Event 【 bierberlin!】さすがはお国柄、ビールで行う市民活動?!

2014/05/20

ビール女子の皆さん、初めまして。ドイツからGuten Tag (こんにちは)。

 

 

ドイツ在住ビール女子、おすてんといいます。ドイツ初めとするヨーロッパ美術、おもちゃ、そしてビールにも惹かれてベルリンにやってきました。奇跡的に仕事が見つかり数年滞在させていただいています。どんなに優秀な人でも中々仕事が見つからない失業者だらけの街で、感謝。

 

 

何故私がここに?と言いますと、編集長yuccoさんがベルリンに旅行に来た際、共通友人が紹介してくれ地ビールを飲み交わしました。後ほど、「ビールの国ドイツからのレポートを書きませんか、専門家でなくビールが大好きな女子の視点で」と連絡をいただき、このように登場させていただくことになりました。【BeerBerlin!】というタイトルでベルリンからのビールに纏わるお話しを綴りたいと思います。不束者ですがヨロシクお願いします:)

 

 

 

さて、記念すべき第一回なので、ベルリンの一番お気に入り醸造所を紹介したかったのですが、店が不便な場所にある為中々都合がつかず。

これじゃブログも始められないなあ、と考えていたところ、今日(この日は5月1日)はメーデー。日本にいるとそれほど意識しないと思うのですが、ドイツでは祝日だし、ベルリンでは毎年大きなデモや政治的なイベントがあちこちで行われます。特に、昔移民と労働者が多く住んでいたクロイツベルクという地域では政治色もちょっと濃い、ロックなお祭りが派手に開催されます。ちなみに、純粋にデモも別の所で行われているはず。。このいかにもベルリンらしいちょっとロックなイベントの酔っ払いレポートでも書こうか…と参戦して来ました!

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最寄りの地下鉄の駅降りた途端、ガンガンロックやレゲエやら響き渡り、見てると酔いそうになるくらいの人、機動隊の集団。ロックフェスのようにこの地域一帯にたくさんステージが出来、その演奏に合わせて皆酔っ払いながら楽しそうに踊りまくります。ただ、お日様が沈んでくると徐々に暴動モードに移行。近辺の店舗のショーウィンドウは投石によって割られ、車が燃やされることも。。その為、ベルリン中から集まって来てるのではないかってくらいたくさんのお巡りさんたちが若者たちを睨みつけているのです。

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さて、せっかくだからフラフラと通りを歩いてみます。と言っても、どっからこの人たち沸いたんだろう、ってくらいの人混みなので、スリやら周りを気にして歩かなければね。

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会場になっている道の両肩には色んな露店が出ていて、トルコ料理を始め、アフリカ、中華、各国の料理、お菓子、もちろんビールも。お祭り価格なのでいつもより割高ですけど。

 

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あるビールのスタンドが気になりました。”Bier fuer den Kiez”と書いてあり、直訳すれば”地域のビール”。むむむ、地ビール屋さんか?私この店は知らないぞ、これは調査せねば!と一杯飲んでみました。味は日本でよく飲むビールに近いような気が、ア◯ヒさんとかで出してそうなちょっと辛口。

 

 

 

売り子のお兄さんがフライヤーをくれたので帰宅してからホームページを見てみました。

OUARTIER MEISTER Bier fuer den Kiezのホームページ

 

 

 

実は、”地域のビール”とは、地ビールのことではなかったのです。このビールを販売しているのは、ドイツのいくつかの大きな街を拠点とした非営利団体で、主な活動として、その拠点になっている地元の家族経営、中小企業の応援、市民の文化活動の活性化を目指しているみたい。
このHPにも書いてありましたが、ドイツの醸造所は大企業に吸収合併されてしまうことが多いと聞いたことがあります(世界中どこでもそうかもしれませんが)。この団体は、ビール醸造所だけでなく、その他業種を含む地元企業が、営利目的が第一の大企業に負けないようサポートすることを目的の一つとしているようです。ベルリン支部の場合、ベルリンから遠くないザクセン州(この州も有名なビールは多い)にある家族経営醸造所に製造を依頼、ベルリンでの運送会社に配送を頼み、ベルリンの酒屋さんで販売。地元で全て賄えばコストも最小限で済み、エンドユーザーはフレッシュで美味しいビールが早めに飲める、そしてもちろん参加している地元企業は潤うし宣伝にもなる、といったことを行っているようでした。

 

 

もう一つの特徴は、儲けたお金は単なる利益とするのではなく、参加企業への支払い、その他今後の運営費や、そしてベルリン市民の文化活動の資金に充てていること。例えば、地元の子どもたちの交流イベント、映画鑑賞会、移民の人たちの為のドイツ語教室、etc。。。

これらのイベントの企画はベルリン人なら提案でき、その提案された企画を一般に公表し、投票数の高かったものから選んで実行に移す、私の読み間違えでなければこのような活動をしている団体です。

 

 

ビールを通した社会貢献、生産者も消費者も、ビール飲めなくても、イベント企画者も嬉しい、皆幸せってことですね。ベルリンにはたくさんの市民団体があるようですが、ビールにちなんだのは初めて知りました。

 

しょっぱなから、ちょっと硬い話題になってしまったかも…次回はもうちょっと可愛らしいレポートを送れたら、と思います、女子らしくね(笑)。

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おすてんU子 ビール女子ブロガー、ビール特派員ドイツ担当

ビールの国からたまにお邪魔させていただきます、よろしくお願いします。

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