皆さん、お元気でしょうか。再びベルリンからこんにちは。
ベルリンもお天気からいきなり豪雨に襲われる変な天気が続くのですが、日本は大きな台風でものすごい大変だという話を聞きました、これ以上問題が起きないことを祈ります。
さて、今回のビール小話はベルリンで、最も熱いビール祭りのお話。
ベルリンはドイツといえども、ビールの都というイメージはあまりしない・・・ですよね?
現在もドイツビール製造の指標となる「ビール純粋令」を公布して、ドイツ国内の大半の醸造所が存在するミュンヘンを中心とするバイエルン州、西寄りのドルトムントがビールの街!というイメージが私にはあるのですが。。
しかし、ベルリンにもビールファンを狂喜させるイベントがあるのです、8月第一週目の週末3日間行われる、『International Bier Festival 』(国際ビール祭り)。
地下鉄で言えば三駅区間分になる長い距離、大通りの歩道に、ドイツはもちろん世界中のビールのスタンドがびっしり並ぶのです。
お隣のチェコ、ポーランド、ベルギー、もちろん、アイルランド、イギリス、アメリカ、メキシコ、ブラジルetc。日本ではなかなか馴染みのないクロアチアやスイスのビール、アフリカのバナナビールなどの変わり種も。
アジア勢も負けていません。タイ、中国。日本はいつもアサヒさんが出てくるのですが、今回は見かけなかった、その代り、木内酒造さんの可愛らしいフクロウラベルのビールを見かけました。
今年のテーマが”クラフトビール”だからのようです。確かに、今年は小さい醸造所のスタンド、ここ数年見たことのないメーカーが多かったです。
このビール祭りには特有のシステムがあります。
まず会場に設営されたインフォメーションにて、この祭りのキャラクターである熊ちゃんマーク(熊はベルリンのシンボルでもあります)のついた0.2リットル分のジョッキを3.5ユーロで購入。
飲みたいビールのスタンドでこのジョッキを渡すと、その中にビールを注いでくれる。このシステムによって、お客さんはたくさんの種類のビールを試せるってわけ。量が通常のグラスより少ないし、値段もカワイイので。
もちろん、このジョッキがなくても、きちんとメーカー専用のジョッキやグラスに並々とビールを注いでくれるので、色々種類を試す気がない人はそちらでがっつり飲めますよ。
私は、今回全てベルギービール押し…というか、毎年なのですがw
爆弾発言(?)しますと、私はベルギービールが世界で一番好きな飲料で、どんな飲み物より好き、ビールの中でも一番好きなんです。
私のビールファン歴はベルギービールから始まりました。昔、ベルギーに一人旅した際に出会って、その個性的な味わいはもちろん、飲み方、瓶やグラス、ラベルの美しさ、面白さに心底感激。もともとベルギーという国の雰囲気と芸術が好きだったのですが、ビールで更にベルギー愛が深まるくらい衝撃的な出会い。
もちろん、ドイツビールも大好き!…でも、ベルギーは私にはちょっと特別な存在なのです。
今回はStella Artois、Mac Chouffe、クリークは改めて2種類挑戦、St.Louisともう一つ…悔しい名前が思い出せないw シャンパンビールと名付けられたビールは実にエレガントな味わい。ただ一つ大好きなBarber(はちみつビール入り)の生がなぜか今年はなかったのが残念。
ドイツの醸造所では、世界醸造所選手権で一番になったというビールを見かけて、これは是非!!と並んでみましたが、私の目の前で生が売り切れてしまうという・・・ショッキングなできごとも。神様は意地悪ですね。。
日本でもたくさんのビールイベントが行われていると思いますが、夏にベルリンに来る機会があればぜひこのイベントにも立ち寄ってみてください。
入場無料で、ビール以外に各国名物料理のスタンドも出るし、お子さんが楽しめるようなお菓子の屋台もたくさん出るし、いくつものステージでちょっとしたライブもあります。ドイツの昔のヒットソングに合わせて踊るおじさまおばさまをビール片手に眺めるのもなかなか乙なものです、是非。