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お酒は二十歳になってから。

Bar 【完全保存版】川越育ちのビール好きが考える「川越クラフトビール散歩」。1日で完全に攻略できる最強コースをご紹介

2024/01/16

江戸時代の匂いをかすかに残す観光スポットとしても有名な埼玉県川越市。江戸時代に川越藩の城下町として繁栄したことにより、“江戸のように栄えた町”として、別名“小江戸”とも呼ばれています。

そんな小江戸・川越は、耐火建築である蔵造りが並ぶ「川越一番街商店街」や、「菓子屋横丁」などの観光スポットから、さつまいも・鰻といった食べ歩きグルメなど、たくさんの名物に恵まれています。

コエドブルワリー コエドビール COEDOBREWERYTHERESTAURANT コエドブルワリーザレストラン
そして何より私たちビール好きにとっては、「コエドビール」で有名な街としても認知されていますよね。

コエドビールを手がけるのは、1996年に埼玉県川越市で生まれたCOEDO BREWERY。はじめは土づくりのために、畑にすき込まれていた麦でビール造りをできないか?という発想からビール造りに挑戦。試行錯誤の末、川越の麦を麦芽にすることは断念しましたが、規格外品の川越産さつま芋を用いてビールを醸造することに成功。これが現在の『紅赤 -Beniaka-』へつながります。

川越市内の飲食店や観光館など各所でも積極的に販売・提供されるなど、川越市民も誇りにする産物です。


そんな川越市内には、コエドビールをはじめとした楽しいビールスポットが多々あるんです。しかも観光地なので、ただはしご酒するだけでなく、街並みを楽しみながら「ビール散歩」ができるという、ビール好きにとって最高の街なのです…!


実際、WEBメディア「ビール女子」の編集長をつとめる筆者は、川越育ち。成人してお酒を飲めるようになってからも何人もの友人を川越に招き、ビールのお店を数々案内してきました。

そこで今回は、川越のビールスポットを完全に攻略できる川越育ちのビール好きが考えた、6つのビールスポットを巡る「川越ビール散歩」の手順書を作りました。

ビール(クラフトビール)に特化したお店はもちろん、コエドビールに力を入れているおすすめのカフェもご紹介。なお、コエドビール提供店は川越市内にたくさんあってキリがないので、中でも特に散歩ビールに適しているカフェを1つ厳選しました。

スタートからゴールまでしっかりアテンドしていきますので、リスト片手に巡っていきましょう!

散歩コースの整理


各駅と、6つのビールスポットの位置関係はこちら。

観光地として認知されている蔵造りの最寄り駅は西武新宿線・本川越駅で、その次に近いのが東武東上線・川越市駅。そして川越市駅の隣駅である東武東上線・川越駅周辺も、繁華街として賑わっています。それら3つの駅のエリア周辺のビールスポットを巡っていきます。

まずは西武新宿線「本川越駅」からスタートし、地図上部の蔵造りへ向かいましょう。その後、川越駅方面へと下りながら川越の街並みを楽しみつつ、全ビールスポットを効率よく網羅できる最強コースです。

※東武東上線・川越市駅の方がご自宅から近い方は、川越市駅〜本川越駅まで徒歩6分ほどなので、まずは本川越駅方面を目指すところからスタートしてみてください。

【注意事項】

■散歩に慣れていない人は、自分のペースで無理のないように楽しんでみてください。
■6軒のはしごは、あくまでも全部回れそうな方に向けてのコースです。ご自身の体調などを踏まえ、飲酒量やお店の軒数は調整してください。
■水分補給も忘れずに!


また、この記事さえ携えていれば全部綺麗に回れるよう、移動が入る場所には全てGoogleマップを埋め込んでいます。参考にしてみてくださいね。


それでは、「川越ビール散歩」スタート!


本川越駅から、蔵造りの街へ歩を進める。


まずは、最初の目的地『川越アートカフェ エレバート』に向けて出発

西武線・本川越駅で降車し、改札を抜けたら【蔵のまち口(東口)】へ出ましょう。


目の前にイトーヨーカドーが見えたらすぐ左に曲がり、ひたすらに真っ直ぐ歩いていきます。

\本川越駅〜エレバートまでの道のり/


ひたすらまっすぐ歩いていくと趣深い風景が見えてきます。ここが、有名な蔵造りが立ち並ぶ「川越一番街商店街」です。


川越アートカフェ エレバート


コエドビールのテイクアウトと言えば、ここ!最初の1杯はエレバートから。


川越一番街商店街に入り、すぐ左手に見えるのが、最初の目的地『川越アートカフェ エレバート』(以下、エレバート)。出発地点の本川越駅からは歩いて12分ほどで到着する、店頭でコエドビールをタップ提供しているカフェです。ビール片手に蔵造りの街並みを散歩したい人は、まず最初にこの場所で1杯ゲットしなきゃ始まりません!


蔵造りは、江戸時代を彷彿とさせる和風な建築物が多いなか、エレバートはハイカラで洋風な外観が特徴。なんと、この建物は大正4年に建てられた川越最古の洋風建築で、市の指定文化財になっている田中家住宅なんです。

建築当初は、鉄砲と輸入自転車を扱う『櫻井銃砲店』だったそうですが、1995年には川越の豪商・田中利明氏が買い取り、2007年まで美術館として地元芸術家の作品を展示。その後はエレバートがこの場所を引き継ぎ、カフェを営んでいます。


店内も、レトロモダンな空間が広がります。コーヒーの良い香りが広がり、外の喧騒を忘れるような落ち着いた店内は、癒しそのもの。コーヒーにも拘っていて、まろやかで芳醇な香りと重厚な味わい、さわやかな酸味と苦みがバランスよく調和する厳選したコーヒー「トアルコ トラジャ」を採用。

食事もほっこりするものが多く、姉妹店であるお寿司屋さん『和創菜と四季のすし風凛』の特製だし巻き玉子を挟んだ、ボリュームたっぷりの「オリジナル玉子サンド」や、「自家製さつまいもプリン」などが提供されています。

中でゆったりとした時間を過ごせるので、カフェ好きな方にもおすすめ!


そんなエレバートは、コエドビールの定番6種を全て提しています。店内でも楽しめますが、休日のみ店内カウンターでのテイクアウト販売と並行して、可動式サーバーでの路面販売も実施。店先で購入できるのが、特別感があって幸せな気持ちになります。


テイクアウト用としても、コエドビール6種類を提供。コエドビールのロゴが入ったプラカップで提供されるのが嬉しい!思わず写真を撮りたくなる。


そして、エレバートならではのコエドビールの楽しみ方が。それは「COEDOシャンディ」!ジンジャーエールとビールで割った「シャンディガフ」は最も有名なビアカクテルの1つですが、それをコエドビール6種全てで提供しています。面白い!!!

「COEDOシャンディ」は基本的に店内のみでの提供で、テイクアウトは川越の祭事の際のみ販売しているのだそう。テイクアウト価格は税込600円〜で、ビールのテイクアウト価格に各種プラス100円した値段で提供しています。

※写真はテイクアウト用プラカップ

写真は、「COEDO 紅赤-Beniaka-」のシャンディガフ。「COEDO 紅赤-Beniaka-」は、川越伝統の紅赤芋を使用した芳醇な味わいのインペリアルスウィートアンバーですが、ジンジャーエールと割ってみると、重厚感が少し軽減された印象に。

アルコール7%と高アルコールなビールなので、ジンジャーエールで割ることで、飲みやすくなっているような気がしました。これから先、まだまだ長いビール散歩に備えて、優しいビアカクテルで始めるのもおすすめです。

川越アートカフェ エレバート

〇住所:〒350-0065 埼玉県川越市仲町6丁目6-4
〇交通:西武新宿線 本川越駅から徒歩12分、東武東上線 川越市駅から徒歩16分
〇TEL:049-222-0241
〇営業時間:
11:30~18:00
〇定休日:水曜、第3木曜
〇座席数:36席
〇公式HP:https://kawagoeartkafeerebato.gorp.jp/
〇Instagram:https://www.instagram.com/artcafe_elevato/



エレバートでビールを入手したら、ビールを飲みながら2つ目の目的地『Te'PAN Le OMUS(テッパン ル オムス)』に向かいます。建物の高さが低いので、天気が良いと空が開けていてとっても気持ちがいい…!

エレバートから徒歩4分ほどですが、休日は混雑していて到着まで2倍はかかるので、ビール1杯飲み終わるのにちょうど良いかなと思います。

\エレバート〜OMUSまでの道のり/

Te'PAN Le OMUS(テッパン ル オムス)


幻の所沢牛と、シェフ厳選のベルギービールやCOEDOに舌鼓を打つ。


『川越アートカフェ エレバート』から、観光名所【時の鐘】方面に歩くこと4分。趣深い蔵造りの「明文館」2階にあるのが、2つ目のビールスポット『Te'PAN Le OMUS(テッパン ル オムス)』(以下、OMUS)です。ここで、一度ガッツリと腹ごしらえをしましょう。

ここは、シェフが目の前で焼き上げる鉄板料理と、ベルギービール・コエドビールが楽しめる川越の鉄板焼き専門店です。そして実は、筆者も昔スタッフとして働いていたことがあり、OMUSの料理は間違いなく絶品と断言できます。

ビールと食が大好きな人は、ぜひ一度訪れてほしい。その魅力を熱弁します!


店内には、シェフが目の前で焼き上げている様子を楽しめるカウンターが8席、グループでゆったり座ることができるテーブルが約10席、そして店の一番奥には囲炉裏がついた個室があります。

食材へのこだわりがすごいOMUSは、地元川越産の野菜や川越産のブランド米「河越米」など、埼玉の味を堪能できるものや、ブレンドした塩など、1つ1つの食材・調味料にもこだわっています。中でも、東所沢・亀ヶ谷の見澤牧場で育てられている幻の「所沢牛」はOMUSの主役。これがもう本当に絶品。

ランチタイムでは、比較的リーズナブルな「所沢牛ランチ」などを提供しているので、誰でも気軽に立ち寄れます。観光客だけでなく、ママ友や友人との集まりで利用される方も多くいます。そしてディナータイムでは、記念日や誕生日などのお祝いに相応しい贅沢なコース料理が勢揃い。カウンター席だと、鉄板焼きでお馴染みのファイヤーパフォーマンスも披露してくれますよ!


写真は、ランチメニューの1つ「うな牛丼」。川越は鰻も名物として知られていて、鰻専門店も多く点在しています。そんな鰻と、所沢牛を一度に楽しめる丼。柔らかい牛肉のとろけるような脂身、甘いタレが絡むふんわりした鰻が一度に味わえて、口の中に入れただけで体がとけてしまいそうになります。終盤になってくる頃には、専用の出汁を入れてもらうこともでき、お茶漬けのようにも楽しめるのですが、これがまた最高…!

他にも、ステーキ100gの「姫ステーキランチ」、ステーキ120gでローストビーフサラダ付きの「殿ステーキランチ」など、食べたいボリュームに合わせたランチを提供しています。


OMUSの料理をてがけるオーナーシェフは、兎川 貴孝さん。料理専門学校でフランス料理を中心に学び、卒業後は『ヒルトン東京ベイ』や『ホテル日航東京』で鉄板焼きを修業し、『ホテルミラコスタ』のオープニングスタッフとして勤務。35歳の時には故郷の福島に戻り、オーベルジュ(宿泊施設付レストラン)を経営し、その8年後にOMUSを開業されるなど、何だかすごい経歴の持ち主。

大御所感あるし、写真だとコワモテ…と思うかもしれませんが、スタッフからはいじられたり、お客さんにもスタッフにも親身になって話してくれたりと、とってもチャーミングな人で私も大好きなシェフです。

そんなシェフの確かな技術によって生み出される品々は本当に素晴らしく、私自身も行く度に驚かされます。


そのうちの1つが、この「キャラメルバニラアイスの七味がけ」。なんと七味は、OMUSの料理に合うようオリジナルで調合したもの(!)で、辛味成分は抜いて、スパイスの良い風味だけを活かしているのが特徴。

そんな七味を「アイスにかけて食べてごらん」と初めてシェフに促された時は、何言ってるんだ?と思ったものの、騙されたと思って食べてみると…甘いバニラとキャラメルの味わいに優しく溶け込む七味のスパイスが、驚くほどマッチしてる…!感動の味、皆さんにもぜひ体験してもらいたい。

何度行っても新しい食の体験ができるOMUSでは、感動しっぱなしです。


そして、ビール好きとして肝心なビールのラインナップは、コエドビールが充実。タップでは「COEDO 毬花-Marihana-」を、瓶ビールとしてはコエドビールの限定商品を取り揃えています。限定ビールだけでも常に6種類ほど揃っていたり、コエドビールのレストランでも終売してしまったものが眠っていることがあったりと、いろんなコエドビールを楽しみたい人にとっても、隠れた名店かも。

その他にも、シェフの得意分野がベルギービールであることから、ベルギービールがたくさん冷蔵庫の中で眠っています。「ちょっと、なんでこれここにあるの!?」というレアなビールもひっそりと佇んでいると思うので、気になる人はぜひ覗いてみてください。

Te'PAN Le OMUS

〇住所:〒350-0063 埼玉県川越市幸町8-11 明文館201
〇交通:西武新宿線 本川越駅から徒歩16分、東武東上線 川越市駅から徒歩20分
〇TEL:049-298-6377
〇営業時間:
[水〜木]12:00~15:00、17:30~22:00
[金]17:30~22:00
[土〜月]12:00~15:00、17:30~22:00
〇定休日:火曜日
〇座席数:約25席
〇公式HP:https://www.nobeer-nolife.com/
〇Instagram:https://www.instagram.com/tepanomus/

せっかくなら、観光スポットも楽しんじゃおう

OMUSでお腹いっぱいになったあとは、次のお店を楽しむまでの間、少し散歩してお腹を落ち着かせましょう。

△時の鐘

OMUSの近くには、超有名スポットがいっぱい!

まずは、川越市指定有形文化財に指定されている『時の鐘』。OMUSを出て左に曲がり歩くと、すぐ左に出てくる小道・鐘つき通りにあります。

時の鐘は、川越城主である酒井忠勝が寛永4年頃に建てたとされていますが、その後明治26年(1893)に起きた川越大火で焼失しました。それから翌年に再建されたのが現在の時の鐘なのだとか。その名の通り、時刻を告げるための鐘として親しまれていた、川越のシンボルです。

時の鐘の近くにある酒屋さんでもコエドビールは手に入るので、1本購入して飲み歩いてもok!鐘とビールの2ショット、とっても写真映えしますよ。


それから『菓子屋横丁』もOMUSの近くにあります。菓子屋横丁とは、菓子屋・駄菓子屋が30軒ほど立ち並ぶ商店街。川越に馴染みがない人でも懐かしい気持ちになり、童心にかえることができるあたたかい場所です。

駄菓子だけでなく、ビールのおつまみにピッタリな冷やしきゅうりや煮卵・たこ焼き煎餅などを販売しているお店もあります。コエドビールのテイクアウトをしているお店も!


とある駄菓子屋で、ビールのお菓子「なまいきビール」を発見しました!30円の子供のオツマミ「ビッグカツ」も一緒に購入。

これらを頬張って大人の真似をしていた頃もあったなあと、幼い自分に想いを馳せながら、私たちは引き続き“本物のビール”を求め歩きましょう。


その他にも『川越まつり会館』や『川越蔵造り資料館』など、観光スポットがたくさん!気になる方は、ぜひ調べてみてくださいね。

『川越一番街商店街』の周辺を堪能したら、脇田町から新富町にかけて広がる商店街『クレアモール』に移動しましょう。蔵造りの街並みから駅の方に戻っていきます

\川越一番街商店街〜クレアモールまでの道のり/


クレアモールには、総合施設『川越市産業観光館 小江戸蔵里』があります。ここは、川越を代表する造り酒屋だった旧鏡山酒造の跡地を改修し、2010年にオープン。明治・大正・昭和の時代に建てられた酒蔵を改装したそうで、施設内には「おみやげ処(明治蔵)」「まかない処(大正蔵)」「ききざけ処(昭和蔵)」の3つの蔵と「つどい処(展示蔵)」が点在。
※参考:https://www.machikawa.co.jp/concept

ここには、川越土産がたくさん集まっています。合間に立ち寄り、休憩がてらお土産を購入してみるのもいいかも!


川越角屋酒店 クレアモール店


創業1877年の老舗酒屋による、最先端のビールたちを角打ち。


蔵里と同じ並びにあり、徒歩30秒ほどの場所に位置するのが、3つ目の目的地『川越角屋酒店 クレアモール店』。本川越駅からは徒歩5分、川越市駅からは徒歩11分の場所に位置します。

ここでは、酒屋の一部スペースでお酒が飲める“角打ち”ができちゃいます。“観光地の玄関口”にあたる場所にあるので、住民の方も観光客も、フラッと1杯、気軽にお買い物や角打ちを楽しめるのが特徴。そして、後ほど詳しく紹介しますが、何よりビールのラインナップが良い…!コエドビールは川越の街中でたくさん楽しめるので、ここで1杯、酒店がチョイスするビールを挟んでみるのも乙です。


なんと、創業1877年と歴史の深い川越角屋酒店。明治10年に、初代が「角屋」と称して飲食店をはじめ、大正時代の2代目が酒、タバコ、雑貨、燃料、食品も扱い現在の礎をつくりました。それから、昭和に入り3代目でお店を拡充・有限会社「角屋本店」設立、現4代目で店舗名を「酒のマルケイ」として酒のディスカウント販売期を経て、そしてなんと、次期5代目を中心に2017年に大きな改装・リニューアルをして現在の「川越角屋酒店」となったのだとか。

時代に合わせて柔軟に形を変え、さらに先を見据えて次世代の方が中心となるなど、歩みを止めることのない川越角屋酒店。かっこよすぎる。


川越市内に2店舗ありますが、2号店としてオープンしたのが、ここクレアモール店。酒、食品、物産品などの販売をする酒屋としてスタートし、2022年7月には大型の空冷式ビールサーバーを導入し、樽生でクラフトビールの提供を開始

ボトル・缶で販売しているお酒は、クラフトビールとナチュラルワインに特化した品ぞろえ。宝物のようにずらっと並ぶワインとビールの冷蔵庫に囲まれると、胸が高鳴ります。

“角打ち”として店内で楽しめるお酒は、お店がチョイスした樽生のクラフトビール、グラスワイン(ナチュラルワイン)のみ。樽生ビールの鮮度を考えて、お店でしか楽しめない樽生ビールのみを店内では提供、パッケージ商品についてはお持ち帰りのみと棲み分けをしているのだとか。


樽生クラフトビールは、最大10種類・10タップを開栓(銘柄数は季節やその日の状況によって変化)。国内中心のラインナップです。

中でもコエドビールの限定商品はほぼ必ず入荷したり、埼玉県小川町の『麦雑穀工房マイクロブルワリー』はスタッフさんとの繋がりもあってできるだけ入れたりと、“埼玉のご縁”がしっかり反映されています。最近では、2023年にオープンしたばかりの新進気鋭な埼玉県ときがわ町の『Teenage Brewing』のビールも提供するなど、最新のビール事情を知りたい人にとっても嬉しいチョイス。さすが、最先端をいく川越角屋酒店

その他にも、『West Coast Brewing』『うしとらブルワリー』『UCHU BREWING』『Passific Brewing』『忽布古丹醸造』など、日本のクラフトビール業界を牽引するブルワリーが集います。品質が良いものはもちろん、ビール担当スタッフ・上坂さんが、前職で10年以上クラフトビール専門の飲食店で勤務していたこともあり、これまでのご縁からお付き合いしているブルワリーのビールを選んでいる、ということもあるのだとか。

大切なご縁のもと、たくさんのビールが川越に集うなんて、トキメキが止まりません。


シンプルで手作り感のある親しみやすい店内で、サクッと楽しめる角打ち。ビールだけでなく、ナチュラルワインも1杯からサクッと角打ちで楽しめるのも埼玉県内ではなかなか珍しいと思うので、ぜひ一緒に楽しんでみてくださいね。ワインはフランス・イタリアを中心としたナチュラルワインで、信頼できるインポーターのみ取扱いをしているとのこと。角打ちで楽しめるグラスワインは、常時5~8種類ほど提供しています。

また、ライトなおつまみも提供していて、「オーガニックチーズ」や埼玉県内でつくられる「無添加の生ハム」、近隣で人気のパン屋さんのパンやシャルキュトゥリーのハムやパテなどが揃います。

樽生ビールやナチュラルワインは、川越の街歩き用としてテイクアウトもできちゃうので(プラカップ提供)、川越の街を歩きながら飲みたい人にももってこいです!

川越角屋酒店 クレアモール店

〇住所:〒350-0043 埼玉県川越市新富町1丁目9-4
〇交通:西武新宿線 本川越駅から徒歩5分、東武東上線 川越市駅から徒歩9分
〇TEL:049-223-7001
〇営業時間:[月・火]10:00~20:00
[水~日]10:00~21:00
〇定休日:無休
〇座席数:14席
〇公式HP:https://kawagoekadoya.shop/
〇Instagram:https://www.instagram.com/kawagoekadoya_creamall/


川越角屋酒店を出たら、4つ目の目的地『ビアザウルス 本川越店』へ向かうべく、東武東上線・川越駅方面に向かってクレアモールをズンズン歩いていきます。


\川越角屋酒店〜ビアザウルス本川越店までの道のり/


写真は、川越角屋酒店〜ビアザウルス本川越店までの道のり。蔵造りとは打って変わって、現代の景色が広がってきます。

クレアモールは、川越で学生時代を過ごしたことがある人なら、誰もが青春の1ページに刻まれているであろう場所。プリクラを撮るためにゲームセンターに立ち寄ったり、好きなアイドルのプロマイドを購入するためにアイドル写真館に行ったり、文房具屋さん『キムラヤ』に足りなくなったポスカを買いに行ったり。

令和になっても、20年前と変わらない平成レトロな雰囲気が心に沁みて、たまらない景観です。

郷愁を感じながら歩いていくと、右手の小道に次の目的地が見えてきます。


ビアザウルス 本川越店


生牡蠣と世界各国のビールを楽しめる!川越で最も歴史の深いビアバー。


『川越角屋酒店 クレアモール店』から徒歩7分歩いた場所にあるのが、『ビアザウルス 本川越店』。本川越駅から徒歩4分、川越市駅からは徒歩10分の場所に位置します。

ビアザウルスは、川越に3店舗・池袋に1店舗展開するビアバー。川越には「本川越店」「JURA店」「TUSK店」とありますが、「TUSK店」はオーセンティックバー、その他2店舗はビアバーとして運営しています。

本川越店は一号店として、1995年11月1日にオープン。現在ある川越内のビアバーで、最も歴史のあるお店です。


店内はブルーネオンで満ちていて、地中海リゾートにいるかのような魅惑的な雰囲気。大きなテレビ画面では洋楽ヒットソングなどが流れていて、平成レトロな雰囲気が落ち着く……

テーブル席がたくさん広がっていて、グループ利用でゆったり楽しむことができます。さらにカウンター席には、1人1つの椅子ではなく、2人用の腰掛けベンチが4つ並んでいて、“川越のデートスポット”としてもおすすめ!気になってる人同士で来たら、お店を出る時にはきっと手を繋いでるかも(ただし、強すぎる押しはNGですよ)。

私自身も成人したての9年前、初めて友人とお店に訪れたとき、これがディープな大人の世界なのかしらとワクワクした思い出があります。そして今でも川越に帰る時に立ち寄ると「そうそう、これが川越だよね。ただいま〜!」と言いたくなるような、都会的とはちょっと違う、心が落ち着く雰囲気が個人的には大好きなんです。


ビアザウルス 本川越店のビールのラインナップは、タップビールは国産を主体として、レギュラータップは2種(「KIRIN ハートランド」「COEDO 毬花-Marihana-」)、ゲストタップはIPAを中心に3種を提供。


そして、瓶・缶ビールはベルギーを中心とした世界各国のビール約100種と幅広い品揃えです。瓶・缶ビールのゲストビールは、海外のIPAが中心ですが、スタウトもラインナップすることもあるのだとか。

また、ビアザウルスはビール以外のお酒もとっても充実しているので、ビールが飲めないお友達でも一緒に楽しめたり、ビール以外が飲みたくなった時に他のお酒に浮気できるのも嬉しいポイント。カクテル約130種、ウイスキー約50種、ワイン8種、その他スピリッツ系が多数用意されています。


豊富なラインナップは、お酒に限りません。なんと、食事のメニュー数もすごいんです。他のビアバーではあまり見たことないくらい多くて、ビールのおつまみとして思いつくものは大抵あるんじゃないかなと思います。なので、たらふくご飯を食べたい人にもぴったり!ソーセージやステーキ、ピザやパスタ等のメインも多数で食べ尽くせない、飽きのこない豊富なラインナップ。

中でも「国産の生牡蠣」が目玉メニュー。一口でジュルッと口の中に放り込み、ビールで流し込むのがたまりません。


火を通した牡蠣でないと、体質や職業柄食べられない人もいると思いますが、そんな人におすすめしたいのが「オイスター&チップス」。おつまみの定番・フィッシュアンドチップスの魚が牡蠣になった珍しいバージョン。

その他にも「食べ比べができる生ハムの盛合せ」や珍しい「カンガルーのレアロースト」なども提供しています。

はしご酒のうちの1軒で楽しんでいる人は牡蠣でちょい飲み、1軒だけの予定でガッツリ楽しみたい人は、豊富なメニューをたらふく楽しんでください!

ビアザウルス 本川越店

〇住所:〒350-0043 埼玉県川越市新富町2丁目7-5 花田ビル 2階
〇交通:西武新宿線 本川越駅から徒歩4分、東武東上線 川越市駅から徒歩10分
〇TEL:049-227-1701
〇営業時間:17:00~25:00
〇定休日:火曜日
〇座席数:38席(2名用カウンター席:4/グループ用テーブル:6)
〇公式HP:https://beersaurus.net/honkawa/
〇Instagram:https://www.instagram.com/beer_saurus.honkawagoe/


本川越店を堪能したら、もう1つのビアザウルスへ!

\ビアザウルス本川越店〜ビアザウルスJURA店までの道のり/


ビアザウルス JURA店


アメリカンな世界観の店内とフード、そして世界のビールたちを堪能する。


『ビアザウルス 本川越店』から徒歩10分歩いた場所にあるのが、『ビアザウルス JURA店』(以下、JURA)。ここまでくると、一番の最寄り駅は東武東上線・川越駅で、川越駅からは徒歩4分です。

1つ前に紹介した通り、こちらもビアザウルスの系列店。ビアザウルス2号店として2000年の7月にオープンしました。


本川越店のブルーな店内とは打って変わって、JURAはアメリカンでオープンな雰囲気。カウンターではアメリカのカウボーイがお酒を楽しんでいそうな、カントリーでウッド調な雰囲気です。

さらに、“ビアザウルス”という名前の通り、大きな恐竜のイラストが壁に装飾されています。世界観が楽しく、エンターテインメント性あふれる店内。スポーツ観戦もできるのも嬉しい!


JURAのビールのラインナップは、タップビールは6種類。そのうち「KIRIN ハートランド」「COEDO 毬花-Marihana-」「ヒューガルデンホワイト」の3種は常に提供しています。ゲストビールは、アメリカのIPAを中心にオンタップし、コエドビールの限定ビールが出た時には必ず毎回オンタップしているのだそう。


瓶・缶ビールでも20種揃えています。メニューには載っていないゲストビールも提供していることがあるそうなので、気になる人はぜひ聞いてみてください!

そして、本川越店と同じくビール以外のお酒もとっても充実。カクテルは約100種類、ウイスキー・ワインなどもたくさん揃っています。


JURAで提供するフードのコンセプトは「アメリカンフード」。思わずよだれ滴る、肉々しいフードが多く提供されています。

写真を見てるだけでビールが進みそうな「エイジングビーフステーキ」は、ボリュームはあるものの、赤みがしっかりしているので、胃がもたれるような感じではないので、意外とさっぱり食べられそう。


そして、おすすめは「JURAバーガー」!ハンバーガーのパティは、ビーフ100%で肉の旨みがたっぷり。お腹が空いている人は、ビールと一緒にかぶりついちゃいましょう。

ビアザウルス JURA店

〇住所:〒350-0046 埼玉県川越市菅原町22-2
〇交通:東武東上線 川越駅 東口から徒歩4分
〇TEL:049-225-1012
〇営業時間:18:00~26:00
〇定休日:日曜日
〇座席数:60席
〇公式HP:https://beersaurus.net/jura/
〇Instagram:https://www.instagram.com/beersaurusjura/



さあ、次は6軒目、最後の目的地です。締めはやっぱり「コエドビール」!!!

コエドビールのブルワリーを併設するレストランで、最後の宴を楽しみましょう!

\ビアザウルスJURA店〜COEDO BREWERY THE RESTAURANTまでの道のり/

COEDO BREWERY THE RESTAURANT


コエドビールのブルワリー併設レストランでしか飲めないビールと、アジアンフレンチで〆。


川越駅東口にあるJURAから徒歩6分。川越駅西口方面に向かった先にある複合施設『U_PLACE』の1階にあるのが、最後の目的地『COEDO BREWERY THE RESTAURANT』。

ここは、川越が誇るコエドビールを手がける『COEDO BREWERY』のブルワリー併設レストランです。もともと、川越市福田に同じくブルワリー併設のレストラン『COEDO Craft Beer 1000 Labo』を構えていましたが、移転する形で2020年7月にオープンしました。

外からも、そして店内からも見える醸造設備がかっこよくて、胸が高鳴ります。

コエドブルワリー コエドビール COEDOBREWERYTHERESTAURANT コエドブルワリーザレストラン
シックでハイカラな装いの店内には全部で60席あり、ソファ席・テーブル席が並びます。座席が、瑠璃色、紅赤色、毬花色と、コエドビールのラベルカラーと同じ色になっているのもオシャレ!

また、瑠璃色の座席越しには、前の店舗から移設してきた発酵タンクが見えます。

コエドブルワリー コエドビール COEDOBREWERYTHERESTAURANT コエドブルワリーザレストラン
タップ数は8種。コエドビールの定番の6種類に加え、限定醸造やシーズナルビールが2種提供されています。提供サイズはS(250ml)、M(300ml)、L(500ml)の3種類。液種に合わせた形のグラスが用意されています。


ここにきたらぜひ飲んでいただきたいのが、併設されている醸造設備で醸造された「The ハウスエール」。小麦麦芽を使用した滑らかな口当たり、そして柚子のアロマを感じるホワイトエールです。コエドビール自体は川越の街中で提供されていますが、「The ハウスエール」はここでしか飲めません

レストラン内で醸造された新鮮で特別なホワイトエール。最初の1杯目にも、〆の1杯にもおすすめ。
△『台湾メンマのピリ辛和え』

COEDO BREWERY THE RESTAURANTの魅力は、ビールに限りません。料理もスペシャルです。

提供する料理のテーマは、中華料理をベースにした「アジアンフレンチ」。ビール好きという「KIHACHI CHINA」出身のシェフ・長瀬和雄さんが手がけています。小さいタパスや大皿料理まで揃うので、ちょい飲みにも、しっかり食事したいシーンにもぴったり。

写真の「台湾メンマのピリ辛和え」は、こんなに太いメンマは見たことない…と思うくらい大きくて身が厚くて、食べ応えがあります。そんな大きさからは想像できないほど、一口噛んだらホロッと解けてしまう柔らかさ。しかも、芯まで味が染み込んでいる。至極のメンマです。じゅんわり甘辛い味わいに、お箸が止まらなくなるかも。はしご酒を楽しんでお腹いっぱいな方にもちょうどいいサイズ。


手作り天心も目玉のメニュー。写真は、野菜たっぷりな餃子に胡麻ソースがたっぷりかかった「胡麻ソース水餃子(4個)」。複雑な旨味が絡み合う胡麻ソースも美味しすぎて、全部飲み干しそうになります。

他にも、川越産小松菜を使用した「小松菜焼売(2個)」や鶏出汁スープがかかった「スープ水餃子(4個)」、辛子醤油をつけていただく「五目春巻(2本)」など、ホカホカな手作り点心が豊富です。

今回ははしご酒におすすめなメニューを紹介しましたが、「麻婆豆腐」「フィッシュアンドチップス」「名物 坦々麺」など、ガッツリした食事もうんと揃っているので、ここでしっかり食事をすることを前提に1日の流れを考えてみるのもおすすめです!

コエドブルワリー コエドビール COEDOBREWERYTHERESTAURANT コエドブルワリーザレストラン
ちなみに、レストランの隣には『COEDOKIOSK』の看板が掲げられたコエドビールの直売所もあります。瓶や缶の販売はもちろん、定番ビールや限定ビールの量り売りも行っています。お腹いっぱいでレストラン内でビールを楽しむ余裕はないかも…!という方は、ここでお土産ビールを購入して締めるのも良いかもしれません。COEDOKIOSKは12時から20時までの営業で、レストランとは時間が異なりますのでご注意ください。

コエドビールの魅力が充満したレストランに、ぜひ足を運んでみてくださいね。

■詳細記事:埼玉県川越からビールの魅力を伝えるブルワリー併設のレストランが新規オープン!さっそく行ってきた

COEDO BREWERY THE RESTAURANT(コエドブルワリー・ザ・レストラン)

〇住所:埼玉県川越市脇田本町8番地1 U_PLACE 1F
〇TEL:0492-65-7857
〇営業時間
【平日】11:00~15:30LO14:30
16:30~22:00LO21:00
【土日祝】11:00~22:00LO21:00
〇定休日:無休
〇座席数:60席
〇COEDO BREWERY 公式HP:https://www.coedobrewery.com/jp/
〇Instagram:https://www.instagram.com/coedo_brewery_the_restaurant/


最後まで、お疲れさまでした!COEDO BREWERY THE RESTAURANTの最寄駅は「川越駅」。①東武東上線 ②JR川越線(大宮まで行くと埼京線・高麗川駅まで行くと八高線に接続)の2路線が流れる駅です。

川越駅までの道のりも案内します。

\COEDO BREWERY THE RESTAURANT〜川越駅までの道のり/



川越を“ビール”で楽しもう

△東武東上線「川越駅」

観光地として有名な川越を、あえてビールに照準を合わせて1日中楽しむ「川越ビール散歩」。歩いているだけで観光になるような、とっても絵になる街なので、いつもとはちょっと違うはしご酒を楽しめます。

6軒って結構ハードに思うかもしれませんが、「1軒1杯!」と決めて回れば、ビール好きな方は意外といけちゃうかなと思います。道順・営業時間も踏まえて綺麗にスケジュールを組んでみたので、この順番で巡ってみるのが一番おすすめですが、もちろん違うルートで巡ってみるのも楽しいと思います。思い思いの楽しみ方で、ぜひコンプリートしてみてください!

そして、皆さんのお気に入りのお店を見つけてもらえたら、川越を好きになって帰ってもらえたら嬉しいです。

皆さんの川越ビール散歩が、楽しい旅になりますように!


✳︎文:sakko
✳︎イラストレーター:HIRO

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sakko 編集長

「ビール女子」編集長。記事の企画・編集やイベントの運営を担当。小さい頃から、両親が毎日ひたすらビールを楽しそうに飲む姿を見てきたため、「私もきっとビール好きなのだろう」という根拠のない自信と、「大人になったらおいしく楽しくビールを飲みたい」という夢を抱いて育つ。そして、20歳の誕生日を迎えてすぐベルギービールの店で働きはじめたところ、案の定魅了されてビールの世界にどっぷり浸かり、今に至る。

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