦労があったかと思いますが、改めて驚くのが日本初のクラフトビール(地ビール)製造を開始したエチゴビールが今現在、日本全国に向けてビールを届けているという事実です。
創業当初から変えずに続けていること。そして、今の時代に合った味わいも開発し、展開し続けているということ。
長く愛飲している方への想いを大切にしながらも、柔軟性を持ったビールづくりをしていることこそが、30年も続けられている要因だろうと感じざるを得ません。
今年は祝30周年!
2024年末には、エチゴビールの事業拡大に関連する大きな話題となる発表がありました。
2025年の動き、そして、これからの5年、10年、20年、30年はどうなっていくのか。
全国第一号クラフトビールをつくったエチゴビールが、今後どんなビールをつくり、どんな世界をつくっていくのか。これからのエチゴビールも見逃せません!
が!まずは30周年のアニバーサリーイヤーをエチゴビール片手に盛大にお祝いしましょう!
■エチゴビール公式HP:https://echigobeer.com/
■公式Instagram:@echigo_beer
■公式X(旧Twitter):@echigo_beer


