満を持して始まりました! ビール女子特集、第一弾は春にふさわしいテーマ “ボタニカル” ♡ 美しい植物に癒されながら、ビアライフを鮮やかに彩ってみませんか? そこで今回は、空き容器をリサイクルしてお花をアレンジする「リパックフラワー® 」を考案した草月流師範の孝紗(コウシャ)先生に、ビールの空き瓶を再利用したフラワーアレンジメントを教えてもらいに行ってきました。
リパックフラワー® とは?
空き缶や空き瓶など、一度不要になった容器を花器としてリサイクルし、どこでもだれでもいけばなが愉しめるという新しい提案。現在、特許出願中。
可愛いボトル選びから
せっかく可愛いお花を飾るのだから、やはり花器選びは重要。今回は、シンプルだけどお洒落で可愛いと巷で評判の「ハートランド」の空き瓶をチョイスしました! 孝紗先生ご自身も「ハートランド」はお気に入りで、よく買われるそう。
オーガニックに食卓を飾る
まずはじめに教えていただいたのは、華奢で素朴な容姿が可愛らしいニゲラが主役のいけばな。瓶は予め白い正方形の箱に詰めて、さらにその隙間をハランを丸めたもので埋めています。アーチ形に架かっているのは、ハランの茎の部分です。ヤツデの実も個性的で可愛いですね♡
孝紗先生が教えてくださった美しいいけばなを作る上でのポイントは、自然な曲線をつけること。ビンの口にまっすぐ挿すのとは違って、茎にカーブをつけることでより花の美しい広がりが表現できます。
このように折れてしまわない程度に力を加えて、茎に緩やかな曲線をつけてあげることで作品に動きが出て美しい空間ができあがります。
これ、とっても自然でなにげなく見えますが、すべて孝紗先生が計算して作った造形美なんですよ。お花のそのままの美しさを楽しむのも良いですが、こうしてひと工夫加えてあげると、ぐっと魅力が引き立ちますよね!
孝紗流 “マッチラブ” で心晴れやかに
孝紗先生の作品は、観ると元気が湧いてくると定評があります。なぜなら、孝紗先生の作品は愛に溢れ “マッチラブ” であることを大切にしているから。
この作品も、真っ赤で大きく情熱的な印象のダリアが、なんだか観ている側にエネルギーを与えてくれているような気持ちになります。
また、ハートランドの緑色とのコントラストがとっても綺麗ですよね! 箱の周りにモスをあしらっているのも、より植物の生命力を感じさせます。
こちらは、ボトルを 5 本連ねた大作です。うねるキウイの蔓やふわりと広がるミモザの花がダイナミックで、花器がビールの空き瓶であることを忘れさせる作品です。
でも、本当にはじめはただボトルを並べただけなんですよ。そこから蔓のうねりを上手く利用して、ボトルの首部分へ絡めて行きます。
何本かの蔓を瓶に絡めたら、固定するためにかなり細目の針金で蔓を束ねていきます。そう作り方自体はいたってシンプルなんです。ミモザは葉が付いた状態だと可愛らしいお花が引き立たないので、こうして葉の部分は取ってしまうんです。ミモザの花がこんな風についているなんて知りませんでした。
丸く赤いのは、サンキライという植物の実です。この 3 種類の植物を使っただけで、こんなにも素敵な作品が仕上がるなんて、なんだか夢が膨らみますよね!
ワイルド × 可憐な花
こちらは、ちょっと工夫して。ボトルを斜めに固定できるように、スタンドを作ってお花をいけています。
木とビール瓶というワイルドな組み合わせに、とても清楚で可憐なトルコキキョウを添えることで、そのギャップが引き立つ作品です。木に絡むアイビーもワイルドな演出に一役買っていますね。
日常のなかの小さな非日常
素敵な作品をいとも簡単に生み出していく孝紗先生ですが、実はもっといけばなの敷居を高いもとするだけでなく、広く気軽に楽しんで欲しいとお話してくれました。もちろん掘り下げれば奥の深い華道という世界ですが、その手前の段階で日常に花を添える楽しさをより多くの人に伝えたいという想いを持っていらっしゃいました。
さあ、みなさんも美味しく飲み終わったお気に入りのビール瓶で、世界にひとつだけの作品を日常の中に取り入れてみませんか? 2016 年 3 月 27 日(日)には、孝紗先生が講師を務めてくれるリパックフラワー® のワークショップを開催しますよ! もちろんビール女子プレゼンツですから、乾杯の準備もしております♪
3/27(日)【 Beer Girl's Holiday 】『孝紗先生が教える、ビール瓶を使ったあなただけのリパックフラワー® 』
【孝紗先生プロフィール】
華道家/フラワープロデューサーとして活躍。国際展示場のディスプレイなども継続的に手がけている。「日本橋いけばなスクール」主宰。草月流師範を取得し、現在は都内数カ所でいけばな教室を開催している。(公式ページ参照)