記事

コンテンツ

コミュニティー

ビール女子SNS

ビール女子について

お酒は二十歳になってから。

Bar 470種類以上のお酒がずらり!お酒の新しい楽しみ方を探しに下北沢のリカーショップ&タップルームに行ってきた

2022/03/11

昔からサブカルの街という印象の強かった下北沢ですが、近年駅前の再開発によりお洒落で洗礼された雰囲気が広がり、新しい顔も見せています。そんな小田急線下北沢駅南西口前から直結の複合施設NANSEI PLUS(ナンセイプラス)2階にある、「TDM 1874 下北沢」に行ってきました。


「TDM 1874 下北沢」は2022年の1月末にオープンしたばかりのタップルーム&リカーショップ。横浜にある自社ブルワリー「TDM 1874 Brewery」で造る新鮮なオリジナルクラフトビールをはじめ、リカーショップならではのさまざまなお酒が飲めるお店です。

今回は店長の加藤さんに「TDM 1874 下北沢」の魅力をたっぷり伺ってきました。


お酒に囲まれお酒を楽しむ目移り必至の空間


下北沢駅南西口の改札を抜けると目に飛び込んでくるのが、今回の目的地である「TDM 1874 下北沢」。駅の2階から直結で入口までたどり着けますが、1階の別店舗横の階段から2階の入口前に向かうと、階段の壁に大きく広がるウォールペインティングアートが迎えてくれます。


このアートは、TDM 1874 Breweryの自社ビールのラベルデザイナーさんが手がけたもの。ビールが造られる過程と、出来上がったビールを楽しむ人たちがポップに描かれています。アートが視界いっぱいに広がるので、階段を一段一段昇るたびに、「早くビール飲みたい!」欲を最大に高められます。

創業時から受け継がれる想いとこだわりのクラフトビール


「TDM 1874 Brewery」は、 1874年(明治7年)創業の酒問屋「坂口屋」が2017年に醸造を始めた酒屋が母体のブルワリーです。本店は横浜の十日市場にあり、「十日市場」の英語表記「Ten Days Market」の頭文字からTDM、そこに創業年をつけたものがブルワリー名の由来です。

十日市場の本店では、醸造所併設のブリューパブがあり、そこではTDMのビールが造られている様子を眺めながらビールを味わうことができますが、今回伺った下北沢店でも、本店で造ったビールを毎日直送しているので、出来立てのものを同じクオリティで楽しむことができます。

リカーショップならではの品揃え!新しいお酒の楽しみ方も


下北沢という場所柄もあってか、老若男女さまざまな方が訪れる「TDM 1874 下北沢」。取材中も女性同士で飲みに訪れる方や、ビールを買いに来た外国人の方など、気軽に立ち寄ってお酒を購入する方が次々に訪れていました。


店内をぐるりと囲むのはお酒の数々!その数約470種類!ビールだけではなく、サイダーやワイン、日本酒やウイスキーなど、さまざまな種類のお酒が揃うのもリカーショップならではの光景です。


ビールや食事を楽しみながら、囲まれたお酒たちを眺めて「これ飲んでみたい!」と思ったら、商品の代金に550円チャージ料を支払えば店内で楽しむことができるのも大きな魅力(ボトル商品に限る)。飲みきれなかったらそのまま持ち帰ることもできます。気になった時にすぐにその場で飲めるのは嬉しいですよね。

冷蔵庫に並んでいるお酒も毎日本店から運んでいて、無くなり次第どんどん新しい種類のものを仕入れるので、ビールの棚だけでも毎日3〜5種類ほど入れ替わるとのこと。毎日通っても新顔に出会えてしまうなんて、ビール好きにはたまらない!


ビールのラインナップは80種類ほどで、おおよそ国内3割、国外7割。左の上4段が自社ビールで、ずらっとさまざまなスタイルのビールが並びます。

パッケージで選んでもよし、好みのスタイルを端から購入してみるのもよし。並んでいるビールはスタッフさんの意見を取り入れて積極的に新しい商品を仕入れているそう。苦いビールが苦手という人のためにも飲みやすいゴーゼや、フルーツを使ったサワーエールなど、ビール初心者の方が手に取りやすい商品もさらに充実させていきたいとのこと。


ビール目当てにきたお客さんでも、これだけさまざまなお酒に囲まれていると他の種類のお酒を買って帰る人も多いとか。もし何を選んでいいかわからなくても、スタッフさんが丁寧に好みや飲むシーンを聞いて一緒に選んでくれます。私たちも取材の間ずっとお酒に囲まれていて、つい日本酒の棚が気になってしまい、店員さんに一緒に選んでいただきお持ち帰りしちゃいました。


また、ビールのタップルームとしては珍しく樽詰めのサイダーも提供しています。

社長が海外に行った際に、現地の人はビールを飲んだあとにサイダーを飲む人が多いことに気がつき、日本でも広めていきたいと思い取り入れているそう。日本ではビールはビール、ワインはワインと一度に同じものを楽しむ傾向がありますが、ビールのあとに他のお酒を楽しむなど、新しい楽しみ方が発見できるかもしれません


店内はテーブル席のほかに窓から外を眺められる席も。下北沢駅南西口改札を臨める場所ということもあり、待ち合わせ場所に利用する人も多いそう。また、立ち飲みであれば、入り口すぐのカウンターや店外の丸テーブルでもお酒を楽しむことができます。

自社ビールが存分に楽しめるタップリスト


タップは全部で6種類。1から5番までが自社ビールで、6番には「アサヒ スーパードライ」を繋げています。

スーパードライの注ぎ方は2種類あり、口当たりが良くクリーミーな泡を楽しめるS式と、時間をかけて注いで麦の香りが際立つようにしたY式からお好みで選べます。タップに繋げているビールは、無くなり次第新しいスタイルのビールに変わるため、大体2週間ほどで1〜2種類ずつ入れ替わるそう。ビールは常に本店から造りたてのものを直送しているので、新鮮かつ季節に合ったものを提供しています。


加藤さんにブルワリーの自社ビールのこだわりを伺うと、1番大切にしているのは「バランス」とのこと。1杯だけの印象で満足するのではなく、2杯目、3杯目も飲みたいと感じる、また毎日でも飲みたいと思える味にこだわっているそう。どのオリジナルビールも個性を際立たせすぎてバランスが崩れないように造られています。

また、本店がある横浜の名産品である「浜なし」や「はるみ玄米」といった、地域の農作物を使用することで、地域に根付いた地産地消のビール造りにも取り組んでいます。季節によっても限定商品を出していて、冬はレモン、夏は赤しそなど季節を取り入れたビールも造っているそう。

他にも「農×Beer(のびーる)」というシリーズの商品では、地元の農家「佐藤農園」さんと協力して、ビールの醸造過程で出てしまうカスを全量肥料として活用。そこで育った農作物を使用してビールを造っています。SDGsにも力を入れており、どんどん新しい取り組みを取り入れてビール造りをしています。


私たちは元々が酒屋で、創業時からこれまで、全国のいろんな生産者の方と直接会い、そのお酒に込められた想いやストーリーを直接聞き、想いに共感したこだわりの詰まった商品だけを取り扱ってきました。酒屋として商品力には自信があるので、下北沢店でもそういったこだわりのお酒を豊富に取り揃えています。リカーストアとして、そしてブルワリー・タップルームとしての二面性を活かして、下北沢で新しい挑戦をしていきたいです」と加藤さんが意気込みを語ってくれました。

今回はTDM 1874 Breweryのビールからおすすめの2種類と、それぞれに相性バッチリのおつまみのペアリングをご紹介します。


おすすめペアリングをご紹介!

Shimokita NEIPA×ガーリックシュリンプ


『Shimokita NEIPA』(1パイント、税込1,320円)は、下北沢店のオープンを記念して造られたビール。NE IPA(ニューイングランドアイピーエー)は、HAZY IPAや、JUICY IPAとも言われる、 IPAだけど苦みは控えめな今注目のスタイルです。柑橘やトロピカルフルーツの香りが少し鼻を近づけただけでも香る、華やかな1杯。 IPAだけどホップの香りが強すぎないようにTDMのビールらしく「バランス」を意識して造られたビール。 ビールが苦手な方にも美味しいと好評のビールです。

飲んでみると、非常にジューシー!グラスに口を近づけた瞬間から香りが華やかで、パッションフルーツの香りと甘み、そしてIPAらしい苦みも感じますが、何かが主張しすぎている感じがなく、まさにバランスの取れた味わいです。

ガーリックシュリンプ」(税込600円)はガーリックとエビの最強の組み合わせで、がっつりガーリックの濃いめのジャンキーな風味でビールが止まらないおつまみです。一緒に飲むNEIPAの優しくフルーティーな風味がそれを和らいでくれて、口の中の調和がとれたペアリングでした。



BBB×ナッシュビルチキン



『BBB(ブリティッシュベストビター)』(1パイント、税込1,050円)はベストビターというイギリスのスタイルで、大人の麦茶と言われるほどしっかりとモルトを感じる味わいが特徴。深みがありながらアルコール度数4.5%と控えめなので、非常に飲みやすいです。ベストビターはイギリス人醸造長ジョージさんのお気に入りのスタイルで、日本ではまだあまり広まっていないベストビターの美味しさを広めていきたいという想いで造られました。本場イギリスでは少しぬるめで飲むのが一般的で、ゆっくり時間をかけて飲むのがおすすめです。

初挑戦のスタイルでしたが、美味しい!ちゃんと香ばしさとコクがありながら、ほのかにスパイシーで、少し甘みもある。いろんな食事に合いそうです。
「ナッシュビルチキン」(3ピース、税込880円)は一番人気のフードで、バターミルクで漬け込んでからフライして、最後にナッシュビルソースというピリ辛でスパイシーなソースをかけた、アメリカ・テネシー州のナッシュビル地方の名物。社長と醸造長が本場の味を追求し、改良を何度も重ねて完成した特にイチオシのメニューです。

辛さの中にもバターミルクのまろやかさがあってキチンがジューシーでボリューム満点!BBBと合わせると、両者のスパイシー感がマッチして引き立ててくれます。付け合わせのピクルスとコールスローもお口直しにぴったり。

楽しみ方は無限大!「好き」の引き出しが増やせるタップルーム


TDM 1874 下北沢は、自社ビールが飲めるタップルーム、またビールのみならず様々なお酒を取りそろえるリカーショップ、二つの顔を持っている幅広い楽しみ方があるタップルームです。酒屋が母体なのでとにかく商品力が高く、品も入れ替わりが多いので、どんなビールに出会えるだろうといつ訪れても新しい気持ちで楽しめる場所になりそう

実際に店内を見渡すと、一人で下北沢の駅が見えるカウンターでゆっくりビールを楽しむ方、2人でおつまみをシェアしながら楽しそうに会話する方、冷蔵庫のビールを眺めてスタッフさんと一緒にお持ち帰り用を選ぶ方、いろんなお客さんがそれぞれの楽しみ方をしていました。


ウォールペインティングアート前でこんな風に写真を撮る人も!


加藤さんは、「本店の十日市場と同じように下北沢でも地域に根付いたお店にしていきたい、ビール好きも、そうじゃなくても人と人がつながる場所にしていきたいです」と言います。イベントも積極的に開催する予定で、クラフトビールのビアフェスや、日本酒とビールのイベントを一緒にやったりと、どんどん新しいイベントを開催していきたいとお話ししてくれました。


新鮮な、バランスの取れたクラフトビールと美味しいおつまみを楽しみたい人、自分にぴったりの好みの一杯を知りたい人、ビール以外もよく飲む、とにかくお酒好き!どんな人が来てもあなたの楽しみ方を見つけられる、そんな素敵な場所です。

下北沢駅から直結なので、待ち合わせ場所にもぴったりですよ。ぜひふらっと立ち寄ってみてください。

 TDM 1874 下北沢(ティーディーエム1874)

〇住所:東京都世田谷区北沢2-21-22 NANSEI PLUS 2階
〇交通:京王井の頭線、小田急線下北沢駅南西口徒歩1分
〇TEL・FAX:03−5787-5411
〇営業時間:11:00~22:30(L.O22:00)
〇定休日:年中無休
〇座席数:17席(カウンター7席、テーブル8席、外カウンター2席)
〇支払い形式:カード可、電子マネー可
〇喫煙・禁煙:禁煙
〇公式ホームページ:https://tdm1874brewery.com/pages/brewpub02
〇Facebook:https://www.facebook.com/tdm1874shimokitazawa/
〇Instagram:https://www.instagram.com/tdm1874_shimokitazawa/


【おすすめ情報】
クラフトビールが飲める東京のお店を探せる!検索アプリ「ツナガルタップ」

\楽しいビール情報が届く/

LINE@

ライターの紹介

アイコン

ビールにハマったきっかけは大学時代に見たガッキーのドラマでした。行きつけのビアバーでお気に入りのビールを片手に人生について語る…そんなガッキーに憧れて初めてビアバーに駆け込んでみたときに、ビールの奥深い世界と出会いました。特に好きなスタイルはIPAです。ちょっぴり苦めで香り強めが好きです。皆さんがここでたくさんのお気に入りの一杯に出会えますようにと願いを込めて、楽しい情報を発信していきます!

人気ランキング

こちらの記事もおすすめ


いいね!