今回のお悩み:「蚊は叩こうとした人を覚えて避ける」という記事を読みました。私は蚊を叩こうとしてもかすりもしないので覚えてくれないと思います。今年の夏は絶望です。どうしたらいいでしょう。(めぐみ、30歳)
※参照記事:『蚊は叩こうとした人を覚えて避ける、はじめて判明』(https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180130-00010000-nknatiogeo-sctch)
- あー、読んだよその記事。
- 初めてみました!蚊を叩こうとしてしとめ損ねると、蚊は死にそうになった体験とその人の匂いを結びつけて覚え、将来その人を避けるようになるという研究結果が発表されたんですね。
- アニメの解説キャラみたいだね。
- 読んでいない人にもすぐわかっていただこうかと…。
- というか、かえるは叩かないでしょ?ベロ伸ばして食べるでしょ?
- それはカメレオンです!
- あれ、そうだっけ?
- それにしても、蚊って賢いんですね。
- 賢いというか、本能だよね。かえるだってオケラだって蚊だってみんなみんな生きているんだ友達なんだ。
- 元歌はアメンボですけどね。
- 叩き損ねても、ビビらせることが出来れば避けてくれるなら殺す必要もないのかもね。
- でも、相談者のめぐみさんはかすりもしないという・・・。
- 夏まではまだ時間があるから、トレーニングすればかするくらいにはなるかもよ?
- 蚊を叩く、トレーニングですか?
- まず、蚊を叩く行為を分解して、各フェーズ毎に鍛えるのよ。
- またなんかプレゼンっぽくなってきましたね・・・。
- 1. 蚊を察知する認知力、2. 察知してからの反応速度、3. スイングを素早く行うための筋力
- まずは1. 認知力ですね。
- 広い視野と動体視力が重要なので、すれ違う車のナンバーを一瞬で足し算しましょう。
- それ、イチロー選手がやってたやつ!
- さらに、後方から来る車のナンバーも足し算できれば広い視野を獲得できます。
- 後ろはいくらなんでも・・・馬じゃないんですから。というか、足し算する意味あります?
- 次は 2. 反応速度ね。反応速度を鍛えるには、やっぱり野球のバッターから学ばないと。
- 今日はやたら野球ネタですね。
- ピッチャーからホームベースまでの距離はプロ野球で18.44メートルなの。それに対して時速140キロでボールを投げたとすると、ピッチャーがボールを投げてからバッターに届くまでの時間は?
- え、ええっと、時速140キロは秒速38.9メートルだから・・・およそ0.47秒ですかね。
- それに対して人間の反応速度は、一流の野球選手でも0.3秒はかかるのよ。
- えー、0.1秒でバットを振るか振らないか、ボールがどこに飛んでいくかなんて判断できないですよね!?
- そうね、ほとんど不可能と言っていいわ。それでも、時速160キロのボールが打たれることもある。それは、パターンと予測よ。相手のパターンを知っていれば選択肢をある程度絞ることができるし、さらに投球のモーションで予測をたてることができる。
- おー、たしかに選択肢が少なくなれば、25%の確率でも2割5分のバッターですね。
- パターンと予測と聞いたら何か思い出さない?
- え、何でしょう・・・。
- 深層学習よ。
- 全然思い出さない!蚊を叩くだけで!
- 何万通りもの蚊の動きを画像解析して特徴量を抽出して刺しに来るモーションを見極めれば圧倒的優位!
- それまでに何万回も刺されなきゃいけないんですよね・・・?
- そしてパターンを理解すれば、後は素早く叩くだけ!そのためには筋トレよ。
- 3. スイングのための筋力ってやつですね。
- まぁ、筋トレはダンベルでも使ってやればいいよ。
- いきなり投げやりな!
- あーでも、筋肉にも遅筋と速筋があるから、速筋を鍛えるようにしないとね。重い負荷で素早くね。ダンベルを持ち上げるよりも下げる方に意識してね。
- つらそうですね・・・。
- うん、初心者が気安くやると怪我する。
- そんなこと勧めないでください!
- これだけやれば今年の夏には蚊に悩まされることもないよ!いくらビール飲んで汗臭くなっても大丈夫!
- 臭いのはちょっと。
- 来年の夏にはオリンピックも目指せる!
- そんな効果うたったら怒られますよ!
- 「目指す」のは自由だから。出られるとは限らないけどね。
- 快適な夏を過ごしてくださいー。