“クラフトビールの聖地” ポートランドを知っていますか?
ビールはもちろん、広大な自然、コーヒー、自転車、そしてユニークな人々……ポートランドの魅力は一言では語り尽くせない!「ポートランドってどこ?」って人も、一度足を運べばその虜になるはず。いつ行こう? きっと今がそのときです。
ポートランドの魅力を伝える特別連載『今こそポートランド』。今回は、独自の世界観と実力で熱いファンを多く持つ「Gigantic Brewing(ジャイガンティック ブリューイング)」をご紹介します!
この夏、ポートランドへ旅に出よう!
ポートランド ビールフェス参加ツアーの参加者募集中!ポートランドで2024年7月に開催されるクラフトビールのフェスティバル「Fuji to Hood」に合わせ、とっておきのツアーが用意されました。イベントの参加はもちろん、ポートランドのビールを楽しめるオプショナルツアーも!
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扉を引けば、“Gigantic” らしさ全開の愉快な空間
続いて訪れたのは、ダウンタウンから車で約10分ほどの場所にある「Gigantic Brewing」。2012年、ブルワーのVanさんとBenさんにより設立されたブルワリーで、日本でも多くのファンに愛されています。
扉を引いて足を踏み入れると、そこはもう「Gigantic Brewing」らしさ全開の世界!
ユニークなアイテムで溢れかえっており、カラフルで賑やかな店内に、私たちも一瞬で虜になりました。タップルームの奥からは、スタッフの皆さんによるアヒルの鳴き真似の声(?)が聞こえてきたりして、愉快な空間にワクワクが止まらない!
私たちを出迎えてくれたのは、オーナーのVanさん。毎日のようにお店に立って自らサービングを行います。
取材に伺ったときは雪の影響でお店はクローズドでしたが、普段は常連さんばかりで賑わっているとのこと。取材中も常連さんが一人、お店の様子を見にふらっと立ち寄ってVanさんとの雑談を楽しんでいました。
さて、まずはビールを頂きます!
熱狂的なファンも多い、創造的なビールとデザイン
ノースウェストスタイルのIPAを中心に、クラシックなスタイルから最新のものまで、幅広い種類のビールをラインナップする「Gigantic Brewing」。5つの定番ビール以外は、全てシーズンごとに新しいビールをリリースしており、興味あるものやつくってみたいと思ったものにどんどん挑戦しています。まずは、Gigantic Brewing といえば IPA!ということで、看板ビールでもある『Gigantic IPA』(アルコール度数:6.9%)で乾杯! 日本でも何度か飲んだことあるけれど、現地で飲むとひとしおおいしく感じるのは、醸造所の雰囲気が直接舌に伝わるから(だと思っている)。
ホップにカスケード、センテニアル、クリスタル、シムコーを使い、柑橘感じる華やかな香りが大きな特徴。グラスに鼻を近づけるだけで癒されて、1日の疲れが吹っ飛んでいきます。日本でも飲める場所があるので、ぜひ手に入れてみて。
おかわりには『Pay Czech』(アルコール度数:5.6%)を。チェコのダークラガーで、冬に飲まれることを想定してつくられたもの。香ばしさが心地よく、すっきりとした味わい。とても飲みやすいのに満足度感をたっぷり感じられる幸せな一杯です。
おいしさの秘密を探ろうと特別に醸造所の中も覗かせてもらいました。大きなタンクがずらり!
Vanさんによると、苦みや香りを左右するホップは、ペレットにせず直接そのまま使うのが Gigantic Brewing 流。「農家から直接選んで帰るから、自分でコントロールできるのが良いんだ」とのこと。つくりたいビールのそれぞれの特徴に合わせ、良いところどりのホップを使っています。
そして、Gigantic Brewing を象徴するもう一つの特徴が、その斬新なデザインパッケージ。アーティストを支えたいという思いが根強くあり、デザインを担当するアーティストにはビールの種類と名前しか伝えず、ほとんどお任せでつくってもらっているとのこと。
醸造所の冷蔵庫には、これまでのパッケージのステッカーがずらり。これまで70人以上のアーティストに依頼し、170種類以上のデザインパッケージをリリースしてきたというから驚きです。中には日本人のアーティストも何人かいるんだとか!
パブは我々の最後の希望。Vanさんがビールを通じて届けたいもの
Vanさんによれば、自分たちがビールをつくり、そして売るのは、単なるビジネスを越えた目的があるから。
彼はビールを「最も社交性がある飲み物」と位置付け、その理由として「ビールは、ワインやウィスキー、日本酒などのどんなお酒よりも、一番社交性があるんです。ワインは家族と、カクテルは上司と、そしてビールは友達と飲むものです。ビールは人をつなぐものなんです。」と熱く話してくれました。
この言葉を聞くと、Vanさんが毎日のようにお店に立つ理由も頷けます。
さらに「我々の最後の希望はパブだ!」と力強く話すVanさん。
言葉の真意を尋ねると「今はSNSやスマートフォンの影響で、自分の興味のあることだけを追求し、異なる考え方や価値観を持つ人々との出会いが少なくなっています。しかし、ビールは違う。1、2杯を飲むために外に出かけたら、今まで会ったことのない人に出会うことができる。飲み屋やパブには、今の世界においても助けとなる役割があるんです。」と、ビールを通じたコミュニティづくりの重要性を語ってくれました。
Vanさんの話を聞いて、ポートランドのビールがただの嗜好品ではなく、人と人を繋ぐ、そして支える存在であることを、改めて強く感じることができました。うわさで聞いていた通り、ユニークで気さく、そして情熱的な Vanさんに魅入られたひとときでした。
Gigantic Brewing - Brewery & Taproom
〇住所:5224 SE 26th Ave, Portland, OR 97202 アメリカ合衆国〇HP:http://www.giganticbrewing.com/
〇Instagram:https://www.instagram.com/giganticbrewing/
【おまけ】Vanさんおすすめ “怪しげなバー” を初体験
「ポートランドのパブ文化に触れたいなら、Dive bar(ダイブバー)に行くと良いよ!」というVanさんのおすすめに従い、せっかくならと、地元のダイブバーへ連れて行ってもらいました。
ダイブバーとは、安いお酒を提供する地元の小さなバーを指し、怪しげなバーとも言われます。ポートランドにもあちこちにダイブバーが存在します。
今回、私たちが訪れたのはサウスイーストにある「Reel M Inn」というダイブバー。
ダイブバーを訪れたのは金曜日の夜で、地元の人たちで満席状態でした。暗い店内は、大音量の音楽とお客さんの話し声でとても賑やか。入口の近くでは、スロットやゲームを楽しむ人の姿も。
日本ではなかなか見かけない、ATMのマシンも。
案内人のRedさんのおすすめは、ウィスキーのストレートとビールの組み合わせ。なんでも、ビールは超ライトな味わいのものを選び、ピッチャー的に飲むのがおすすめとのことです。
ウィスキーをちびちびと頂きながら、ビールをごくごく喉に流し込む。そんなことを繰り返していると、その場の雰囲気や酔いも相まって陽気な気分に。想像の何倍以上も楽しいぞ、ダイブバー! 周りのお客さんとも自然と会話が発生し、Vanさんが「最後の希望」というのも少し分かる気がします。
今回はスケジュールの都合上、少しの時間しか滞在できませんでしたが、絶対にまた訪れようと決めました。
雰囲気もお酒も音楽もお客さんも、何もかもが怪しげなダイブバー。どんな場所か興味を持ったなら、ぜひあなたの目で耳で舌で、確かめてみて。
Reel M Inn
〇住所:2430 SE Division St, Portland, OR 97202 アメリカ合衆国〇HP:https://www.reelminnpdx.com/
〇Instagram:https://www.instagram.com/reelminntavern/
この夏、ポートランドへ旅に出よう!ビールフェス参加ツアー
クラフトビール好きの皆さんに朗報!
ポートランドで2024年7月に開催されるクラフトビールのフェスティバル「Fuji to Hood」の開催に合わせ、とっておきのツアーが用意されました。イベントの参加はもちろん、イベント以外にもポートランドのビールを楽しめるオプショナルツアーも!
\ ツアーの見どころ /
・クラフトビールフェス「Fuji to Hood」入場チケット込み
・「Fuji to Hood」でしか飲めないコラボビールを存分に楽しめる!
・イベント以外にもポートランドのビールを堪能できるオプショナルツアーをご用意!
・ベストシーズン!夏のポートランドを訪問!
・フリータイムで魅力的なポートランドの町を自由散策!
詳細はこちら!
ちなみにこの「Fuji to Hood」には、今回取材した「Gigantic Brewing」も参加予定! 最初のイベントからずっと参加しており、今回のイベントでは三重県のブルワリー「ISEKADO BREWRY」とコラボ予定とのこと。
Vanさんは「日本のビールをすばらしい」と話し、イベントの魅力について「情報交換をしてお互いに刺激を与え合うのが楽しい。毎回新しい味わいをつくるのがとても楽しいんだ」と語ってくれました。
“クラフトビールの聖地”であるポートランドをとことん感じられるビール旅に、あなたも参加しませんか?
■協賛:デルタ航空
■協力:Red Gillen さん
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