突然ですが、ビール好きの皆さんは「グラウラー」という言葉を聞いたことがありますか?
「お店でしか飲めなかったあのクラフトビールを自宅でも飲みたい!」
「お店で飲んでおいしかったビールを持ち帰って、あの人と一緒に飲みたい!」
「アウトドアのお供にお気に入りのビールを持っていきたい!」
そんなときに活躍するのがビールを入れる容器「グラウラー」。
ビールを冷たいまま、炭酸をキープして、こぼすことなく持ち運ぶことができるという、おすすめのアイテムです。ビール好きの皆さんにぜひ知っていただきたいグラウラーのあれこれをご紹介します!
目次
・ビールを持ち運べる便利な容器「グラウラー」
・各種グラウラーのメリット、デメリットは?
・編集部おすすめのグラウラー5選
・量り売り店に行ってみよう!
1. Liquor Shop NIGHT OWL
2. TAP&GROWLER 下北沢店
ビールを持ち運べる便利な容器「グラウラー」
Glowler(グラウラー、グロウラー)とは、ビールを持ち運ぶことができる“詰め替え容器”のことです。
ガラス製、陶器製、ステンレス製などがあり、容器ごと冷やす必要があるもの、二重構造になっていて長時間保冷できるもの、サーバーのように注ぎ口が付いているものなど、様々なタイプが販売されています。
使用方法はとっても簡単です。醸造所やビアバーなど量り売り対応のお店(※)にグラウラーを持参し、ビールを注いでもらうだけ。
※酒販免許の関係で量り売り未対応のお店もありますのでご注意ください。
グラウラーを使うメリットはこちら!
・缶や瓶で販売されていないビールを持ち帰ることができる
・炭酸や冷たさを長時間キープできる(対応のもののみ)
・洗浄の手間はあるものの、缶や瓶を処分する必要がなく環境に優しい
便利で環境にも優しいビールの量り売りですが、フタが閉まるものであれば、どのような容器でもよいというわけではありません。ビールには炭酸が含まれているため、密閉できないものは炭酸が抜けてしまうことや、圧力に耐えられない場合に爆発することもあります。せっかく購入したビールをおいしく飲むためにも、炭酸に対応したグラウラーを用意することをおすすめします。
各種グラウラーのメリット、デメリットは?
グラウラーを買おうと思っても様々な種類があり、それぞれにメリットとデメリットがあるため、どれにしようか迷ってしまうかもしれませんね。
保冷機能がないグラウラーは、持ち運び時には保冷バッグに入れ、時にはグラウラーごと冷やす必要があります。面倒に感じることもあるかもしれませんが、実はこれはメリットにもなるのです。
缶や瓶にも同じことが言えますが、買ってきてすぐのビールは、持ち運んだ際に生じる振動によりビール中の炭酸が落ち着いていない状態です。この状態でフタを開けてしまうと、せっかくの炭酸が逃げてしまい、味のバランスが崩れてしまいます。それを避けるために、冷蔵庫内の振動の少ない場所に置き炭酸を落ち着かせる必要がありますが、ガラス製グラウラーや一重構造のステンレス製グラウラーは缶や瓶と同じように容器ごと冷やすことができます。とはいえ、缶や瓶のように長期保存はできませんのでお早めにお飲みください。
もちろん二重構造のステンレス製グラウラーでも、静かに置いておけば炭酸は落ち着きますのでご安心を。用途に応じて使い分けてくださいね。
編集部おすすめのグラウラー5選
続いて、ビール女子編集部メンバーが所有してるグラウラーをご紹介!商品の特徴とおすすめポイントをご紹介しますので、グラウラー購入のヒントにしてください。『mana. ORGANIC LIVING ステンレスボトル(500ml)』
見た目も形状もシンプルなステンレス製のグラウラー。一般的な“ねじ込み式”のフタです。真空二重構造で保温も保冷も可能。容量は500ml、750mlの2種類を展開しています。
sakko
編集部おすすめポイント
・6時間保冷できる
・シンプルな形状で洗いやすい
・ねじ込み式のキャップが竹製でかわいい
mana. ORGANIC LIVING ステンレスボトル(500ml)
〇容量:500ml
〇サイズ:直径 70mm/高さ 220mm
〇口径:45mm(編集部実測)
〇重量:320g
〇URL:https://manaorganicliving.com/product/stainless-bottle/?v=ae91d2440016
『GrowlerWerks UKEG(ユーケグ)』
見た目がカッコいい「UKEG」はお店のビールサーバーと同じように炭酸で注入できる小型ビアサーバーです。二重構造のステンレス製で長時間の保冷が可能。容量は64oz(1,893ml)、128oz(3,785ml)の2種類を展開しています。パーティーやアウトドアに持参して自慢したくなっちゃう!
編集長 酒井
編集部おすすめポイント
・タップから注ぐことができる
・炭酸と冷たさを2週間キープできる
・炭酸ガス圧を調整できる
GrowlerWerks UKEG
〇容量:64oz(1,893ml)
〇サイズ:本体直径 133mm/奥行き(注ぎ口、ハンドル含む) 207mm/高さ 277mm
〇口径:57mm(編集部実測)
〇重量:1.6kg
〇URL:https://www.saketry.com/743029.html
『REVOMAX2 20oz(592ml)』
漏れなどの心配が少ないオリジナルキャップを開発したRevoMaxシリーズ。容量は12oz(355ml)、20oz(592ml)、30oz(950ml)の3種類を展開。キャップが3箇所のボタンを押さないと開かない仕様になっており、カバンの中でビールが漏れるという心配もなし!マット調のボトルの表面は、手に持ったときに直に冷たさを感じさせません。
きのこ
編集部おすすめポイント
・片手で開閉できるキャップ
・36時間保冷ができる
・口が広くて洗いやすい
REVOMAX2 20oz(592ml)
〇容量:20 oz(592ml)
〇サイズ:直径 75mm/高さ 270mm
〇口径:44mm
〇重量:349g
〇URL:https://revomax.jp/revomax2-592ml.html
続いて、ビアバーなどで販売されていることが多いグラウラーをご紹介します。
24時間保冷ができる二重構造のステンレス製グラウラー。大容量のグラウラーが欲しい方におすすめのシリーズ。本体は大きめですが、本体にハンドルが付いていて持ち運びに便利です。フタは頑丈で耐久性のある“デュアルベイルキャップシステム”を採用し、多少乱暴に扱っても漏れの心配はありません。
DrinkTanks 32oz Growler2.0
〇容量:32oz(0.94L)
〇保冷力目安:24時間
〇サイズ::直径 116mm/高さ 234mm
〇口径:69mm
〇重量:780g
※その他容量:64oz(1.9L)、128oz(3.8L)
※サーバーのように注ぐことができる専用キットあり
〇URL:https://suntradingjapan.com/product-category/drinktanks/
こちらも24時間保冷可能な二重構造のステンレス製グラウラー。キャップはねじ込み式で、容量は1サイズのみです。本体付属のハンドルがあり、手が小さい方でも注ぎやすい。
Hydro Flask 64oz Growler
〇容量:64oz(1.9L)
〇保冷力目安:24時間
〇サイズ:直径 119.6mm/高さ 290mm
〇口径:58mm
〇重量:845g
〇URL:https://hydroflask.co.jp/shopbrand/beer_growlers
グラウラーをゲットしたら、実際に使ってみましょう!ということで、続いて量り売り対応のお店をご紹介します。
量り売り店に行ってみよう!
1.Liquor Shop NIGHT OWL最初にご紹介する「Liquor Shop NIGHT OWL(ナイトオウル)」は、2014年に創業した日本初となるグラウラー・ショップです。JR恵比寿駅西口改札より徒歩2分の場所にあり、サーバーからの「樽生・量り売り」をメインに行う酒屋さん。
サーバーのタップ数は全部で7つ。クラフトビールは4種類、シードル、ワイン(非発泡性)、コンブチャ※(ノンアルコール)が1種類ずつ提供されています。その他に、箱ビール(Bag in Box)と呼ばれるビールの取り扱いもあります。
※コンブチャとは、緑茶や紅茶などのお茶を発酵させた酸味が特徴の飲み物。お茶に砂糖とスコビー(酢酸菌とゲル状の菌類の塊)を入れて発酵させてつくられます。
【量り売り】
・蓋付きプラカップ(400ml、600ml)
・ガラス製グラウラー(750ml、1L)
・二重構造ステンレス製グラウラー(各種サイズに対応)
・その場でアルミ缶に詰めて製缶する“Crowler(クラウラー)”にも対応
量り売りメインの酒屋ですが、ほぼ全ての酒類とノンアルコールの有料試飲が500円から可能なのだそう。試飲してみて気に入ったビールを持ち帰られるのは嬉しい限り。
代表の小菅一範さんにお話を伺いました。
ーナイトオウルではどのようなグラウラーを取り扱ってますか?
小菅さん
「グラウラー」は、現在大きく分けて2種類を取り扱いしております。単価的にもお求めやすく、におい移りの心配のない「ガラスタイプ」。保冷保温が可能な「二重構造タイプ」は水筒と兼用できるものやワンタッチで開閉できるもの、サーバーとして使用可能なもの等、8メーカー50種類以上をご用意!また、その場でアルミ缶へ詰める「クラウラー(crowler)」は量り売り容器を忘れた時や他人に贈る際にもピッタリです!
ーグラウラーを使うときに気をつけた方が良いことはありますか?
小菅さん
お客様自身の量り売り容器を持ち込む際は、必ず炭酸対応容器をご用意いただき、ペットボトルなどの使い捨て容器はご遠慮ください。
容器は必ず店頭で洗浄し、アルコール殺菌の後にビールを充填しますが、使用後はお客様自身でも洗浄してください。
ビール充填の際、CO2置換を行いますが早期消費をお願いします。また購入後は冷蔵庫や野菜室にて落ち着かせた後の飲酒をおすすめします。
日本でいち早くグラウラーの取り扱いを始めたナイトオウル。グラウラーの取扱数が多いだけでなく、サーバーグラウラーレンタルサービスなど独自のサービスもあり、グラウラー購入を検討されている方にもおすすめ。経験豊富な小菅さんにいろいろと相談して、あなたにとってベストなグラウラーを見つけてください!
Liquor Shop NIGHT OWL
〇住所:恵比寿1-8-3 恵比寿リバーストーンハイム103号
〇TEL:03-6277-3743
〇営業時間
【月~木】14:00~21:00
【金】14:00~22:00
【土日祝日】12:00~20:00
〇定休日:不定休・変則営業有(HP、SNSをご確認ください)
〇公式ホームページ:https://night-owl.jimdofree.com
〇BLOG:http://night-owl-ebisu.hateblo.jp/
〇Facebook:https://www.facebook.com/LiquorShop.night.owl
〇Instagram:nightowl_growler_tokyo
〇Twitter:@night_owl_ebisu
2.TAP&GROWLER 下北沢店
続いてご紹介する「TAP&GROWLER 下北沢店」は、下北沢駅北口より徒歩3分の場所にあります。全国各地のクラフトビールを取り扱う量り売り専門店です。
最大18種類のクラフトビールを提供し、気になるビールがあればテイスティングも可能。店内には角打ちスペースもあり、持ち帰り購入でなくても楽しむことができます。
持ち帰るビールを詰める容器として「オリジナルグラスグロウラー(ガラス製リユースボトル)」の用意があり、32オンス(約0.9L、税別1720円)と64オンス(約1.8L、税別2190円)の2サイズから選ぶことができます。なお、オリジナルグラスグロウラーでなくても量り売りは可能とのこと。量り売りの価格は銘柄で異なりますので、店頭やUNTAPPDからご確認ください。
代表の金井圭司さんにお話を伺いました。
ーグロウラーのここが良い!というポイントはどこですか?
金井さん
ビールの量り売りはお財布にも環境にもやさしい取り組みです。当店は専門店ですので、試飲後の充填も可能です。
また、当店専用グラスグロウラーをご利用の際は、ビール専用充填機でビールをお詰めいたします。この専用充填機には泡抜けや酸化防止などの機能があり、ビールの鮮度を保持することができますので、専用グラスグロウラーの利用をおすすめしています。
ーグロウラーを使うときに気をつけた方が良いことはありますか?
金井さん
当店以外でご購入のグロウラーにも充填可能です。清潔でないグロウラーへの充填はお断りする場合があります。
また、泡抜け防止のため、充填容量はグロウラー全容量となります。グロウラー容量の半分のみ、200ccのみ充填するなどの対応はいたしかねます。
国産クラフトビールを中心に最大18種類も提供している量り売り専門店「TAP&GROWLER下北沢店」。スタイリッシュで光り輝く充填機は、ビールの鮮度を保つことができるビール専用の機械です。ビールをおいしく持ち帰れる工夫が詰まった専用グラスグロウラーで、量り売りビアライフをお楽しみください!
TAP&GROWLER 下北沢店
〇住所:東京都世田谷区北沢2-33-6 飯嶋ビル1F
〇TEL:03-6416-8767
〇営業時間:15:00~24:00
現在時短営業中につき、12:00~20:00(記事公開時点)
※変更となることがあります。SNSをご確認ください。
〇定休日:なし
〇公式ホームページ:https://www.craftbeers.tokyo/
〇Facebook:https://www.facebook.com/tapgrowler
〇Instagram:tapgrowler
ビール量り売り生活を楽しんでみて
気軽に好きなビールを持ち運ぶことができる「グラウラー」。
缶や瓶では販売されていないクラフトビールを量り売りでゲットできるのは、ビールファンとしては嬉しいことですよね。グラウラーはいろいろな種類がありますので、用途に応じて選んでみてください。グラウラーを使えば、また新しい充実したビールライフが過ごせるかもしれません。