News キリンが“あの”クラフトビール会社と提携!

2014/09/24

最近都内でも大人気の「よなよなエール」で有名なクラフトビール、ヤッホーブルーイング株式会社と、この夏、クラフトビール事業に着手することを発表したキリンビール株式会社が業務と資本の両面で提携契約を締結し、本日記者会見が行われました。 キリン ヤッホーブルーイング 今回の提携では、クラフトビール市場のベンチャー企業を自負するヤッホーブルーイング社と、7月に新たにクラフトビールブランド「SPRING VALLEY BREWER」を立ち上げたキリンビール社がビールの新たな価値の創造に向け、それぞれの得意分野や経営資源を相互に活用し、さらに個性的なビールを提供することで、これまで大手メーカーが築き上げてきた画一的なビール市場に様々な広がりを持たせより活性化することがねらい。また、急成長中のヤッホーブルーイングのビールの需要拡大への対応も大きな目的の一つです。 キリンビール事業提携 ヤッホーブルーイング  

 伝統の大手と革新的なベンチャーの化学反応とは?

具体的な業務提携として、 〇ヤッホーブルーイング社の製造拡大に対応するため、キリンビール社での一部製品の委託醸造 〇原材料の調達、物流の共有 〇若手を中心とした共同の人材育成 〇イベントとインターネットを組み合わせたファンづくりなど、ヤッホーブルーイング社が展開している新たな手法によるマーケティングについてのノウハウの共有 などが掲げられ、クラフトビール業界で一位の年間生産量を誇るヤッホーブルーイング社側は急激に拡大する需要への対応策といった面が大きい様子。   また、資本面では、10月にキリンビール社からヤッホーブルーイング社に十数億円を出資し、最終的にキリンビール社が全体の33.4%にあたる普通株式を保有する見通し。    

キリンとヤッホーの目指すもの

「若者のビール離れ」などもいたるところでぼやかれ、全体的に落込みを続けるビール業界の中で、まだまだ市場は小さいものの、年々成長を続けるクラフトビール業界。ヤッホーブルーイング社ではこれまでに9年連続の増収増益を記録しており、前年比40%増という急成長中。今回、キリンビール社と提携するにあたり他の大手メーカーからの提案もある中、双方の今後の展開により具体的に共感できる部分が多かったキリンビール社との提携に至ったとのこと。 キリンビール 磯崎社長   また、キリンビール社としては、大手メーカーのつくるビールは「ビール・発泡酒・第三のビール」など、価格帯において様々なビール類が登場しているにも関わらず、スタイル・種類という意味では画一化されている現状があり、今後、もっと味わいや個性といった嗜好という点での広がりの部分を企業努力によりビールから離れがちな属性の消費者にも働きかけていきたい考え。ヤッホーブルーイング社との提携により、単なる受委託の関係ではなく、ビール業界のベンチャーを自負するヤッホーブルーイングならではのマーケティング手法や意思決定のスピード感、インターネットの活用、若手の育成など幅広い面での交流を行いたいと語るキリンビール 磯崎功典社長。   キリンビール社は今年に入り、「グランドキリン」を通じて大手コンビニ4社と共同し様々なスタイルを展開したり、7月にはクラフトビールブランド「SPRING VALLEY BREWERY」(以下SVB)の立ち上げ、また、8月末にはこれまでビールを積極的に飲まなかったような人にも届けたい商品としてビールを飲みながらゆるゆると過ごす時間そのものを提案する「キリン オフホワイト」など、これまでの消費者が抱くキリンビールのイメージとは異なる商品やブランドを発表しています。 ここでさらにクラフトビールメーカーである「ヤッホーブルーイング」との提携を行うことがさらにキリンビール自身をどんなブランド、どんなイメージへと転換していくのか、また、これまでオリジナルの面白いネーミングやコンセプト、バラエティに飛んだスタイルの商品全てを長野県佐久市にある自社工場でのみ製造していたヤッホーブルーイングのクラフトビールが今後大手メーカーと協力することでどんな人に届いていくのか、期待したいですね。   ヤッホーブルーイング  

ヤッホーブルーイングってどんな会社?

長野県佐久市に本社工場を構えるクラフトビール会社。代表銘柄「よなよなエール」だけでなく「水曜日のネコ」「インドの青鬼」「前略、好みなんて聞いてないぜSORRY!」シリーズ、木樽で熟成させるビールの「バレルフカミダス」など、その味わいなどのビアスタイルやコンセプト、デザイン性などにおいて革新的なビール造りを行う。インターネットとリアルな顧客との交流を組み合わせたマーケティング手法を展開し、インターネット通販の楽天市場ではビール部門における7年連続No.1に輝き、定期的な自社ビールのファンイベント「宴」や季節に合わせた商品展開などを行っている。また、昨年から飲食チェーンと提携して展開している自社ビール飲みを置く都内の飲食店やビアガーデンなども好調。

 

記者会見上でグレーや黒のスーツでビシっと決めたキリンビールの磯崎社長や社員の方とユニフォームのTシャツ姿のヤッホーブルーイングの井手社長以下社員の面々のギャップが、両社が手を取ることの革新性を匂わしているようでなりませんでした。元々の規模や社風、得意分野が大きく異なる両社だからこそ起きる化学反応に今後、注目です!!キリンビール社磯崎社長とヤッホーブルーイング社井手社長とのカンパイツーショットも印象的。今後、ビール女子が増えるきっかけにもなりますよう、期待しています♪(編集員:S)

  ヤッホーブルーイング キリンビール 事業提携

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