Event 【体験レポ】え!和菓子とビール?異なる世界が交わって生まれたペアリングイベント開催中

2021/11/25

ビールを飲むとき、甘いお菓子を一緒に楽しんだことはありますか?「意外すぎる組み合わせ!合うのかな?」と思う方も多いと思いますが、実はとっても合うんです!


そんな、なかなか合わせることのない新しい体験ができるイベントを実施しているのは、日本橋兜町にある、ブルックリン・ブルワリー世界初の旗艦店「B(ビー)」。

和菓子bar「かんたんなゆめ」とコラボレーションし、11/22(月)〜11/28(日)の期間中「和菓子×ビール」のスペシャルペアリングメニューを提供中という素敵な情報を耳にし、早速体験してきました。


カルチャーの発信源『B』


ブルックリン・ブルワリー」とは、ニューヨーク・ブルックリン生まれのブルワリー。まんなかに大きく「B」というロゴが入ったラベルが特徴的です。


2020年2月には、世界初の旗艦店として「B(ビー)」が日本橋兜町にオープン。それ以来、ブルックリン・ブルワリーのファンだけでなく、アートや音楽が好きな人からも注目されており、新たなカルチャーの発信源として存在感を増しています。

■詳しくはこちら
【多様性が詰まった場所】ブルックリン・ブルワリー世界初の旗艦店「B」に行ってきた!

さらに、カルチャーを大切にしているブルックリン・ブルワリーならではの取り組みとして、「B」では地域連携・活性化を目的としたプロジェクト「B NEIGHBORHOOD」を2021年4月に発足。

それは、日本橋界隈に昔からあるさまざまなお店やアーティストとコラボレーションし、オリジナル商品の開発やイベントを開催するという企画。緊急事態宣言により、「B」の営業を休業している間は当プロジェクトも中止していましたが、酒類提供の制限が緩和された11月より、営業再開とともにプロジェクトも再開することとなりました。


満を持して実現した第1弾コラボレーションのお相手は、同じく日本橋エリアで「和菓子」というカルチャーを広めるべく活動している和菓子bar「かんたんなゆめ」。和菓子に馴染みのない人でも構えずカジュアルに楽しめるよう、伝統的な和菓子を現代的にアップデートして提供している和菓子屋です。

ご近所さんとの出会い。そして和菓子とビールとの新しい出会い。さまざまな出会いが織りなすペアリングイベントを、編集部も体験してきました。

和菓子×ビールの新しい出会い


今回のペアリングはビール3種類と、各々のビールに合う和菓子3種類のセット。なんと、「かんたんなゆめ」店主の寿里さんが「B」にあるタップのビールを全て飲み、そのインスピレーションで作ったオリジナルの和菓子なんだそう。

さらに、同じペアリングといっても各々合わせるテーマが異なります。具体的に…

1.お互いの香りと味わいが加わる事で完成するもの
2.同調の香りと味わいがマッチするもの
3.違う特徴のものが合わさりひとつになるもの


の3つで構成されていて、マッチの仕方にも別々の特徴があるんです。食べる前からすでにワクワクする…!

特徴を理解したところで、ついに実食!「左から順に楽しんで欲しい」とスタッフさんからアドバイスをいただき、その通りに試してみました。

1.『そうらい』×『Brooklyn Lagar』

1つ目はボタニカルな味わいの琥珀糖『そうらい』×爽やかなホップの香りと絡める麦芽の余韻が美味しい、ブルックリン・ブルワリーの定番ビール『Brooklyn Lagar』のペアリング。

これは、【お互いの香りと味わいが加わる事で完成するもの】をテーマとした組み合わせです。

透明色と緑色が美しい琥珀糖は、外はしゃりしゃり、中はふわっとした羊羹のような食感。口に入れると緑茶、ゆず、生姜のハーバルなフレーバーが鼻を抜けてふわっと香ります。さらに、ジャパニーズクラフトジンも使用しているので、ジンの華やかな香りもほのかに感じます。

Brooklyn Lagar
「そうらい」を一口食べ、そのままビールを口に含むと、琥珀糖のしゃりしゃり感と、ビールの泡のしゅわしゅわ感が混じりあって絶妙な味わいに…!ラガーが元々持っているカラメル麦芽の甘さと琥珀糖の控えめな甘さが、やさしくマッチしている。新しい体験です。

2.『ゆずは』×『Brooklyn To Tokyo Yuzu Sour』

2つ目は、柚子が香る浮島と大納言の羊羹『ゆずは』×サワーエールをベースに、和のシトラス“柚子”を加えた爽やかな酸味が楽しめる『Brooklyn To Tokyo Yuzu Sour』の組み合わせ。

ペアリングのテーマは【同調の香りと味わいがマッチするもの】

「ゆずは」は、油を使わず卵を使って膨らませており、蒸しカステラのような食べ応えです。下の層は大納言とつぶあんでできていて、和菓子として馴染みのある味わいになっています。

Brooklyn To Tokyo Yuzu Sour
「Brooklyn To Tokyo Yuzu Sour」は、柚子の甘さや皮から出る苦みまでもをビールに落とし込み、果物自体の酸味や苦みが味わえる仕上がりになっています。「ゆずは」を縦に割り、二層を同時に口に入れた後にビールを飲むと、柚子と柚子が口の中で弾けてとってもおいしい!2つが合わさることで、柚子の美味しいところが余すことなく凝縮されています。

3.『ぼたん』×『Brooklyn Black is Beautiful

最後は、チーズケーキのような練り切り『ぼたん』×バニラのような口当たりとシルキーなフィニッシュ『Brooklyn Black is Beautiful』。

これは【違う特徴のものが合わさりひとつになるもの】をテーマにした組み合わせ。

チーズケーキのような練り切りは「かんたんなゆめ」の定番商品でもあり、和菓子を食べ慣れていない人でも美味しく食べられる和菓子です。牡丹の花をモチーフにしていて、オブラートパウダーを使って初雪のキラキラした様子を再現しています。少しずつ切って食べると、本当にチーズケーキのような味がして、和菓子なのに洋風な口当たりです。

ちなみに、「Brooklyn Black is Beautiful」は、昨年アメリカを中心に世界中で巻き起こった運動BLM(Black Lives Matter)に際して造られました。多様性を意識しているブルックリン・ブルワリーならではのビールです。

Brooklyn Black is Beautiful

練り切りを口に入れ、それを伸ばすようにビールを口に含むと、「ぼたん」のどっしりした甘さを、黒ビールならではの重みのある口当たりで中和させています。お互いにどっしりとした印象ですが、炭酸の後押しもあってか飲み込んだ後は意外とすっきり。まるでコーヒーとケーキを頂いているかのようでした。

28日まで。皆さんにも“新しい出会い”がありますように


少し敷居が高いイメージがある和菓子ですが、実はこんなにも親しみやすく、大好きなクラフトビールとも相関性があることを知ることができました。

ブルックリン・ブルワリーのキム・へユンさんも、「和菓子もビールも根っこの文化は同じ。既存の形にとらわれずに、業界発展のためにどんどん新しいことにチャレンジして新たな価値観を見出していくことは共通しているんです」と、異なる2つの世界かと思いきや、作り手の気持ちは共鳴していると話してくれました。

ペアリングセットの提供は、11月28日(日)まで。ぜひ皆さんも、この機会に無限に広がるクラフトビールの可能性を楽しんでみてください。

 ペアリング体験:和菓子3種 + ビアフライト

〇開催日時:2021年11月23日(火)〜28日(日)
〇会場:「B」
〇住所:〒103-0026 東京都中央区日本橋兜町3-5 K5地下 1階

〇TEL:03-6661-0616

※売り切り終了。数に限りがございますのでお早めにお越し下さい。

 予約も可能ですので、確実に楽しみたい方は事前予約をおすすめします。
〇主催:「B」「かんたんなゆめ」
〇「B」Instagram:https://www.instagram.com/b.k5.tokyo/

〇「かんたんなゆめ」Instagram:https://www.instagram.com/kantan.na.yume/

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ライターの紹介

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爪菱リオ ライター

ビールと映画をこよなく愛する陽気な関西人。真夏の野外フェスでキンキンに冷えたビールを飲んでからすっかり虜になりました。お気に入りの本を読みながら美味しいビールを飲むのが日々の至高の時間。国産クラフトビールを中心にサワーとフルーツビールが好き。

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