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Column 夫婦の絆を感じるクラフトビールづくり。週末限定で楽しめる川崎の「TKBrewing」直売所に行ってきた

2019/12/11

JR川崎駅東口から横浜方面に歩いて約10分の場所にあり、週末限定で併設の直売所でつくりたてのクラフトビールが飲める『TKBrewing』。アメリカのクラフトビールカルチャーの影響を強く受けたビールをつくる小規模な醸造所です。ホップの特徴を生かしたおいしいクラフトビールが飲めると評判で、醸造責任者の髙林亮一さんが長年勤めたIT企業を脱サラし2017年12月にオープンしました。




おいしいクラフトビールを求めて直売所に行ってみると、髙林ご夫妻が出迎えてくれました。クラフトビールをお供にいろいろとお話しを伺い、おふたりの持つ柔らかな雰囲気に癒されてきました。



「発酵してる?」がスローガンのビルで発酵中


TKBrewingは、JR川崎駅東口から横浜方面に歩いて約10分の場所にあります。赤茶色の5階建てのビルの1階、「BEER」と「FOOD」の大きな文字が見えたら、その間の半透明の引き戸が 「TKBrewing直売所」の入口です。このビル「unico(ウニコ)」は「発酵してる?」をスローガンにデザインシンカーが集まる創造的複合拠点。TKBrewingはまさにビールが発酵している空間です


入ってすぐ左側に TKBrewing直売所のカウンターがあります。カウンターの右手には、その日に提供しているビールの説明が掲示されています。営業は金曜から日曜日の週末限定なのでご注意を。




お隣のカフェ「IBIS」では、フードやソフトドリンクを注文できます。


TKBrewing 髙林さん unico ウニコ

TKBrewing直売所とカフェとの共有スペースになっていて、テーブル席やソファー席など、どこでも好きな席を利用できます。

天井が高くて広々とした空間は気持ちがよく、照明は穏やかな明るさで読書やちょっとした作業にも最適。Free Wi-Fiが使えたり、カウンター席には電源コンセントがあったりと、ビジネスでもプライベートでも、どんなシーンでも利用可能。ビールを飲みながら、ゆっくりと過ごすことができます。



毎週登場する新作クラフトビール


アメリカン系のホップを効かしたビールや、ベルギー酵母を使ってアメリカナイズしたビールをつくっています。新しいものをどんどんつくりたいと、ビール醸造は週に一回、行っています。


TKBrewing 髙林さん


提供するビールの数は8種類。提供サイズはグラス 約275mlで、価格は550円から(銘柄によって変わります)。ラインナップは特定のビールの種類に偏らないようバランスよく提供。毎週、新作を提供するようにしているそうです。


左から、アメスタ、SMaSH Saison、Session To Go


アメスタ(税込600円)』

“真っ黒でロースティーでガッチリと苦い、ハードボイルドな奴。”

名前はアメリカンスタウトの略だそうです。ビターチョコレートのような香り、飲んでみると苦みと麦芽の香ばしさを感じます。これから寒くなってくると、アメスタみたいに色が濃いビールを、ちびちびと飲みたくなります。


SMaSH Saison(税込スマッシュセゾン、税込550円)』

“一つの麦芽と一つのホップのみを使用した、シンプルにして芳醇な、TKBrewery定番セゾン”

とても透明できれいな黄金色のビール。少し酸味を感じ、麦芽の風味は香ばしく、後味がすっきりとしていてさわやかな味わい。オープン当初からつくられているビールで、いつでも飲めるのが嬉しいです。


Session To Go(税込550円)』

“繊細な柑橘感が印象的な低アルコールなセッションビール。”

フルーティーな香りが清々しい気持ちにしてくれます。オレンジやレモンのような味わいで、飲み口が軽くごくごく飲んでしまいそう。



おすすめの組み合わせが、自家燻製の『スモーキーナッツ(税込300円)』と『Smokey Ale(税込600円)』。

燻製麦芽をふんだんに使った「Smokey Ale」は、いぶされた香りがする珍しいビール。燻製したカシューナッツと相性抜群。香りが口いっぱいに広がった後に鼻から抜けるとき、なんともいえない満たされた気分になります。



奥様を事業計画書で説得。そして醸造所をつくることに。

醸造責任者の髙林亮一(たかばやしりょういち)さんと奥様の江利子さん


亮一さんとクラフトビールとの出会いは1998年、前職でのカナダ・トロントに駐在していた時まで遡ります。日本では朝から晩まで仕事漬けの日々だった亮一さん。カナダでは時間に余裕ができるようになり、暇を持て余し何気なく始めたのがホームブルーイング(自宅でビールをつくること)でした。その当時、カナダではクラフトビールの黎明期であったのと同時にホームブルーイングが趣味として盛んに行われていました。そのことがきっかけとなり、帰国後もアメリカの文献やラジオ番組でビールづくりの技術を学び、細々と研究を続けていたそう。




40歳後半頃には「醸造所をつくりたい」という想いがぼんやりとあったそうです。様々な環境が整いつつある中、ついにやってみようと思い立ち、構想を練り、事業計画書を作成した亮一さん。奥様の江利子さんには事業計画書を使って説明したのだとか。


江利子さんに、その時どう思ったかお聞きしました。

自分で好きなことがやれるってすごいことですよね。そして、その想いがあるということもすごいですし、本当にやる気なんだなとも思いました。友達には「会社を辞めるなんて、普通はそんなことしないよ。離婚、離婚。」なんて言われましたけど、私はビールへの想いがつながる、その先を見てみたい気持ちもあったんです。

話を聞いていると「みんなに喜んでもらえるようなビールをつくって、飲んでもらいたいんだ」という気持ちが強いことを感じました。本人が「絶対大丈夫!」って自信があるみたいだし、「頑張る!」って言うので、「じゃあ、やってみたらいいんじゃない」とえらそうに言ってみました(笑)


江利子さんはお酒をあまり飲まないそうです。ですが、20年前にトロントで亮一さんがつくったビールを初めて飲んだとき、とてもフルーティーで華やかで、ごくごく飲めて、こんなにおいしいのかと驚いたことを覚えていたそう。「醸造所を始めた今は、もめたり、喧嘩したり、意見を言い合いあったりしながら、一緒に働いています」と江利子さん。隣では亮一さんがニコニコと話を聞いていました。柔らかい雰囲気のおふたりからは夫婦の絆を感じ、あたたかい気持ちになりました。


小規模醸造所の魅力を満喫

TKBrewing 髙林さん


TKBrewing直売所は小規模醸造所ならではの魅力があります。毎週、新作ビールが飲めることもその一つ。髙林さんご夫婦がビールを注いでくれるので、直接感想を伝えたり、質問したりすることができます。感想や要望は次のビールつくりに反映することもあるそうで、つくっている人との距離が近いことが最大の魅力といえます。


まだ小さい醸造所のビールを飲んだことがない方、気軽にクラフトビールをのんでみたい方、アメリカ系のクラフトビールを飲んでみたい方、ぜひ一度、川崎のTKBrewing直売所を訪れてみてください。居心地のよい空間で飲むビールがおいしいことは、それだけで長居の理由になります。髙林さんとお話しすると、ビールの知識の豊富さや人柄にひかれ、さらに長居してしまうかも。

【お知らせ】
12月20日(金)から『TKBrewing 2nd Anniverdary』が開催されます。
すべてのビールが500円(税込)で提供され、密かに取り貯めていたビールも大放出のお祝いイベントです。イベント詳細はこちらからご確認ください。(https://www.facebook.com/events/433625510640657/


◯文:きのこ(Kanako Kinoshita)
◯編集:酒井由実

TKBrewing直売所

〇住所:神奈川県川崎市川崎区日進町3-4
〇TEL:090-2420-2583
〇営業時間

【金】17:00~22:30
【土】15:00~22:30
【日】15:00~21:00
※イベント等の出店で営業時間が変わることがあります。事前にFacebookで確認してください。

 〇定休日:月~木
〇座席:隣のカフェとの共有スペースに、カウンター席、テーブル席、ソファ席あり。
〇支払い形式:キャッシュオン、現金のみ
〇喫煙・禁煙:禁煙(共有スペースに喫煙ルームあり)
〇お子様連れ:子供可、ベビーカー入店可
〇公式ホームページ:http://tkbrewing.com/
〇Facebook:https://www.facebook.com/TKBrewing.jp/



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ライターの紹介

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数年前に突然ビールの奥深さに目覚めて以来、寝ても覚めてもビールのことばかり考えています。全国の大手ビール工場や醸造所に通い、ビール関連の本を読み漁り、さまざまな勉強会やイベントに参加。日本地ビール協会公認「シニア・ビアジャッジ」として、IBC(インターナショナル・ビアカップ)の審査員を経験(2018年、2019年)。日本ビール検定2級。日本ビアジャーナリストアカデミー10期生。紙面協力:ライフスタイル情報『CHANTO』。

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