千葉・舞浜の夏の風物詩となっている「イクスピアリ・クラフトビア・コレクション2018」が、2018年7月13日~7月16日に開催されました。
今年で6回目の開催となるこのイベント、毎年楽しみにしているファンが多いんです。その理由の一つは、「ハーヴェスト・ムーンをはじめとする日本を代表する5つのブルワリーが集まる上、このイベント用に限定ビールを持ってくるから」なんです。
出店ブルワリーは、志賀高原ビール(長野)、城端麦酒(富山)、富士桜高原麦酒(山梨)、箕面ビール(大阪)、ハーヴェスト・ムーン(千葉)で、飲めるクラフトビールは全部で25種類以上という贅沢なイベント。今年は終わってしまいましたが、来年夏の参考にしてください。
今年は天候に恵まれ、気温がグングンと上がる中、思いっきりクラフトビールに溺れてきました!全ブルワリーをまわってきたので、おすすめビールを紹介します!
1店舗目:ハーヴェスト・ムーン
「ハーヴェスト・ムーン」は、会場があるイクスピアリ4Fの地ビール工房でつくられている舞浜の地ビールです。「きれいな味のビール」を目指しているブルワリーで、2000年の開業以来、国内外のコンペティションで受賞を重ねています。ブラック・ラガーの「シュバルツ」やすっきりキレのある「ピルスナー」が代表的。周年記念醸造ビール「バーリーワイン」やシーズンビールも人気。
醸造責任者 園田智子さん
限定ビール『Oni Kawaii』(サワーエール、アルコール度数4%、700円)
アメリカ・ポートランドのブルワリー ”Gigantic Brewing Company” とのコラボレーションビール。日本の黒米と現地のマリオンベリーを使い、ポートランドで醸造したとのこと。1日20L限定とのことで、開会宣言と同時に購入しました!
きのこ
とてもきれいなルビー色で、ベリーの香りとさわやかな酸味がありゴクゴク飲めます。すっぱ過ぎないので飲みやすく、1杯目に選んで正解でした!
2店舗目:志賀高原ビール
長野県、志賀高原の麓にある造り酒屋「玉村本店」がつくる「志賀高原ビール」。コンセプトは「自分たちが飲みたいビール」で、ホップにこだわったビールが人気のブルワリーです。自家製ホップをつかった「Harvest Brewシリーズ」が、毎年大好評。
醸造責任者 佐藤栄吾さん
限定ビール『1t IPA(1トン IPA)』(IPA、アルコール度数9.5%、600円)
一回の仕込みで1トンの麦芽と、志賀高原ビール至上最高レベルのホップの量をつかった強力なIPAです。
きのこ
透明な茶色で、濃厚なホップの香りが印象的。トロッとした口当りで、モルトの風味が強く、しっかりと苦みを感じます。アルコール度数が9.5%ということを忘れてしまうほど飲み口がよく、ゴクゴク飲めちゃうアブナイIPA。
3店舗目:城端麦酒
富山県の南に位置し、「越中の小京都」と呼ばれる“城端(じょうはな)”でつくられるクラフトビール。天然のミネラルを豊富に含んだ美味しい水をつかい、ホップを効かせた苦いビールから、青いフルーツビールなど、型にはまらない新たなビールを提案する人気ブルワリー。
醸造責任者 山本勝さん
フルーツ系ビール4種の飲み比べセット(1,200円)。左から、『グレートブルー』、『トロピカルピンク』、『アールグレイ』、『楓』です。
『グレートブルー』(フルーツエール、アルコール度数4.5%)
きのこ
夏限定のレモン果汁をつかったビール。目にも涼しい水色で、レモンの酸味が程よく、爽やかな味わいで、アッツイ夏にピッタリ!
『トロピカルピンク』(フルーツエール、アルコール度数4.5%)
きのこ
夏限定のピンクグレープフルーツをつかったビール。かわいらしいピンク色で、グレープフルーツの苦みと甘みのバランスがよく、飲みやすいビールです。
『アールグレイ』(ハーブ・スパイスエール、アルコール度数4.5%)
きのこ
紅茶の「アールグレイ」をつかったビール。ベルガモットの香りが優雅な気分にさせてくれます。飲んでみると苦みがほとんどなく、“これもビールなの?”と驚くような味わいです。
『楓』(フルーツエール、アルコール度数4%)
きのこ
カシス果汁を贅沢につかったロゼワインのようなビール。甘酸っぱいカシスの香りと味わいが濃く、ゆっくり楽しんで欲しいビールです。
4店舗目:箕面ビール
滝ともみじ、少しやんちゃなおさるが名物の大阪・箕面で生まれ、毎日飲みたいビールを目指す「箕面ビール」。地元の自治会と共催する「創業感謝祭」は、毎年開催され、全国からファンが訪れます。「スタウト」や季節限定ビール「桃ヴァイツェン」が有名。名物のおさるさんがブースやカップにいるので、チェックしてみて。
醸造責任者 大下香緒里さん
限定ビール『Thank You Ale』(サワーエール、アルコール度数4.5%、600円)
箕面ビール21周年感謝祭用につくられた限定ビールです。
きのこ
少し濁りのある黄色で、蒸し暑さを吹き飛ばしてくれるような酸味とキレがあります。サッパリとしているので、何杯も飲んでしまいそう。
5店舗目:富士桜高原麦酒
山梨県河口湖、標高1000mに位置する森の醸造所でつくられる「富士桜高原麦酒」。富士山の伏流水をつかい、ドイツで醸造学を学んだブルワーがつくる、伝統的で本格的なドイツスタイルのビールで人気のブルワリー。「ヴァイツェン」や燻製麦芽をつかった「ラオホ」が有名。
醸造責任者 宮下天通さん
限定ビール『ゆず香り和イツェン』(ヴァイツェン、アルコール度数5.5%、600円)
20周年記念で醸造した箕面ビールとのコラボレーションビール。箕面名産の「ゆず」がつかわれています。かたくなにドイツのビール純粋令を守ってきた富士桜高原麦酒が、とうとうフルーツに手を出したと話題になっています。1日1樽限定の提供で、飲めないかもと心配していましたが、間に合いました!
きのこ
白く濁った薄い黄色で、名前の通り、爽やかに“ゆず”が香ってきます。小麦を使ったヴァイツェンの柔らかい味わいが、ゆずの酸味とマッチし、最初から最後まですっきりとした味わいです。
おいしい料理もあります!
イクスピアリの3階に店舗を構える「モンスーンカフェ」のブースでは、4種類のフードが提供されていました。いずれも500円というリーズナブルな価格なので、友人や家族と一緒に全種類制覇してみたくなりますね。
左から、ガーリックシュリンプ(500円)、タイ風海老トースト(500円)です。
特に、ガーリックシュリンプはガーリックが効いていて、ビールとの相性が抜群でした!
富士桜高原麦酒のビアポテト(500円)です。
ビールでコーティングしたポテトはカラッと揚がっていて、こちらもビールにピッタリ!
ブース紹介で聞ける「ここだけの話」
このイベントのもう一つの楽しみはブース紹介です。ブースの前にブルワー(醸造家)が立ち、おススメのビールとフードを紹介するコーナーです。
でも、それだけではないんです!ブルワー同士の掛け合いが面白く、思わぬツッコミで、限定ビールの醸造秘話など、ここでしか聞けない話が飛び出します。
開放的でゆっくりと楽しめるエリア
会場はオープンエアで、気持ちよく過ごせました。今年はテーブル席が増え、参加された方はゆっくりと楽しんでいました。
昼間とうってかわって、夜はとってもムーディー!
夏の始まりを告げるこの時期にピッタリな「イクスピアリ・クラフトビア・コレクション」。毎年、行きたいイベントです。来年も忘れないように、私のビールイベント年間スケジュールに○印をつけました。
イクスピアリ・クラフトビア・コレクション2018
(2018.07.13 - 07.16)
○日時
7/13(金) 16:00~21:30 (L.O. 21:00)
7/14(土) 11:00~21:30 (L.O. 21:00)
7/15(日) 11:00~21:30 (L.O. 21:00)
7/16(月・祝) 11:00~20:00 (L.O. 19:30)
○場所:JR舞浜駅すぐ
○会場:イクスピアリ2F セレブレーション・プラザ
○入場料:無料
○参加ブルワリー
志賀高原ビール(長野)
http://www.tamamura-honten.co.jp/
城端麦酒(富山)
http://www.jo-beer.com/
ハーヴェスト・ムーン(千葉)
https://www.ikspiari.com/harvestmoon/
富士桜高原麦酒(山梨)
https://www.fujizakura-beer.jp/
箕面ビール(大阪)