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Interview ビール醸造所と造り手の想いを飲み手へ
-Watering Hole 成田 希美さん-

2014/01/30

女性にとってビールを”もっと身近に感じてもらう”をテーマに、ビールに関わる女性、とにかくビールが大好きな女性にお話を伺う「ビール女子インタビュー」。
第2回目は、代々木にあるクラフトビール専門店Watering Holeの店長、成田希美さんにお話を伺いました。


ビール醸造所と作り手の想いを飲み手へ -Watering Hole 成田 希美さん-

2012年6月に代々木にオープンし、樽生ビールが19種類という豊富なラインナップのクラフトビール専門店“Watering Hole”。店名は「動物たちが集まる水場」という意味で、のどの乾きを癒す人々が集まる水辺になればというコンセプトのお店です。オープン時から、様々な醸造所のブルワーさんを呼んでのトークイベント“Meet the Brewer”など様々なイベントを実施し、クラフトビールをより身近に感じてもらいたいという想いを実現されています。間もなく隣接する敷地に自前の醸造所が完成し、ブルーパブとしても展開していきます。

ーークラフトビールに興味を持ったそもそものきっかけを教えてください。

成田 もともと好きで、飲み会などでも大手のビールをよく飲んでいました。本格的に好きなったのは、学生時代にドイツとオーストリアに留学した時ですね。スーパーに行った時、向こうのスーパーはビール専用の貯蔵庫があって、一面のビールに衝撃をうけました。種類がたくさんあって、毎日違う種類、違うメーカーのものを飲み歩いているうちに、どんどん興味がわいてきてはまっていきました。

WATERING HOLE(ウォータリングホール)成田希美さん

ーー留学は何の勉強を?

成田 音楽と語学です。音楽はサックスをしていました。そこで、もともと好きだったビールを、さらに好きになっていきました。日本に帰って来てからも、旅行好きだったので、各地の地ビールを飲み歩いたりお土産に買ったりしていました。そうするとまた知らない種類に出会ったりして、そこからまた勉強してということもありました。

ーーそこから今、お店をやるにいたるまでには何が?

成田 はじめは留学資金を貯めるために飲食業のアルバイトを始めたのがきっかけですね。最初はレストランスタッフとして、その後バーテンダーを経て、フレンチレストランで働いたりもしてました。仕事を辞めて、3ヶ月くらいバックパッカーでヨーロッパ旅行に行ったんですが、帰って来たら仕事がなくて(笑)。そんな時にバーテンダー時代のお客様が、ドイツビール関係の仕事を紹介してくれて、そこで3年くらい働いていました。その時に勉強もかねて飲み歩きをしていた時に、今のオーナーの筒井さんと知り合ったのが始まりです。


ーーブルーパブには興味があったんですか?

成田 私自身、醸造がしたいというわけではないのですが、この近さが良いというか。まだビールがどうやってできるかご存じない方もいらっしゃると思うので、それがこの都心で再現できて、それを提案する側に立てるというのはすごく楽しいだろうなという気持ちはありました。

ーーお客さんにはどのように楽しんでほしいですか?

成田 ラインナップはまんべんなく揃えるようにしているので、固執無く色々楽しんでもらいたいです。違う種類のものを飲むきっかけを作れればと思っています。

WATERING HOLE店内の黒板にはビール名が手書きで並ぶ


Watering Hole店内の黒板。
手書きのビールの名前が印象的。


 

ーーイベントなども同じ考えから実施されているんですか?

成田 そうですね。もちろんそれもあります。ブルワーさんがお話をしてくれる”Meet the Brewer”や試飲会などを通して、ビールがどうやって作られているかとか、どういった人が作っているのかを知ることで、より身近に感じてもらえればなと思っています。”Meet the Brewer”はオーナーが、お店を立ち上げた時からどうしてもこの企画をやりたいと言っていて、次回で7回目を迎えます。おかげさまで人気イベントになってありがたいです。

※ Meet the Brewer ... Watering Holeで定期的に開催されている様々な醸造所のブルワーさんを呼んでのトークイベント

ーー女性のお客さんは多いですか?

成田 うちは比較的多いと思います。お店がガラス張りで入りやすいですし、カウンターも多いので一人でふらっときてもらえます。男性スタッフばっかりなんですが、気さくに話しかけるスタッフばかりなので、一人でいらしても寂しくないと思います。

ーーお一人でいらっしゃる女性の方も多いですか?

成田 多いですね。3、4割は女性客です。私の目標としては、13席あるカウンターを全員女性で埋めることです。なので、女性限定のイベントなんかやっても楽しいかもしれないねという話もしています。

WATERING HOLE(ウォータリングホール)のグラス

ーー女性におすすめの飲み方はありますか?

成田 初めての方であれば、質問攻めにしてください。何でも言ってくれればスタッフがおすすめします。平日の早い時間であれば、4種の飲み比べもやっているので、色んな種類を楽しんでいただけます。お店ではまだ提案していないんですが、甘いものと合わせても面白いなと思っていて、そのイベントも今考えているところです。

 

ーー女性だと、健康を気にされる方も多いですよね。

成田 立ち上げの時からオーナーと話をしていて、健康的にビールを楽しんでもらいたいという気持ちがあるので、野菜のメニューは多めに取り揃えています。
これまでのいわゆるパブフードは揚げ物や乾きものがメインだったので、野菜だけでお腹いっぱいになれるようなメニューにしています。食材もオーガニックなものを提供できるようにしています。ビールは太るというイメージを払拭したいですし、カロリーなどを気にせずに食べ物も飲み物も楽しんでほしいというのがオープンした時からの共通の想いです。実は、女性をターゲットにと思って野菜を多めにしているんですが、男性が結構注文してくださいます。うちでしか野菜食べないという男性のお客様もいらっしゃいます(笑)

WATERING HOLE(ウォータリングホール)のタップ

ビールを注ぐタップの取っ手も遊び心満載。
眺めているだけでも楽しめる。


 

ーー成田さんご自身で好きなビールの種類は何ですか?

成田 はまったきっかけがドイツビーツなので、ヘレスやヴァイツェンは好きです。最近は、スタウトやインペリアルスタウトなどの黒いビールが好きです。
昔は黒いビールはなんとなく毛嫌いして飲んでなかったんですが、スタウトを飲んだ時に、苦みもコクもあって飲みやすいので「コレだ!」と思いました。肉にも魚にも、それこそ甘いものにも合うので、結構万能選手だなと。もともとウイスキーが好きだったので、そのニュアンスを感じられたのもあるのかなと。ビールにちょっとウイスキーをたらすのも、バレルエイジの雰囲気が出て美味しいんですよ。

WATERING HOLE(ウォータリングホール)成田希美さん

ーー今後やっていきたいことは?

成田 今年はペアリングに力を入れていきたいです。お家でもまねできるようなペアリングの提案をしていきたいと思っています。“Meet the Brewer”だったりとか、インポーターさんの紹介イベントなんかを通して提案していけたらなと。
玄人向けではなく初心者の方にもたくさん来ていただきたいので、敷居は低く低く考えてます。でも、昔からクラフトビールをお好きな方にも楽しんでいただけるように、引き締めてやっていきたいなと思います。

ーー最後に、「ビール女子」を見ている方に一言お願いします。

成田 太るとか気にせずに、美味しく飲んで美味しく食べましょう!

 

WATERING HOLEのグラス

 

代々木のクラフトビール専門店
Watering Hole(ウォータリングホール)
http://wateringhole.jp/

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