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Event 体験しないと一生後悔?!鳥取・大山Gビールの時間無制限飲み放題がすごい

2017/12/01

クラフトビール人気はますますうなぎのぼり!ただ、ちょっぴり残念なのは一般のビールに比べるとちょっとお高めなこと。いろいろ試してみたいけれど、お財布と相談して諦めることも多いのではないでしょうか?

そんな皆様の願いに応えるため、最近はちらほらとクラフトビールの飲み放題プランが登場するビアパブやレストランもあります。

が、そんなレベルじゃない「異次元の飲み放題」を発見しました。 それはなんと、たったの¥1,000で時間無制限、世界一のビールが飲める「大山Gビール飲み放題」です!


それを実施しているのは、創業から20周年を迎えた大山Gビールの直営レストラン『ビアホフ ガンバリウス』。鳥取県の大山(だいせん)の麓にある久米桜麦酒(くめざくら大山ブルワリー)に隣接したレストランです。

ここで提供されている大山Gビールは、このビールを飲みたくてビアフェスで毎回大行列ができるほどの人気。例えば『ヴァイツェン』は、イギリスで毎年開催する「ワールド・ビア・アワード(WBA)」で2011年に世界一に輝くなど、そのクオリティは国内外で認められています。

おそらくコスパ日本一に違いない贅沢な飲み放題を体験するため、私、宮原は、鳥取・大山まで出かけてまいりました!!


コストバフォーマンスはなんと足代まで!

もちろん、そんなオイシイ話は年がら年中というわけではありません。毎年春と秋の期間限定で開催されています。

それにしてもどうしてこんな暴挙…もとい、大英断に至ったのか、久米桜麦酒株式会社の取締役統括部長 椙原 恵(すぎはらめぐむ)さんにお話を伺いました。


椙原さん私たちの母体である久米桜酒造は創業から160年以上の歴史があり、米子市内で醸造をしていました。が、もっとおいしい日本酒を造りたい、それにはより良い水を使いたい!ということで、鳥取県民にとって神様のような山「大山」の湧き水を使って醸造できるこの地に1985年に移転し、そしてその隣の場所で1997年からビール造りもスタートしました。

ただ、ここは冬は雪が積もり、地元の方といえどもなかなか登って来られないため、まずは自慢のビールを地元の方々に知ってもらいたい、味わってもらいたいという思いで、まずは1997年の秋に会員の方向けに3日間で実施し、その反応を見て翌年の春に一般の方向けに15日間の期間限定でスタートしました。

とにかく破格のサービスということもあり、想像以上に多くの方々に集まっていただけたことから、続けて開催するとさらに毎年楽しみにしてくださるお客様も増え、当初は年に1回の開催でしたが、現在は、春と秋の2回に増やし、そして2016年からは久米桜麦酒の創業20周年を記念して秋の開催は10月1日〜12月24日までのロングランで実施することになりました。

宮原金額の安さだけでも驚きなのに時間無制限っていうのは、私はこれまで聞いたことがないですね。

椙原さん中にはほぼ一日中いらっしゃる方もいて、週末は行列ができるほどの人気でご迷惑をおかけしていますが、今のところ時間無制限を辞める予定はないです。ビールで元を取ることを目標にいらっしゃる方も多いですが、このイベントでは私たちが造るビールの種類とそのおいしさを知ってもらえるいい機会だと思っています。


今回訪れてみて驚いたのは、ブルワリーや併設レストラン『ビアホフ ガンバリウス』に行くバスなどの交通機関は基本的にはないこと。なので普段、地元の方々が通常レストランに訪れる時は誰かが運転手(犠牲?)になるそうです。

でも、この飲み放題イベントを開催している期間は、曜日により米子駅や旗ヶ崎、皆生温泉などから無料シャトルバスを運行(要予約)。なんと行き帰りの足までサービスしてもらえるのです!行きの便を利用したお客様は帰りの便も利用されるため、みなさんかなり打ち解けて、帰りのバスは大盛り上がりになることも多いそう。


飲めるビールは9種類!レアな限定ビールまで飲み放題が泣ける

レストランには10TAP設置。飲み放題で提供されるラインナップは、定番を始め、季節限定でこの時期にしか飲めないレアビールまで含まれています。

定番ビールとして『ヴァイツェン』『ピルスナー』『ペールエール』『スタウト』、限定ビールには、『大山ゴールド黒』『ホワイトR-IPA』『八郷』『ヴァイエンホップ』『大山ブロンド』(10月中旬より)『強力米ラガー』(10月下旬より)『デュッベル』(11月中旬より)『ヴァイツェンボック』(11月中旬より)『ケルシュ』(11月下旬より)『スコティッシュエール』(12月上旬より)を予定。

▲ラインナップは時期により入れ替わります

ビアフェスなどでも大人気の『八郷』や、『ヴァイエンホップ』は自家栽培をした摘みたての生ホップを使用したビールも飲み放題。今年はホップが豊作だったということで、『ヴァイエンホップ』は昨年よりもたっぷりと投入されているそうです。

飲み放題をオーダーすると、まず大山Gビールのロゴ入りの空のグラスが渡されます。それで好きなビールを注いでもらい、飲み干したらまた注いでもらう…なのですが、「いろいろな種類を少しづつ飲んでみたい」という希望は、よほどの酒豪でない限り困難。

「でもスタッフに伝えていただければグラスに少量ずつビールを注ぐこともできるので、ちょっとずつ多くの種類を飲んでいただくことも可能です。ぜひお気軽におっしゃってください」と椙原さん。ちなみに飲み放題以外の残り1TAPは現在バーレイワインが繋がっています。こちらはぜひ単品でゆっくりと味わうことをお勧めします!


フードは地元野菜や名産品を使ったものやビールを使ったアレンジメニューなど、選びきれないほど盛りたくさん!

↑昆布〆金目鯛のカルパッチョ(¥1,100)

↑ 帆立のビアフライ(¥700)


大山Gビールの美味しさの秘密

「もっとおいしいお酒を造りたい」そのために大山の麓に移転した久米桜酒造。その水は大山Gビールでも使われています。

今回はそのおいしさの原点となる源水を案内していただきました。

そこは佐陀川のほとりにある「地蔵滝の泉」。別名「伯耆富士」、地元の方々が「大山さん」と親しむ名峰「大山(だいせん)」には広大なブナ林があります。山に積もる雪が雪解け水となり、ブナ林の落葉でできた腐葉土の大地に染み入ります。

大地に育まれた水は日量20万トン近く湧き出て、その清らかで柔らかい水質は、平成20年に環境省が定める「平成の名水百選」にも選ばれています。

大山Gビールが目指すのは「四季を感じるビール造り」。ヘッドブルワーの岩田秀樹さんは、ビールで季節を感じて欲しいとこの素晴らしい源水の他にも、自家栽培や地元周辺で生産する原料を使うビール造りを進めています。

その昔大手ビールがこの地域で栽培しビール醸造に使用していたという幻の大麦「ダイセンゴールド」。やや濃い色に仕上がることでしばらく生産がストップしていましたが、四国の農業試験場で種苗が保存されていることを知り、復活させて近隣で栽培。この大麦は人気のビール『大山ゴールド』に使用しています。

また、酒米として栽培する山田錦の米粒の中心部となる心白(しんぱく)を研いた時に米粉を使い、人気銘柄『八郷』を醸造。さらに、醸造所のすぐ脇にあった梅園を自分たちで切り開き、そこにホップを植え、生のホップを収穫してすぐにタンクに投入するハーヴェストブリューの『ヴァイエンホップ』なども醸造しています。「ビールの原料を農作物として育て、それを使いビールを造ることが自分たちのビール造りにとても大切だと感じています。さらに今後の酒税法の改定に伴い、これから地元大山を味わえる新たな挑戦もできるのではとも思っています」と椙原さん。

また、ブルワリーは2年前に工場面積を増やし、新たな設備を増設。醸造量の増加だけでなく品質向上を図る最新システムを導入しました。

すべてをオートメーション化するのではなく、岩田さんを始めとするブルワーの方々が常に醸造状況を五感を働かせつつあえて確認を入れるようにして、ビールを常に最上に仕上げられるひと手間をかけた醸造しています。


さあ、年内に行く?それとも来春?!

「夢はおいしいビールに溺れること」…まるでそんな夢が叶うような贅沢でコストパフォーマンスブッチギリのこの飲み放題!「利益度外視のイベントなので正直やめたほうがいいかなと思いますが、皆さんの笑顔を見ていると今の所はやめられないんですよね」と椙原さん。

周辺には、縁結びの最強スポットと言われる出雲大社、ポケモンGO! で話題をさらった鳥取砂丘、すなば珈琲など、話題のスポットもたくさん。そして、鳥取・島根には松江地ビールビアへるん石見麦酒タルマーリーなど、魅力あふれるブルワリーも目白押し。ここと併せてブルワリー巡りの旅をするのもオススメです。

今年の年忘れをこの贅沢飲み放題を仲間と一緒に、または、来春のスタートを出雲大社のご利益祈願とともに美しい大山を眺めながら乾杯すれば、幸先いいこと間違いなし!

体調万全で ぜひ大山へ行くべし♪


開業20年祭 地ビール祭 大山Gビール飲み放題
(2017.10.01〜12.24)

■イベント詳細:http://g-beer.jp/p/g-beer/4/4/8/

◯場所:ブルワリーレストラン ビアホフ ガンバリウス

    鳥取県西伯郡伯耆町丸山1740-30

◯電 話:0859-39-8033 FAX:0859-39-8034

◯料金:¥1,000(飲み放題)※表示は全て税抜価格

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宮原佐研子 ライター・エディター

ゴクゴクたしなむBEER LOVER。企画開発の仕事を経て、ビアジャーナリストとしてライター活動中。季刊誌『ビール王国』(ワイン王国)、『クラフトビールの図鑑』(マイナビ出版)、世界22カ国158本のビールを紹介するe-MOOK『ビールがわかる本』『ビールの教科書』(宝島社)、グルメサイト「ippin」キュレーター 他

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