年が明け、仕事はじめが近づいてもまだふわふわとした気持ち。「年末のような日々が、ふだんの日常だったらいいのに」なんて淡い妄想を抱きながらビールに手を伸ばす。外は寒いし今日も家でビールを飲もう。
ビールを飲みながら家で時間をつぶすなら、“ビールを作りたい”ということで、ビールの「食品サンプル」を作ってみることにしました。
今回作ってみるのは、ビールの食品サンプル。元祖食品サンプル屋の、自分で作る食品サンプルキット「さんぷるん」から、「横浜ビール」と「横浜黒ビール」の2種類を作ります。このふたつは、横浜赤レンガ倉庫店限定で販売されているものです。
▼元祖食品サンプル屋 横浜赤レンガ倉庫店
https://www.ganso-sample.com/shop/yokohama-akarenga/
キットに入っていたものはたったの3つ。
キット内容物
・ビールパック…1個
・泡パック…1個
・グラス…1個
作り始める前に、作るために必要なものも用意しましょう。
用意するもの(実際に使ったもの)
・お湯…90度〜100度・ボウル…1つ
・ゴム手袋…1つ
・タオル…1つ
・はさみ…1つ
「横浜ビール」と「横浜黒ビール」の泡をよ〜く見比べてみると、黒ビールの泡の方がちょっと黒いのがわかります。泡までちゃんと黒ビールの色に染まっている様子が表現されているという芸の細かさ!本物の食品に、より近づけてほしいという元祖食品サンプル屋さんの思いが伝わってくる…よし、ごくごく飲みたくなるようなビールを作るぞ!!
ゴム手袋必須!まずはゼラチンを温める
まず、ビールの元となる「ビールパック」と「泡パック」を温めます。90度〜100度のお湯に入れ、ゼラチン状のパックを液状になるまでつけておきます。しばらくすると、固まっていたゼラチンも少しずつ液状に。ビールパックはとても熱いので、ゴム手袋は必須です!しっかり熱さ対策をしたら、その手でもみもみとゼラチンをつぶすように揉むと、液状化を促すことができますよ。(袋が破れないように注意!)
グラスにビールを注いでみる
ゼラチンが液状になったら、グラスに注ぎます。本物のビールを注いでいるよう…にはなりませんでしたが、とろとろとしたビールがグラスに入るたび、泡も自然に作られていきます。このあと自分でスプーンでまぜて泡を作ってもよいそうです。
あ、油断してたら、横浜黒ビールの方に固まりが…!お湯からあげるとすぐに固まり始めてしまうので、手早く注ぐのがポイントのようです!(もう遅い)
グラスに注いだらこんな感じ。横浜黒ビールの方はうまい具合に泡も見えず、横浜ビールの方は泡が少し目立つ感じに。うん、これも手作り感があってよし。意外とうまくいったみたい。
ここからは、ビールの液体部分が固まるまで待機。泡の部分は続けて温めておきましょう。
ビールが固まるのを待っている時間は、ビールがテーブルにくるのを待っている時間のように感じました。早く泡をのっけたくてうずうずする。せっかちな人は、冷蔵庫などの涼しい場所に入れておくと早く固まるらしいのでおすすめです。
待つこと約1時間。ゼラチンが固まりました!逆さにしても、落ちません。ビールがグラスにくっついてるなんてなんだか不思議!表面を触ってみると、ぷるぷる。このとき、表面のざらざらが気になる場合は、ぬるま湯を指につけてならすとよいそうです。
やっと泡の出番!ビールのさんぷるにとって、泡は花形!(勝手に決めました)綺麗でつい飲みたくなってしまう泡を作るぞ!温度も良いし、ちゃんと液状になってる。いざ!
投入!!
…あれ?
あれあれ…??
泡の雰囲気、違いませんか…?横浜黒ビールのおいしそうなことといったら。それに比べ、横浜ビールはもりもりの泡が完成。
じつは、横浜ビールの泡の方は途中でゼラチンが冷めてしまい、少し固まった状態で出てきてしまったみたい。
泡のキメも細かく、今すぐ飲みたくなってしまう横浜黒ビール。一方、泡がもりもりな横浜ビール。いやでもこれ、三度注ぎビールにも見えてきた。あれ、おいしそう。泡の色の違いが忠実に再現されているのも、実際に注いでみると感動。
「ビールじゃなかったドッキリ」を仕掛けたくなってしまうほどのクオリティのビールサンプルを生み出してしまったビール女子編集部。今は、会社のデスクの横に置いてあり、たまに手に取り気分を高めてくれるものになりました。
ビールの液体や泡の具合も自分の好きなようにできる。失敗しても温めなおして再挑戦できる。そして、ビール好きの気分を高めてくれるビールのサンプル。何より、作るのがとっても楽しいので、常にビールを身近に置いておきたいという人は、ごくごく飲みたくなるビール作りに挑戦してみてください!