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Ad 【深堀!グランドキリン】注目の新商品!つくりびとインタビュー〜デザイナー編〜

2015/12/08

いよいよ本日、12月8日(火)に『グランドキリン 梟の森(ふくろうのもり)』が待望の新発売!

今度の『梟の森』は一体どんなビールなのか? 『グランドキリン』から『十六夜の月』まで、次から次へと登場のたびに話題を巻き起こすグランドキリンはどんな風に作られているのか?今回、新商品発売目前に、その【外】と【中】を造る人に、編集長瀬尾裕樹子が2回に渡り、ロングインタビューいたしました。

まずは第1回として、【外】を造る人 — キリンビール株式会社の商品開発研究所、広告・SP担当デザイングループの河本有香さんに迫ります!

最後までお読みくださった方には嬉しいお知らせもありますので、ぜひ、じっくり最後までお付き合いくださいませ。

グランドキリン


グランドキリンの商品コンセプト


当初、グランドキリンが誕生した時のコンセプトは「一本で満足できる、スペシャリティ・プレミアムビール」。キリンの最高峰ビールのイメージを打ち出すために「クラシック」で「重厚感」のあるデザインで登場した。2014年秋から、「趣味と呼べるビール」をブランドのメッセージとし、それぞれのライフスタイルで楽しめるビールとして提案。そして2015年、「現代性」や「軽快さ」、クラフトビールならではの「多様性」を楽しめるデザインにリニューアルしました。


 

「グランドキリン、面白いことしてるよね」と感じてくれたらうれしい


瀬尾:今年、2015年7月から発売スタートしたグランドキリン(※ラインナップ詳細は巻末参照)の季節限定シリーズ、ビックリする位デザインがかわりましたね!河本さんがグランドキリンのデザインに関わっているのはこの季節限定品からなのですか?
グランドキリン
河本さん(以下、敬称略):私が関わり始めたのは、2015 年4月のパッケージリニューアルからで、その後季節限定品も引き続き担当しています。『ギャラクシーホップ』を発売したことでブランドの印象ががらっと変わったようにも思うかもしれませんが、季節限定シリーズを出す計画は実は当初からの予定だったんですよ。

瀬尾:そうだったんですね!見た目のイメージが全く違ったので、季節限定シリーズを発表する段階でも、大きな路線変更があったのかと思っていました。『ギャラクシーホップ』の反響、すごかったんじゃないですか?

河本:かなりの反響をいただきました。「おもわずジャケ買いした!」という声をたくさんいただいたり、家飲みだけでなくこの季節限定シリーズを海や山などに連れ出して、写真をとってSNSなどにアップしてくださっていたり…。中身ももちろんですが、デザインの部分でも盛り上がっていただけて本当にうれしいですね。「グランドキリン」なんだか面白いことやってるね、と思ってもらえたら “よしっ” とさらに気合いが入ります(笑)

 

デザイン開発、どんな風にすすめているの?


瀬尾:デザイン開発していくのは、私たちが想像する以上に細かい所まで検証した結果なのだと思います。今日はぜひそのあたりのその話を聞かせていただけたらと思っています。

河本:弊社でブランド開発する時は、開発チームの商品コンセプトができてからデザインの作業をし始めることも多いのですが、グランドキリンに関しては、コンセプト作りの段階からデザインチームもどっぷりと関わっています。私が所属するデザインチームは、社外デザイナーの方々と協働し、デザインのディレクションをする立場なのですが、私自身はコンセプトから関われていることをとても楽しんでいますね。

瀬尾:例えば定番シリーズは、今年大幅にデザインを変更していますが、それはどんな理由だったのでしょうか?
グランドキリン
河本:2012年の発売当初は「1本で満足できるビール」としてプレミアム感を出すために「クラシック」で「重厚感」を感じるデザインに仕上げています。その後、それぞれのライフタイルに合わせてビアスタイルを選ぶことが増え、楽しみ方や市場も変わってきました。そんな背景から大胆にリニューアルすることにしました。

瀬尾:すっきりシンプルで現代的なイメージになりましたね。
グランドキリン
河本:新しいメッセージ「趣味と呼べるビール」を表現するために様々工夫をしました。コンビニエンスストアの店頭で目に留まりやすい、手に取りやすいロゴの開発や、一目でわかるカラーリング展開も意識しています。一見シンプルにはなっていますが、大人の遊び心も表現するように、実はちょっとマニアックに、ロゴにシャドーをさりげなく入れて重厚感をだしたり、印刷の技術で色のグラデーションと透明のグラデーションを重ねたりするなど、グランドキリンらしい個性や洗練、堂々とした印象を感を演出するできるようなさりげない仕掛けもしています。

瀬尾:うわー、ほんとだ!よく見るとこの “GRAND KIRIN” のロゴの縁にシャドーがはいってますね!『ジ・アロマ』のラベルも輝きの陰影が合って、これがあるのとないのとでは見え方のクオリティがだいぶ違いますね!

河本:よく見ないとわからない感じすが、細部にかなりこだわっています(笑)
グランドキリン

 

オドロキの季節限定シリーズ!そのデザイン開発の秘密


瀬尾:この定番シリーズと比べて、季節限定シリーズのデザインはかなり斬新ですよね。

河本:この季節限定シリーズについては、グランドキリンのブランド全体を盛り上げるようなウィットと個性をより立たせていくことを念頭に、夏も秋も冬も、まさに “遊び心” を感じていただけるような個性的なデザインをしています。ちなみにイメージとしては、『グランドキリン』が王様、『グランドキリン ジ アロマ』が女王様で、季節限定シリーズは “やんちゃな王子たち” っていう設定なんですよ。
グランドキリン

 

【特別公開!季節限定ビールってこんな王子たち?】
デザインのヒント、河本さんが想像する “やんちゃな王子たち” のイメージイラスト▼を特別に見せていただきました。『梟の森』(真ん中)が長男、『十六夜の月』(左)が次男、『ギャラクシーホップ』(右)が三男のやんちゃ坊主、です!

 

 

 

瀬尾: “やんちゃな王子たち” 、面白〜い!とにかく、季節限定シリーズに関して聞きたいことが山ほどあるんです! たぶんこれを読んでいる読者の方々みんなが聞きたいことじゃないかと思うので、その代表として今日は頑張って聞かなきゃ、と思っているんです(笑)この  “やんちゃな王子たち” 、 どんな風に商品化をすすめているのですか?

 

☆秘密その1 ストーリー設定

河本:グランドキリン全体ではあるのですが、まずは社内でかなりの議論をします。そして、個々のコンセプトを決めるとともに、「こういうシーンのこういうときに、だれとどんな風に飲むビール」というような、かなり具体的なストーリーも決めて、それを基にイメージを考えます。例えば『ギャラクシーホップ』のコンセプトは「夏らしい爽やかな香り際立つグランドキリン」ですが、そのストーリーは、みんなでワイワイガヤガヤと飲むビール、ではなく、「夏の夕暮れに、仲のいい2〜3人でなんとなくまったりと夕暮れを楽しみつつ飲むビール」というストーリーを設定なんです。例えると「野外フェスに行って、だいたい2日目にゆる〜い音楽が流れてきたころ、心地よいけだるさを感じつつ、木陰に友達を誘ってちょっと飲むビール」、みたいな(笑)

瀬尾:なるほど、イメージが湧いてきました(笑)

 

☆秘密その2 カラー

河本:グランドキリン自体はこの専用ボトルの独特のフォルムでだいぶ覚えていただけているのですが、コンビニの店頭でいかに目に留めてもらえるかということで、色の違いで銘柄まで一目でわかるような銘柄毎のメインカラーを設定しています。

瀬尾:海外ビールでも、どこどこのあの色のやつ、みたいな覚え方をしているものもよくあるから、それとても重要ですよね!色合いも、ちょっとレトロな感じにまとまっていて良いですよね。
グランドキリン
河本:私自身、アンティークが大好きなんです。アンティークのもつレトロな色合いは、クラフト感にも通じる所があると思っています。大好きな絵本などを眺めながらインスピレーションを膨らませたりすることもありますね。色の組み合わせは、本当に微妙な色の違いでも受ける印象がかわってくるので、ひとつのラベルデザインを仕上げる行程では、少しずつ微妙な色調整をしながら、何度も何度も色校正で確かめて、コンセプトやストーリー、そしてそこから生まれるビールの味わいに近づくようにしています。

 

☆秘密その3 キャップ

瀬尾:キャップのデザインも統一じゃないんですね。アルファベットが1文字が基本かと思いきや、月の一文字の中に何気なくIPAとデザインされていたり…!
グランドキリン
河本:気がついてくれて嬉しいです!実は私、キャップに “愛” 注いでるんです(笑)。上からも目に留まりやすい、そしてこの『十六夜の月』に関しては「IPA」だということも大事なことだと思い、さりげなくそこにデザインとして組み込んでみました。

瀬尾:『梟の森』はどうなるんですか?

河本:なんだと思います?ちょっと可愛いんですよ〜(笑)ぜひ楽しみにしてもらえるといいな。

瀬尾:じらしますね〜(笑)

 

秘密その4 聖獣

瀬尾:そういえば、キリンビールの象徴である「聖獣」が、さりげな〜くデザインに組み込まれているんですね。
グランドキリン 聖獣
河本:そうなんです。これまで「キリン聖獣」のアレンジは他のブランドではなかったことなんですが、グランドキリン はクリエイティブさをどんどん出していこうというブランドなので『ギャラクシーホップ』で思い切ってチャレンジしてみたんです。結果すごく皆さんが楽しんでくれて、その次の『十六夜の月』を出す時には、社内からも「今度はどうするの?」なんて期待してもらえるようになったり、みんなが自分の事のように楽しんでくれるようになったのが本当に嬉しいと思っています。

 

さあ、どんなビール?『グランドキリン 梟の森』


瀬尾:いよいよ12月8日(火)発売の『梟の森』ですが、これはどんなビールになるのでしょうか?

河本:シリーズ初となる無濾過タイプで、ややアルコール度数の高いWheat Strong Aleです。デザインのテーマは、梟(フクロウ)が住む冬化粧をした夜更けの森、です。小麦を一部使用したビールのイメージをだしつつも、ストロングエールの強さも伝えるために、色の表現などはかなり工夫をしました。もちろん、またさらに遊び心ある “キリン聖獣” もそっと隠れています。ぜひご自身で手に取って確かめてみてください!

 


グランドキリンのラインナップ


2012年6月に登場した『グランドキリン』。おしゃれなボトルとおいしさのクオリティは、ビールファンに一大センセーションを巻き起こしました。各コンビニエンスストア限定品を発売するなどチャレンジを続け、15年は季節限定ビールとして『グランドキリン ギャラクシーホップ(※)』、『グランドキリン 十六夜の月(※)』をリリース。そしていよいよ12月8日(火)、『グランドキリン 梟の森』が待望の新発売。   (※は発売終了)
グランドキリン


ビールのパッケージデザインについてこんなに詳しく聞く機会はめったにない、本当に面白いインタビューでした。「私、グランドキリンに偏愛なんです!」と、河本さん。この日も『十六夜の月』の発表会の日にも身につけたという、大好きなアンティークのピアスを身につけていらしてくれました。面白いエピソードはまだまだいっぱいあって、ここで紹介しきれないのが残念です…!(編集員:宮原佐研子)


 

【概要】

『 グランドキリン 梟の森(ふくろうのもり)』

〇発売:2015 年 12 月 8 日(火)※期間限定

〇アルコール分:約 7.5%

〇容量: 330ml

〇価格: オープン価格

キリンビール 公式HP: http://www.kirin.co.jp

グランドキリン 公式HP: http://www.kirin.co.jp/products/beer/grandkirin/

※  グランドキリンシリーズは、全国のコンビニエンスストア限定。一部、取扱いのないチェーン・店舗があります。
※「グランドキリン ビタースウィート」は全国のセブン・イレブン限定。一部、取扱いのない店舗があります。

 

【お知らせ】

現在、みんなでシェアするにぴったりな500mlびんのセットが数量限定で発売中!
詳しくはこちら→ GRAND KIRIN GRAND BOX 

 

最後に嬉しいお知らせが・・・!!


アンケートは 12 月末日をもって締め切りとなりました。たくさんのご応募ありがとうございました。

当選の発表は発送をもってかえさせていただきます。

 

 

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撮影協力


Factory(ファクトリー)

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ライターの紹介

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宮原佐研子 ライター・エディター

ゴクゴクたしなむBEER LOVER。企画開発の仕事を経て、ビアジャーナリストとしてライター活動中。季刊誌『ビール王国』(ワイン王国)、『クラフトビールの図鑑』(マイナビ出版)、世界22カ国158本のビールを紹介するe-MOOK『ビールがわかる本』『ビールの教科書』(宝島社)、グルメサイト「ippin」キュレーター 他

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